月影さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

月影

月影

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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.7

シベリア抑留の末に帰還した者が病死した仲間の遺書を家族に伝えるという物語である。

戦争ものでは日本人は被害を受けた側であることがほとんどで、いつも憤りを感じる。日本は敗戦国だが、シベリア抑留ほど理不
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ感情移入している人が多いのではないかと思った。
恋愛したのは遠い昔のことだが、もしも彼らのように自分と同じ趣味の人とであったら、盛り上がるのは当然だ。

私の場合は恋愛の末に今の結婚がある
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乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

3.8

田中絹代監督作品で、月丘夢路主演作である。

物心ついた時にはもう月丘夢路は高齢者に差し掛かっていたので、美しいと思うことはなかった。
しかし、この頃の彼女は30を過ぎているのに息を飲むほどの美しさ。
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月は上りぬ(1955年製作の映画)

3.6

小津安二郎が脚本を担当している。
好きな者同士が言い出せずにいるところを周りの人の計らいで結ばれていく様を描いたたわいのないストーリーである。

女性が結婚後は男性の世話をするのが当たり前でそれを女性
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トップガン(1986年製作の映画)

3.2

昔の日本映画はスター主義だったが、この頃のトムもそんな感じだったのかな。

公開はもう37年も前なのに、最近初めて観た。ありきたりのあらすじで、物語に感動はなかった。ハリウッド映画はいつも恋に落ちるの
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さがす(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

普通だと思っていた男がだんだんと殺人に染まっていくという嫌な感じの展開。
そんなに人格って変わるものなのか?
逮捕されて当然なのに、感謝状までもらう。これで終わりかと思ったけど、残りが後10分ほどあっ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

主演の2人が自然でリアル。

男性の誕生日を1年ずつ遡るという映画だが、最後は現在に戻っている。

途中で言い争うような場面があるが、それっきり別れたようだ。しかし、観ている限りこんな単純なことで別れ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

1960年代以降の映画界や1969年当時のことを知っている人と知らない人ではまるで評価が分かれるのではないか。
当時青春時代を過ごした人は懐かしく観ただろう。
そうでなくても、ストーリーが面白くて最後
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渇水(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

前半はそれなりに面白く観た。

原作は1990年くらいに書かれていて、芥川賞の候補になったそうだ。
原作と映画ではラストが異なり、姉妹の場面は映画が圧倒的に多いそうだ。
姉妹の生活がままならないのは水
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キューポラのある街(1962年製作の映画)

3.9

吉永小百合の作品を全て観ている訳ではないが、これまで観た中で演技が1番よかった。不良少年たちにレイプされそうな場面があるのだが、後に初夜場面が嫌で出演を断った「忍ぶ川」は一体何だったのだろう。それゆえ>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

コロナが流行り始めた頃この映画をDVDで再鑑賞したが、ホラーというより現実世界を投影している映画だと思った。

悪魔崇拝してる家のテーブルの脚の形状、これがまるで松ぼっくりだった。悪魔崇拝している男性
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非行少女(1963年製作の映画)

4.0

アイドルだった和泉雅子がこんな映画に出ていたとは驚き。
鶏小屋のシーンにも驚愕した。今だったら、あれはできない。
この映画で浦山桐郎監督の名前を知った。
他の作品を観てみたい。

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.0

5年前にアルカトラズ島に行って監獄内を見学したが、それを思い出した。
絵を描くのが好きだった囚人の部屋やあのハリボテの顔をベッドに置いていた部屋があった。

私は先に「ショーシャンクの空に」を観ていた
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有りがたうさん(1936年製作の映画)

3.7

ほのぼのとした日本の田舎の風景。忘れてしまったようなありがとうの言葉。
バスの運転手と乗客のやり取りに終始する映画だが、人の優しさにふれた気持ちになる。

あにいもうと(1953年製作の映画)

4.0

成瀬巳喜男監督は人間の本音をあからさまに描く。
ここでも兄と妹2人それぞれが自分の気持ちを真っ直ぐ表現してぶつかり合う。
こんなに喧嘩っ早い森雅之を初めて観た。

これも五社協定の弊害だと思うのだが、
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無法松の一生(1943年製作の映画)

