ダムで奥三面の村は消えてしまうが、それ故に後代まで伝わる記録が残った。記録になることで、引用することも可能になり、その引用可能性はあらゆる書物に奥三面の名前を残すことになるだろう。
遺跡は発掘して、記>>続きを読む
プレイヤーだけやるのってめちゃ楽なんだと最近、身に沁みて感じた。
主人公がどんどん探偵化していく。
主人公が部内の問題、謎に対して少し俯瞰した位置から考えて行動する。最後には当事者から真実が語られる。
俯瞰した視点は観客の視点と重なり、恋愛ゲーム的な感も漂う。
氷菓>>続きを読む
物語を推進する強い謎や事件を排除して、時間の経過によって、始まりと終わりで世界が変化している、というような作品はかなり好きな部類だけれども、始めの人物配置から想像できる終わりにしか辿りつかなかったなと>>続きを読む
ピースでむせるのを被せるのが良かった。
どれだけ秩序立てようと変化を抑えられない生活の中で、同じことが起きる瞬間の笑い。
生きているにおいのようなものがなくて、そのせいで信じきることができない。
生徒役が今から考えるとすごい俳優ばっかりだ。
シリアスなミステリーを作ろうとしているというよりは、学校の怪談を作り直そうとしているのではと思った。
学校の怪談では、お化けが学校を異空間へと作り変える>>続きを読む
生きていて良かったと思うことはなにか、たまには思い出して考えないといけないな
ユートピアが壊れていく様を悲観的に描いているわけではなくて、しんどいことがあっても不思議な明るさがある。というか壊れていく感じがない。
財布落として、見つからんけど、たくさん探せたからいいってのは、そ>>続きを読む
映像の完成度の高さ、統率された垂直・水平運動の論理、物語の強さと高揚感がそのまま魅力と危うさになる。
生は一回性の出来事によって不可逆的に変化することはあっても、精算されるようなものではない。
スピル>>続きを読む
決定的な変化は起きないまま、何を信じるのか逡巡し続ける。
最後まで馬車での旅は維持される。
馬車を使い続けるということは、車輪が機能する平滑な道に選択肢が限定されるということ。馬車を捨てることは選択可>>続きを読む
犯罪捜査という感じで自分の落とした銃を探しているのが良かった。
店で強盗が来た後、なぜかリーがぶん殴られるとこも良かった。
世界に外がない感覚。
15年後に見たら感動するかもしれない。
おじになったときの空虚感はまだ想像できない。親と会えない子供の寂しさも。
つまらない。
つまらないものをきちんと映しているので、とても良い。
当然、狩猟採集民の時代から共同体のリーダーになる人物は、その人物の理念や主張によって選ばれるのではなくて、人を集めて祭りを組織し>>続きを読む
労働は流れてくる情報に対する判断の連続なので、この映画の時間のようなひたすら判断を留保して、映されたものを見て、話された言葉を聞く時間が懐かしかった。
誰かの言葉を聞くというのが、その言葉の字面の意味>>続きを読む
個人の視点は、ある人がそのように行動したことの十全な理由を把握しきることはできない。中心には常に暗い空洞があって、個人に観測できるのは常にその周りに現れたものだけ。空洞はマクロな次元からミクロな次元に>>続きを読む
言葉はないのに、画面の連鎖と音楽だけで、意味を作ってしまう映画監督と意味を受け取ってしまう鑑賞者。イーオーに恋人のように触れてみたり、荷を引く動力としてみたり、勝利の象徴としてみたり、どうしても意味に>>続きを読む
映画としてすごい良かった。
主人公がエミネムだからこそ、観客はこの映画を楽観的に見ることができる。
でも、それはビンゴに当たるようなもんだと、律儀にも伝えてくるところにこの映画の誠実さを感じる。
バルザック原作のドラマ作り続けてたらいいじゃん。
それぞれの人物が歴史的、社会的条件を身に受けながら必然性のある行動を選択していく。個人の選択なんて関係なしに流れていく歴史のどうしようもなさを感じると>>続きを読む
子供の時仮面ライダーにもウルトラマンにもハマらずゴジラにだけはハマってた。
退屈だったけど、斜め後ろの中学生がエンドロールの後、うわぁ良かったなあとデカい声で呟いていて、自分に受け取れないものを受け取>>続きを読む