なお

アイドルマスター ミリオンライブ!のなおのレビュー・感想・評価

3.4
始まりはソーシャルゲーム(現在はサービス終了)、現在はスマホ向けリズムゲームが配信中の「アイドルマスター ミリオンライブ!」のアニメ化作品。
ファンの間での略称は「ミリアニ」。

✏️手作りライブ、はじめますっ!
私がアイマスのファン(=プロデューサー)を務めていたのが10年、そこから離れて早5年…
いやはや、ついに俺たちの「アイマス」が全少年少女たちの"憧れ"ニチアサ枠で放送されるなんてよォ…!

…と、昔ながらのファンである自分はもうそれだけでも感無量。
アニメ化の発表が2020年の夏だったので、実に放送まで3年あまりの時間を要したことになる。

ストーリー自体は良くも悪くもアイドルアニメの王道まっしぐらで、やはり放送時間帯の関係もあるのか無難なものが多い。
唯一攻めてるのは水着回ぐらいか。

過去のアイマスアニメにあった、主人公たちのアイドル生命を脅かすようなアクシデント(主に精神的なもの)、つまり若干の鬱展開が描かれることも少なく、「大人が見るアニメ」として見ると刺激に欠けるのは否めない。

またこの「ミリオンライブ」、新規に登場するアイドルだけで総勢39人と登場人物がめちゃくちゃ多い。
主人公の春日未来・最上静香・伊吹翼の3人以外のアイドルに当たるスポットライトの時間がどうしても短くなりがちなのも、仕方ないとはいえ気になる点ではある。

それを差し置いても注目してほしいのが、本作を彩るフル3DCGアニメーションの表現力と可能性。
2014年に公開された765PRO ALLSTARSの劇場版においても、ライブシーンにて3DCGが導入されたが、その動きはどこかぎこちないものであり、引きの映像で見るのが限界だった。

あれから約10年。やはり映像技術の進化は目覚ましい。
日常シーンにおけるアイドルたちの可愛らしさや喜怒哀楽の表情は違和感なく感じ取れ、また肝心のライブシーンでも満面の笑みをたたえ本物の人間と遜色ない振り付けでアイドルとしての役目を果たす。

3DCGがどうしても苦手…!という人でも、これなら受け入れられるのではないか。

☑️まとめ
決して完成度の高いストーリーとはいえないけれど、フル3DCGアニメーションという形でアイドルたちの魅力を表現する、という意味では一定の役割を果たしたのではないかと思う作品。
事実、自分も本格的にプロデューサーをしていたころの懐かしい気持ちになれた。

こうなると期待されるのはシーズン2だけど…
最終話のカットに詩歌と玲音がチラッと登場していたが、あれはやはり次に繋がる伏線というよりはおまけのゲスト出演という意味合いの方が強いか。

今春には同じくスマホ向けゲーム出身のアイマスブランド「シャイニーカラーズ」のアニメ化が控えているし…
仮にシーズン2の構想があったとしても、実現はもう少し先かもしれない。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆
なお

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