このレビューはネタバレを含みます
楽しみだったワノ国編。
大きなテーマは、もちろんモモの助率いる光月家の復活なのだけど、"子供達が満足にご飯を食べれる安全な国"を約束して、叶えてあげたルフィ達の功績が最もだと思う。
最初ルフィたちはワノ国へ流れ着いた矢先、お玉と出会い、この国の闇を知る事になる。
毎日の食事すらままならず、搾取される日々。
水も汚染されており、飲水も無い。
花の都の隣のおこぼれ町で、生まれて初めて食べたおしるこに、涙を流して喜ぶお玉の姿にこちらも胸が痛くなった。
また、オロチのおでんに対する下剋上。
おでん失脚後の恐怖政治には悲しみしかなかった。
小紫、もとい日和がなぜ月姫を演奏する間、仮面を被っていたのか、笑顔では到底いられない理由も話を進めていく上でよく分かった。
カイドウとの戦いは長かったが、娘(息子)であるヤマトの登場で、だいぶ引き離せた部分もあった。ヤマトもお玉もエースと関わりがあった事も感慨深い。
ラスト。ルフィはギア5を会得し、自らを太陽の神ニカの化身として戦った。
パンクハザードで出会ったモモと錦えもん。またゾウで出会ったキャロットやワンダ、イヌアラシ公爵やネコマムシの旦那ともここで終幕。
皆が抱えてきた事がようやく結末を迎えられ良かった。
ルフィがモモに"弟のように思っている"と告げたシーンは感動。思いは決して消えたりしない。素晴らしい冒険となった。