シーズン2は全体的になかなかグロいシーンも多かったが、かなり頭を使う内容だった。
テーマは「全能者のパラドクス」。全能者が持ち上げられない石を作ったら、全能者はそれを持ち上げられない?その石を作った後に、軽くして持ち上げる、つまり全能者はある瞬間同時に全能である必要がない、それがシーズン1のシビュラシステムだった。
そのシビュラが裁けない存在があり、それを裁くためには自己矛盾を認めることに…。
どんなに技術が発達しても、全能の社会システムなんて成し得ない。何を持って幸せとするか、何を持って悪と見なすか、それは個々に委ねられるが、やっぱり社会を統率する指導者がどういう思想を持つかで社会システムは決まるんだろうな。
このシーズンで進化したシビュラは人々の人生にどう影響を与えていくのだろう。
個人的には青柳さんがフィーチャーされていた3、4話あたりが好きでした。霜月には最初から最後までイライラさせられっぱなしでした。社会システムに身を任せ、考えることを放棄するような人間にはなりたくないなと思いました。