climaxさんの映画レビュー・感想・評価

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藍色夏恋(2002年製作の映画)

4.0

タイトルとジャケから溢れ出る爽やかさに可愛い初恋ストーリーを想像するのだけど、それだけじゃないとこがよいんだな。周りとは違う自分との葛藤をなんとも切なく瑞々しく描いた作品。
射し込む陽の加減や汗ばむ熱
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オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

3.8

レンタルショップでジャケ借り。
全編モノクロのフィンランド映画。
オリ・マキは女性かと思ったら後ろ向きに写っているボクサーの方😅
お気軽鑑賞のつもりがオープニングからめちゃくちゃ好みの映像で魅入ってし
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テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

4.2

女にとってロマンチックで心がとろけるような感覚は高揚感そのもの。一生後悔することわかってても心はもうどうにもならなくて、そこに走らずにはいられない。そして愛で満たしてくれる相手を運命だと思い込む。>>続きを読む

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

4.2

この邦題は罪!
確かにコーヒー出てくるのだけどメタファーっぽいからこそ感慨深いし、観る人が気付くことの方が絶対楽しいのに!
それにアドベンチャー的要素は皆無でジャケから滲み出るほのぼの感は遥か遠い彼方
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ロストボーイ(1987年製作の映画)

3.5

80's ジュブナイルホラームービー
海辺の夜の遊園地と空飛ぶヴァンパイア目線の景色に心が躍る。
ジャケからゴリゴリのハードなロックムービーを期待してしまったけど、そんなでもなかったなー。
ラブストー
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.6

ホント、もう勘弁してやってー😭
ってくらい何度もガブリとやられます。
だけど主人公なので何度噛まれても平気なのです。

映画館で観たら気絶してたかも。
次から次へとパニック続きなのでハートがバクバクで
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

このジャケとタイトルがたまらない。
ロードムービー好きなので絶対観ちゃう!
田舎の錆びた景色に心地好いカントリーミュージック♫
水辺の映像が多いのも個人的にツボ!

超感動と言うよりも終始ほのぼの。冒
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

演技じゃないよね?
みたいな演技。
誰かの日常に忘れてたあの頃のゆらゆらが交錯する。
泥酔して音楽にトランスしてカラダが揺れるあの感じ。
簡単に何かを得て簡単に何かを失う。
執着しないという選択。
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

マリッジストーリーというタイトルの重さに身震い!!
夫婦という関係が終わっても違う形で一生繋がっていくであろう絆。ふたりの言い争いのシーンに胸が詰まる。
当人同士の思いが置き去りにされる法廷合戦、あま
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キャンディ(2006年製作の映画)

3.8

愛と快楽を共有するふたり。薬物に依存し悲惨な生活に身を落としながらも離れられずどこまでも堕ちていく。ドラッグの高揚感の描写が印象的で禁断症状の凄まじさとの対比に身震いする。逃れられない底なし沼。観てる>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

この作品、皆さまのレビューのテンションがあまりにも高くて読むのに熱が入り、すっかり自分の感想を書き忘れ💦

上映前から凄く気になってた作品。タランティーノファンの方々と同じ空間で観る楽しみも味わいたく
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.8

前回、鑑賞後の余韻から何日も逃れられずジタバタした記憶。そしてその時の感情をそのまましておきたくて再度の鑑賞を躊躇っていた作品。

これは唯一無二の愛の話。
男女の直接的な愛とは違うのだけど、それが何
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ボリショイ・バレエ 2人のスワン(2017年製作の映画)

3.7

バレエ映画にありがちな単純ストーリーじゃないとこは好き。
なんと言ってもライバル役カリーナの美しさよ!長い手足に個性的かつ上品なお顔。ほんの少しのアラベスクでさえ溜息が出る程綺麗。ニコラ・ル・リッシュ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.5

ビートルズの聴き慣れたスタンダードナンバーがほっこり可愛いエピソードで味付けされる。
Let it be の初披露
うろ覚えのEleanor Rigbyの歌詞
エドとの絡みのあの曲とか
さすがリチャー
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.6

ビジュアルポスターとキャッチコピーに惹かれて劇場へ。
オープニングの伊東ゆかりの唄、モノクローム写真。時々あるノスタルジックな空気も凄く心地好いのだけど...

性と生のインパクトが薄い?
R指定ある
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.0

ポップアップブックのようなウェスアンダーソンの世界観とビルマーレイのシュールな気怠さ。そしてボウイの曲♫
あー夏に観れてホントよかった♡
個人的に甲板でギター奏でながら歌うセウジョルジが一番のツボ。船
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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.3

回想と現実のシーンが織り成し方が絶妙。
海と床屋とノスタルジー。
指に絡めたくなるようなマチルドの優しい髪のうねり。揺れるワンピースの裾から漂う穏やかなエロティシズム。そしてアントワーヌのコミカルで切
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.9

成長したイレブンちゃんの登場にOh♡となる。ここでもモンスター相手に頑張ってるし!
人間界の魅力は相変わらずイマイチだったのだけど、それはきっと怪獣を引き立てる計算だったと理解しましょ!

