これほど「唯一無二」という言葉が相応しい作品を他に知らない。
西尾維新の文才とシャフトの独創性がマリアージュした名作。
本作は怪異に関わった少女たちと出会い、その怪異にまつわる事件を解決していく青春怪奇物語。
あらすじだけ見れば他にも似たような作品はありそうだが、本作が非常にユニークなのは「台詞」と「演出」。
独特な言い回しや言葉遊びから生まれるテンポの良い掛け合いとウィットに富んだ会話は一度味わったらクセになる。
また情動やフェチが詰まった人物の描写や抽象的で現実離れした演出は、人の感情とともに、怪異の不思議で不気味で不可解な感覚を肌で感じられる。
シリーズ全て見ようとするとかなり長いが、見始めれば止まらなくなる中毒性がある。是非気になった人は見てほしい。