Masatoさんの映画レビュー・感想・評価

Masato

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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.5


最初から最後までずっと汗びっしょりのスリラー。見終わったあとはフィリップス船長のように呆然としちゃうくらいに疲れる。実話ではあるものの、ワンシチュエーションにならずいくつかのスリラー要素が詰め込まれ
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.5


ロバート・ロドリゲス監督の出世作。ギターケースを武器にするアクション映画でお馴染みの作品。

出来の良いB級映画を目指し続けるタランティーノとロバート・ロドリゲス。復讐を誓う渋めのウエスタンな物語だ
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レイチェルの結婚(2008年製作の映画)

4.5


評判はあまりよくないが個人的には大好きな一作。強烈な存在感を見せるアン・ハサウェイの演技力とホームビデオのようなチープさとドキュメンタリーチックな演出が強烈な没入感を与え、家族の抱える問題をリアルに
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.7


シーザートリロジーはルパート・ワイアット監督の完璧なスタートに始まり、その後マット・リーヴス監督が極めて手堅く、それでいて素晴らしい作品に仕上げてハリウッド超大作のなかでも抜きん出たクオリティのシリ
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ひとりじゃない、わたしたち(2021年製作の映画)

3.9


独身男性とその代理母の奇妙な絆を描いたコメディドラマ。

ドキュメンタリーチックで淡々とした作風のコメディドラマ。ほとんどが二人の会話劇で構成されていて地味さはあるものの、話が進むにつれてその二人の
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死霊のはらわた(2013年製作の映画)

3.4


死霊のはらわたのリメイクでフェデ・アルバレス監督のデビュー作。グロすぎて批判されて、その反動で一切グロくないドント・ブリーズを作って一気に有名になったとの話。

そんな話を聞いたので期待していたが、
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アルファ 帰還(かえ)りし者たち(2018年製作の映画)

3.4


二万年前のヨーロッパを舞台に狩りの途中で仲間たちと離れ離れになった少年ケダの険しき帰還の旅路を描いたアドベンチャー。

ワンちゃんLOVE映画案件。正確には狼ですが。人間と狼の言語不要の絆を描いたフ
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マネーボール(2011年製作の映画)

4.4


これだから野球にはロマンがある

貧乏で弱小球団だったオークランド・アスレチックスを統計で勝利へと導いたGMとその右腕の実話を描いたドラマ。

逆説で野球の魅力を語る映画。根性や情熱ではなくビジネス
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.7


チャーリーズ・エンジェルの再映画化作品。

エリザベス・バンクスの丁寧ながらふざけたい欲が滲み出てくる作りが物凄く良い。エンタメに徹しながらもフェミニズム色全開で芯が通っており、現在におけるチャーリ
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ギャングスターズ 明日へのタッチダウン(2006年製作の映画)

4.2


少年院の少年たちにアメフトを教え、善き道に導こうとした実話を描いたロック様主演のスポ根ドラマ。

王道のベタなスポ根ドラマではあるものの、実話がベースという要素に裏打ちされた感動と今でも変わらない黒
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レイトナイト 私の素敵なボス(2019年製作の映画)

3.9


長年愛されてきたトークショー番組のホストを務めるキャサリンニューバリーは、時代の変化に置いていかれて視聴率の低迷に陥っていた。タカをくくっている彼女は部下に適当に任せて採用した未経験の女性モリーをラ
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ブラッドショット(2020年製作の映画)

3.4


アメコミ原作のSFアクション。最強無敵になったドミニク・トレットが暴れまわる。ターミネーターとロボコップを足したような映画で非常にポップコーンムービー的な物語に仕上がっていた。

開幕白のタンクトッ
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.5


命懸けの脱出ゲームに挑むスリラー。

ティーンに向けて作られたかのようなゲームっぽい映画。最後の展開が子ども臭くて小っ恥ずかしい。謎を解かせる猶予を見る人には与えてくれないので、参加型というよりかは
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.7


モンスターバースによるゴジラとコングのクロスオーバー2作目

70年代音楽に怪獣プロレスとおっさん喜ばせ映画の本作、ゴリゴリの古臭いアメリカンカルチャー臭さを感じさせるブロックバスターに仕上がってい
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小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

4.2


最初はくっだらねえコメディ映画なのかなって思って見てたけど、わりと高度なことをサラッとアホっぽくやってる映画だということに気付いて凄いなと感じる映画だった。

処女を捨てたと嘘をついたのが広まって、
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ラスト・リペア・ショップ(2023年製作の映画)

4.3


学生たちのために無償で楽器を修理する倉庫で働く人たち、そしてそれを受け取る人たちの人生を語っていく短編ドキュメンタリー。アカデミー賞受賞作品。

人間の温かみに触れる作品だった。かつて自分が苦労した
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サンコースト(2024年製作の映画)

4.2


サンダンス映画祭で称賛を浴びた注目作。サーチライト・ピクチャーズ作品。脳がんを患い寝たきりの兄をもつ妹ドリスの苦悩を描いたローラチン監督脚本の半自伝的青春ドラマ。