ゴジラの登
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

4.0

細かいこと気にしなくていい。ハラハラしないし中身ないし頭も使わない。ただ観てる間ローラと一緒にベルリンの街をひたすら走りまくってしまう。こんな体力奪ってしまう映画好きかも!
スタイリッシュな音楽やアニ
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

シチリアの澄んだ風景と水の描写が印象的。淡く瑞々しい初恋と真逆の不穏な空気が混ざり合い、何とも言えない絶望感を際立たせる。実話を織り交ぜながらの寓話的なラブストーリーは美しくも残酷で、想像を絶する深い>>続きを読む

アリス(1990年製作の映画)

3.8

ウディ・アレンのファンタジーは人生の滑稽さとホロ苦さの加減が絶妙!
そしてそれがほんの少しだけある甘い部分をグッと引き立てているというか...
怪しげなドクターから処方されたハーブの効き目でいろんな出
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情婦(1957年製作の映画)

4.2

ジャケから匂い立つ妖艶さに別のものを想像してしまったのだけど結構コミカル寄りのミステリー。アガサクリスティーの原作をビリーワイルダーが手掛けたとなれば面白くないわけがない!
主人公はある殺人事件に関わ
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.2

追悼上映にて鑑賞。
この時代の女優さんはたたずむだけでひとつの風景。ドミニク・サンダのくわえ煙草の芸術的な美しさ。他愛ないお喋りですら官能的な空気を醸し出す。
殺伐としたストーリーにシュールさと名画の
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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

3.6

アメリっぽいオープニングだけど途中からはごく普通の女の子?キャラの持ち味がイマイチ生かされてなかったりラブストーリーのインパクトが弱過ぎるの気になるけど、お隣のおじいちゃんがいい味なのと庭の美しさに癒>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.3

久しぶりに3度目の鑑賞。

父親と子どもとの繋がり方が愛おしくて大好き。フレンチトーストやアイスクリームの名シーン、怪我したビリーを抱えて疾走するとこやポスターになってるあのシーンは感情を説明するあれ
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.5

思わず枕をパンパン叩いてしまうくらい可愛いくて甘酸っぱくてドキドキさせられる。一晩のスリープオーバー(お泊まり会)の出来事のあれこれ。
思い切り吸い込んだらむせてしまいそうなティーンエイジャー独特の高
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.1

エマストーン、どこまで貫けるかに期待しながらの鑑賞。愛嬌のあるチワワ顔でいろんなこと企む。この手の女の小賢しさが1番タチ悪いってのは長年女してるから既に承知なのだけど、序盤のガォーッ!とデート中のタッ>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.5

泣きながら眠りに就く時に、優しく髪を撫でて貰えてるのなら本当に嬉しい。

ランナウェイズ(2010年製作の映画)

3.8

コルセット&ガーターのコスチューム。太ももにマイクのコードを巻きつけるパフォーマンス。そして大ヒットした超キャッチーなあの曲。あっという間に有名になりながら、あっという間に解散してしまったThe Ru>>続きを読む

恋のためらい/フランキーとジョニー(1991年製作の映画)

4.2

いくつになっても恋愛はもどかしい。大人だからこそ過去のトラウマのあれこれも背負い込んじゃってるし。
恋愛のスキルって経験なんかじゃなくて、この人と何があっても向き合って行くんだという真っ直ぐな意志の在
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.2

粋な会話と微笑ましいエピソード。ほっこりするけど甘くなく、悲しい記憶とのバランスが絶妙。旅で主人公の爺さまに手を差し伸べる女性達。それぞれが素敵な柔らかさを持っていて、あたしもあんな女性にならなくちゃ>>続きを読む

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.2

子供目線でもなく大人目線でもなく淡々とありのまま。言葉少なでも目線やしぐさで感情が押し寄せる。新人女性監督とあって若い感性瑞々しく、陽の柔らかさや鳥のさえずる描写が優しくて、小さな骨格から滲み出るもど>>続きを読む

ガール・ネクスト・ドア(2004年製作の映画)

3.6

ポスター有名だしチョットだけオープニング覗いてみたら、いきなりボウイ&クイーンのUnder Pressure♫
ボウイの音楽流れる映画とビルナイが出る作品に外れはない!ってのが持論なので迷いなくチョイ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

どっかで以前味わった感覚なんだけど
なんか凄く新しい感じでもあり
超感動作ではないんだけど
程良すぎる感動ってのも初体験かも!
マハーシャラ・アリって、役を演じるというより毎度その人そのものになってし
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SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

4.0

SFの醍醐味はあまり期待できないのかもしれないけれど、青春映画としての甘酸っぱさは最高。Super-8って昔の動画用8ミリの規格名称らしいのでメインは男の子たちが夢中になった映画作りや、監督が少年時代>>続きを読む

グッバイ・クリストファー・ロビン(2017年製作の映画)

3.9

木々の呼吸音や肌にまとわりつく冷んやりとした湿気、小枝を踏む音、せせらぎ、季節が変わる美しさ。Winnie-the-Poohの物語が生まれたひとつひとつの優しい背景に心奪われる。
「プーと大人になった
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