なお

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第2クールのなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

当時全視聴者を騒然とさせた衝撃的すぎるラストから幕を開ける「水星の魔女」第2シーズン。

物語の様相はさらに混迷を極め、登場人物たちの様々な思惑が交錯。
第1シーズンにてじわ…じわ…と漂わせていた不穏さが一気に解き放たれる。

✏️ふたりの主人公
スレッタとミオリネ、性格も思考も全く異なるふたりが「正統な主人公」としてキッチリそれぞれの役割を果たし、また互いが互いを支え合ってあの大団円を迎えられたのかな…
そんなシーズンでしたね。

特にスレッタの成長っぷりがスゴい。
第1シーズンではヘタすれば視聴者を失いそうなくらいどもりにどもっていたスレッタが挫折、なんて言葉では片づけられないほど心折られ傷つけられ、そしてそれら全てを「糧」とし強くなった。

第1シーズンのエピソード別コメントで
「もうグエルが主人公やん」
みたいなことを半分冗談で書いたがとんでもない。
これは紛うことなきスレッタの物語だった。

強くなったのはミオリネも。
株式会社ガンダムの社長としてビジネスを展開する傍らで、ずっっっと憎んできた”クソ親父”との関係も修復。

敵の策略にハマり一度は廃人寸前まで追い込まれるも、成長したスレッタが差し伸べた手を取り見事復活。
最終話での二人の距離感…あれも含めて、スレッタとミオリネの絆の強さ、みたいなものを感じましたね。

モビルスーツによる戦闘シーンも変わらず素晴らしく、瞬き厳禁。
戦闘中にはなかなかエグいシーンもあり、大人向けアニメとしての立ち位置を忘れさせない演出も光る。

唯一残念なのは、会話シーンが若干難解になり
「そんな単語(概念)いつ出てきたっけ?」となってしまう機会が多かったこと。
とはいえ、自身で本作の深い考察をしたい熱烈なファンでもない限り、なんとなくのノリで最後まで乗り切ることは可能なのが救いか。

☑️まとめ
他の方の評価を見ていると、ラストまでの展開が拙速だったのではないか、ガンダム作品はやはり4クールはやるべきだ…といった声もあるようだが、自分のようなガンダム未開拓者を取り込むアニメとしては大成功だと思う。
物語自体は超ハッピーエンドで後腐れもないしね。

またガンダムの新作アニメが出たら見てみようかな…
ロボットアニメに全く興味のなかった自分をここまで変えさせてくれた水星の魔女の魔力、恐るべし。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆
なお

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