Zhenjiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

3.7

冒頭のシーンの主人公のキャラや背景の説明の手際の良さだけで監督の手腕が垣間見えるし、実際、ものすごく余韻の残る良作でした。

トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.9

ダルデンヌ兄弟の特徴は、物語を盛り上げる細工を最低限にして、狭い世界の弱者を優しい眼差しで描く作家、というイメージ。

一方、本作はサスペンス的な語り口で作品としては見やすくなっている。だが、なんだか
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死体の人(2022年製作の映画)

3.9

30代、40代になっても中途半端に夢を追いかけてる・捨て切れない人には身につまされる物語。

不器用ながらもおかしみのある主人公を奥野瑛太さんが好演。

彼氏がアパートに怒鳴り込んでくる場面のとあるシ
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Winny(2023年製作の映画)

4.6

今年イチかも。

法廷劇として面白いだけでなくバディムービーとしても楽しめるし、弁護団チームのオフビートなわちゃわちゃ感も楽しい。

最後の結末は知ってたからそのショックは準備できてたけど、エンドクレ
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ロストケア(2023年製作の映画)

2.8

柄本明の演技は圧巻。

それだけにいろいろ残念すぎる。

まず役者さんへの演出が過剰。

家に入るや否や散らかった食卓を片付けようして皿をぶち撒けさせたり、幸せの表現として不自然な母娘の自転車シーンを
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

いやーよかった。。
卒業式の前日と当日というコンパクトな設定でしかも同じ構内とはいえ群像劇なのにドラマが濃密でリアル。

それもディテールがしっかりしてるのと早い段階で四組の男女の背景や関係性を手際よ
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.0

セスにも脈々と悪影響が及びそうな予感のするエンディング。A.ホプキンスが悪すぎ。

クラジット後に映し出される自殺防止のワーニング。それほどの鬱映画なので鑑賞には注意が必要。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

150分が文字通り一瞬で過ぎ去った。
マジ無駄がない。とにかく映画やサムの取る映像作品を軸に物語が展開していくのが気持ちいい。

また端役を含めた役者陣がいい。特にポールダノ。今にも泣きそうな表情。あ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.8

テーマは平凡だけど、マルチバースのパラレルワールドという設定がユニークで面白い。ただ、自分はそれほどハマらなかったし、客観的に見てもオスカー取るほどの作品とは思えん。アジア勢がメインどころを担ったとい>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.3

音、色、光、空間
この組み合わせの妙で、今までにない自由な表現の可能性を感じた。

なるべくい良い音響の小屋で観るのがオススメ。

別れる決心(2022年製作の映画)

-

パクチャヌク作品から露悪性が消えて余白が多くなった。双眼鏡で遠くから見ているのに、映像としてはその現場にいるような見せ方とか、技巧としてもユニーク。これまでだったらズバリそのものを見せてしまセックス描>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

-

プロット自体は目新しくないが見せ方に工夫がある。

全編を通して上下関係もしくは平等にまつわる話、でもパート1、2、3とも設定が異なるのが面白い。

1では男女平等やフェミニズムを男女の伝統的な役割が
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バビロン(2021年製作の映画)

3.3

映画創世記から最新までを走馬灯でマニーに見せるとこなんかはこっちもグッときたけど、かなり陰惨な話だよね。主要キャストはほぼ悲しい運命を迎えてるし。

対峙(2021年製作の映画)

-

なんでワザワザほぼ反対の意味の邦題つけるかね。

が、被害者側がどっちかしばらくわからない構造でドキドキさせられるのがまずうまい。

立場が分かってからは、なんとなく被害者側に肩入れしたくなる感じ。双
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渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

3.5

全体的には生徒たちの感受性が豊かに表現されていて良い作品なのだが、、、

精神科医役で出演している監督はいただけない。あそこのセリフだけ急に生々しく気持ち悪い。監督自身のセクシャリティをプライベートな
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

見た目の割にウブな彼にキュン死。
最後の似顔絵とクソッタレに悶絶。

監督二作目にしてこれはかなり有望ですな。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

画が強い。
そしてシャーロット・ランプリングはいつ見てもカッコいい。

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.8

擬似家族からほんとの家族になれた最終カットの美しいこと。鈴木亮平さん、まゆを整えてるシーンがものすごくキレイ。虎狼の血との振り幅よ。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.5

ドミニクが劇中でいみじくも言ったように、絶交なんてまさに「子供のケンカ」なんだけど、主人公のコルムへの執着がだんだん狂気じみてきて怖い。

ロケーションの妙もあってなんとものどかに見える島の話かと思い
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.3

主婦が軍隊とサシで密約って!

ってかメキシコの映画って最近こんなんばっかりしか見てないから国に対して怖いイメージで凝り固まってる。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.3

アメリカのレストラン業界の闇を物語の背景に使うのってわりと多い印象。日本より食に関する批評・批評家が業界の一大勢力になってるんだろうね。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

ボクシングに関しては安藤サクラもよかったけど、岸井ゆきのの方が数段上。すごい身体能力。プラス言葉を発せない演技上のハンデを難なくカバーできる繊細な表現力もあって同年代の役者さんの中でもトップ級じゃない>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

エクスマキナの時も思ったけど、自然の有機的な不気味さと人間の無機質な不気味さの演出にすごく長けてる。

夫の左手が串刺しになったり、上から落ちてくるとこなんか、アンチクライストっぽい。

家父長制的価
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

2.1

トニにぜんぜん共感できず。カルロがほれた理由がわからん。

あのこと(2021年製作の映画)

3.6

ルーマニアの「4ヶ月」とテーマは同じだけど、あちらは友情にフォーカスがあって、こっちは一人きりの戦い。フランス人のこういう時の割り切り方が清々しいほど。国民性かねー。

あと女優さんの演技がすご。

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.0

イエローサブマリンのくだりである人の行動が、白頭山大噴火と同じ!と思って涙がバーって出たのに、まさかの結末。泣いて損した。でもこれはこれでよし。