全く告知してないから配信作品に目
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3


鉄の爪一族、または呪われた一族と呼ばれたプロレス一家の栄光と悲劇を描いた伝記映画。

不謹慎ながら悲劇が好きなので最も楽しみにしていた作品。A24作品らしく抑えに抑えた演出で、家族を想うがために破滅
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ファミリー・プラン(2023年製作の映画)

3.3


家族旅行がてら殺し屋に追われるアクション・コメディ、ファミリー映画。

Ghosted然り、Appleとスカイダンスが組むとすんごいIQ低いコメディ映画になるのなぜだろう。殺し屋に追われるアクション
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キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

3.0


25年の時を経てセルフリメイクの形で復活した続編。メタ的な視点でオリジナルのキングダムを見つめつつも、新たなキングダム病院でのオカルトコメディが繰り広げられる。

基本的にテイストは何も変わっていな
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6


2回目鑑賞 ドルビーシネマにて (2024.04.18)
IMAX向け映画ではありながら、画角がコロコロ変わらないおかげで皮肉にも物語に集中できた。音はIMAX以上の迫力。初見はIMAX GT、2回
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神さま聞いてる?これが私の生きる道?!(2023年製作の映画)

4.3


ケリーフレモン監督作品。本国で絶賛されていたのにもかかわらず、ビデオスルーでひっそりとリリースされたせいで注目度が低いが絶対に見るべき素晴らしい青春映画。

生物学的女性の性の目覚め、父方と母方の家
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5


コカインでラリった熊に襲われる映画として話題となったホラーコメディ。

最近のブラムハウスみたいにレーティング下げてティーンの観客を多く寄せることはせずに、ちゃんとグロくて笑えて話題性もある作品。コ
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

3.6


ジェニファー・ローレンスが製作主演でおくるラブコメ。

Jlawらしさが詰まった作品と形容するのが一番良いかもしれない。本年度アカデミー賞の授賞式でのあの無礼な感じ、あのヤンチャっぽさが彼女なんだろ
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.7


死霊のはらわたの2度目のリブート。

リブートなため焼き直しな物語だが、ホンテッドマンションみたいなビルに舞台が変わり、痛々しいグロ描写やエッジの効いたホラー演出、ジェットコースターのように矢継ぎ早
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スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

4.7


シルベスター・スタローンの人生をロッキー、ランボー、エクスペンダブルズの3大シリーズを軸として振り返っていくドキュメンタリー。

素晴らしかった。彼が映画の中で語るすべての言葉が嘘偽りのないことを証
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スペースマン(2024年製作の映画)

3.1


ブレイキング・バッドやチェルノブイリのヨハン・レンク監督とアダム・サンドラー主演のSFドラマ。

アド・アストラやインターステラー、メッセージを彷彿とさせるドラマ。マックス・リヒターを起用してるので
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パレード(2024年製作の映画)

3.7


現世に残してきた大切な人に思いを馳せるという話。日本映画らしく静かに感動を呼び寄せる。

少し長くは感じたけど、ゆっくり丁寧にそれぞれの生きた痕跡を辿っていく真面目さが良くて、変に盛った演出もなくて
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.4


ミリボビ主演の中世ファンタジー映画

エンタメ的には今ひとつ…だがストーリーは好き。序盤の不穏を煽りながら物語の土台を作り上げていく退屈させないテンポの良さと、適度に捻られつつ着地の良い展開も良かっ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7


スコセッシ監督最新作。200Mドルもの予算をかけた超大作クライムドラマ。(100Mくらいの規模感で予算ほどのリッチさは感じられない)

ギャング映画の文脈で語られる大量の殺人事件。これを前提に見てお
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.6


作家性の強いドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とブロックバスタープロダクションのレジェンダリーピクチャーズのタッグ作品デューン3部作の2作目。海外では超絶賛で現時点で歴代10位の評価。

前作に引き続き、ハリ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.3


アカデミー賞ノミネート作品

笑って泣けるハートフルなコメディドラマでありながら、社会風刺と皮肉がたっぷり効いた不思議な映画。毒気はありつつも、終始ものすごく爽やかで気持ちよく終わる。そのうえめちゃ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.4


パルムドール受賞作、アカデミー賞5ノミネート作品。

海外では絶賛多めだが、日本ではわりと賛否が分かれている本作。自分は最高だった。言葉をここまで冷淡に残酷に静かに人を傷つける暴力的なものにするシチ
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ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!(2023年製作の映画)

3.3


ホームレス・ワールドカップに、問題を起こして謹慎中のサッカー選手と訳アリホームレスたちのポンコツチームが挑む実話を基にしたスポーツコメディ。

ホームレス・ワールドカップというのが存在していたことに
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.0


チョン・ジョンソ主演によるリベンジアクション映画。

チョン・ジョンソの魅力は爆発しているしシスターフッドの物語は良いが、カッコつけすぎて逆にダサくなっていて、おまけにテンポを凄く悪くしていた。
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ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン(2023年製作の映画)

3.6


あらすじ読んでもよくわからないし、雰囲気も不可思議かつ古臭くて見る前の印象は個人的にはあまり良くなかったが、見ていくとなんだか面白い風刺コメディ。

明らかにブラックスプロイテーション映画にオマージ
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