父親を生き返らせようと試みたが、うっかりジェイソンの方を生き返らせてしまったおっちょこちょいにも程があるエスパー主人公。
キルシーンはどれも工夫がなくワンパターンが否めないが、ラストのサプライズ登場の>>続きを読む
試写会にて鑑賞。
「ケイコ目を澄ませて」に続く16mmフィルムでの撮影による映像のリッチ感は映画館で観てこそより堪能できるはず。
パニック障害とPMS(月経前症候群)をもつ主人公二人の自然な演技も>>続きを読む
ジェームズ・ワン印の観ていて楽しいケレン味要素が足りず、物語も全体的に盛り上がりに欠ける印象を受けた。
マッチョなハンマーヘッドシャーク戦士はカッコ良くて好きよ。
「祭りの中心を担う関係者の高齢化と担い手不足により、祭りを維持していくことが困難な状況になった」
上記は岩手県奥州市黒石寺の住職による1000年超の歴史をもつ蘇民祭の終了の理由を述べたものだが、本作>>続きを読む
日本では劇場未公開だったのが本当に惜しい。陽気でご機嫌な本作、真夏日にクーラーがガンガン効いている映画館で観たかった。
いちいち見栄を切る歌舞伎ショットの問答無用のカッコ良さに、気をてらわないカタル>>続きを読む
良きパートナーの適合条件としてよく挙げられる趣味趣向。
シングルは悪として文明社会からの排除の対象となる本作では、外部からも一目で分かるよう身体的な共通項を必須とするのだが、物語上の男女は鼻血をよく出>>続きを読む
俗世間から家庭を隔離し、都合の悪い言語も即時に殺菌し代替する徹底した管理のなか不意に差し込まれた「ロッキー3」「ジョーズ」の劇薬ぶりたるや。
ダンスシーンは一見してシュールながらもリズムや振り付けの>>続きを読む
やっとみれた2024年の映画初め。
「グリーンインフェルノ」で土着文化に敬意を示さないジャスティスウォリアーは文字通り食ってしまおう!と批判したように、ブラックフライデーに代表される過剰な消費活動を>>続きを読む
首を掻っ切られたあとに警報ブザーを鳴らすシーン。不謹慎ながら笑ってしまう。
2023年から見た1987年のカルチャーギャップの数々を、タイムスリップものにありがちなライフスタイルやファッションの差異>>続きを読む
文体が体に馴染む小説を読んだときのような、すっと心が軽くなるような読後感に似た余韻が残る。
アナログに固執する人物像とルーティン化した朝の身支度の反復に「パターソン 」をどうしても思い出しまう今作。>>続きを読む
舞台挨拶付ジャパンプレミアにて鑑賞。
上映前にアリ・アスター自身が「僕の内臓の中を感じてください」みたいなことを言っていたが、まさにその通りな179分。
ドアに象徴される入口出口をいったりきたり、>>続きを読む
閉鎖空間は母胎のメタファーであり、擬似的な出産をもって新たに生まれ変わる物語とみた。それにしても痛い痛い。
鋼鉄のカルト教団×丸刈り少林寺の夢のコラボ。バカバカしくて好きです。
再鑑賞。不思議と元気がでる映画。
バキバキの音楽にキレキレの編集、コマ送りの映像はまるで悪い夢を見ているかのよう。
殺気だったパッションで物語も絵もずっと走っている印象を受けるが、随所にチープさを>>続きを読む
悪魔ちゃんのあの手この手の嫌がらせが知ってか知らずか信仰啓蒙活動をブーストさせ合理主義で無神論者の主人公を「believer」にさせる。悪魔とキリスト教のマッチポンプが透けて見え、邪悪なものを感じざる>>続きを読む
登場人物みなサイコパスという言葉を曼荼羅のように口にするために途中から「サイコパスの定義って・・?」と己のサイコパス像が揺すぶられる。
とにかく劇中サイコパスサイコパスとうるさい。
全体的に暴力描写>>続きを読む
MCUが映画か否か問題は個人的に「否」の立場で、今回はよりその思いが強くなった。というよりもドラマシリーズを鑑賞した前提での物語進行は、もはや嫌悪感さえ募ってしまう。
「ミズ・マーベル」を駆け足で観>>続きを読む
自己肯定感の低さから共依存に囚われる主人公は現代の社会問題に当てはまる。吸血鬼を成敗するシーンは今まで会ったパワハラ上司フォルダからついつい顔を当てはめてしまった。
アクションも血の気満載で景気がい>>続きを読む
個人的2022年ベストホラー「女神の継承」のピサンタナクーン監督作。
「回路」「呪怨」などのJホラーの影響をストレートに受けつつ、撮る・撮られるの構図の非対称性を真っ向から描いた良作。
主人公の部>>続きを読む
舐めてた採掘じいさんがまさかの・・・なナーメテーター映画。
首吊りからの気道確保や水中での酸素吸引方法等、バイオレンスの中にも工夫を凝らしたフレッシュな描写の数々が見ていて楽しい。
ジャンル映画な>>続きを読む
映像派のイメージの強いリドスコだが、意外なほど肩の抜けた様なカジュアルさが漂う。
ニコケイの細やかな演技も素晴らしい。サム・ロックウェルの油断ならなさも。
ハッピーエンドでニコニコな可愛らしい映画。
シナリオだけを読むと悲しい物語なのだが、映像の妙、音楽の妙、編集の妙でどこかカラッとした印象を与えるロードムービー。
ラストの逃避行の行き着く先の行動は「逃げ」ではなく、男性優位社会のルールに取り込>>続きを読む
やっぱり邦題よりも原題の「You're Next」の方がしっくりくる。清々しいラストと血まみれ遺影エンドロールの気の利かせ方にあっぱれ。
試写会にて鑑賞。
肩肘張らずに脳みそを取り外して小脇に抱えて観れる映画。
馴染みのラーメン屋に入って「そうそうこの味」と安心感もありつつ、サクッと食べて店を出る。改めてこれくらいのサイズ感の映画の>>続きを読む
女性の社会進出の難しさを象徴するエレベーターシーン。「羊たちの沈黙」のクラリスとレクター博士の関係性のように、成島も富士丸にある種の救いを求めていたように邪推してしまう。
富士丸の抑揚のない語り、極>>続きを読む
説明台詞に過剰な演技を繰り返すドラマパートのどうしようもなさはともかく、登場人物全ての造形の作り込みが甘すぎる。
作中描かれる戦時中の日本兵は坊主頭ではないのはもちろん戦後でもシラミが存在しない時代線>>続きを読む
巨大フナムシから幕を開けた際は、なんて景気の良いものを見せてくれるかと期待したが、その後は消化不良が延々と続いた。
当時の米ソ冷戦の時代背景もあり、総理大臣が非核三原則を高らかに提言する場面は被爆国>>続きを読む
母親、担任教師の物語の転換点となるシーンで不穏に響いていたトロンボーンの音色の答え(意味)が示された際に、それまで無意識にバイアスのかかった目線で物を捉え、見えているもののみで善悪をジャッジすることの>>続きを読む