4.2

Youtubeでカラー映像にしたものを観た。
松は人情に溢れていて、かっこよくて、映画の作り方もよくて、今観てもいい作品だなと思った。
しかし、どうして松が死んだのか全く分からなかった。そこが検閲にか
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マッハ!(2003年製作の映画)

3.9

アクションはこうあるべき。
作り物ではない面白さがある。

グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.0

公開当時映画館で観たが、涙が止まらなかった。
理不尽な世界は今も昔も変わらないだろう。怖かった電気椅子。
サムロックウェルがその後いろいろな役をこなして、アカデミー男優になるとはこの時には想像していな
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水のないプール(1982年製作の映画)

3.8

この映画の内田裕也はなかなか良かった。レイプが題材なのに、おかしくて不思議だけど主人公を憎めない。

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

2.6

昔はこんな感じが新鮮でおしゃれだったのかなぁ。
良さが全くわからなかった。ルイマルが監督だから贔屓目で観る方もいると思う。

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.0

最後まで集中して観た。
話は進むにつれ、バニーレイクが本当に行方不明になっているのかさえわからなくなってきた。
「2001年宇宙の旅」のキアデュリアがこんな役をしてたのかいう発見。

或る殺人(1959年製作の映画)

4.0

法廷劇で、最初から最後まで集中して観ることができる作品。
どっちが正しいのかわからない展開だったが、最後はそうだよねと納得する。
出演俳優のベンギャザラは、刑事コロンボの「権力の墓穴」の監督をするなど
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冒険者たち(1967年製作の映画)

4.0

ジョアンナシムカスの顔の美しさとスタイルの良さ。
アランドロンよりリノバンチェラが好きというのが男性のハートを鷲掴みにしたのでは。
夢をかなえるはずの軍艦島みたいなところでの死闘。

あいつとの冒険(1965年製作の映画)

3.7

梶芽衣子が改名前の太田雅子で出演している。太田雅子時代、テレビドラマでは主役ではなくて、脇役が多かったように記憶している。
太田博之はこの頃アイドル的存在であった。今観ると演技はしっかりとしている。
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ある殺し屋(1967年製作の映画)

3.7

え?これ本当にアレなの?と思っていたら、やはり違った。

少女期の小林幸子が店員役で出ている。
成田三樹夫の演技も光る。
雷蔵がこういう役もやるんだなと感心した。もっと長生きしていたらと思うと残念で仕
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ある殺し屋の鍵(1967年製作の映画)

3.9

ある殺し屋の第二作だが、私はこちらの方が面白かった。
最後のオチは少々ガッカリした。第三作を作るための布石だったのだろうか。

大殺陣 雄呂血(1966年製作の映画)

3.7

雷蔵の殺陣をみる映画。それに尽きる。

ストーリーは阪妻の「雄呂血」とは少し違っている。理不尽さが始まりなのは同じではあるが。
昔の映画は面子を保つとか、訳の分からないしきたりとかがストーリーに盛り込
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.1

不器用な2人がだんだん心通わせていくところがいい。
サリーホーキンスとイーサンホークのうまさが光る。
サリーホーキンスは、シェイプオブウォーターで好きになった女優さんだが、こちらも良い。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.2

デザイナーズベイビーの話だが、荒唐無稽の話だとは思えない。
この映画が制作された年から20年以上経っているが、遺伝子操作は可能だし、遺伝子差別も当たり前になるのではないか。

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.1

2022年の話である。
人口増加、食料危機、そして効率よく食糧確保するためにしていることが今の世界が計画していることととよく似ていて、これは正に予言の映画である。

炎上(1958年製作の映画)

4.1

市川雷蔵の凄さを実感できる映画。
それまでのイメージと顔がまるで別人。
そして、相変わらずうまい中村鴈治郎。

でんきくらげ(1970年製作の映画)

3.0

渥美マリは脱ぐイメージの女優で、この映画でも脱いではいるのだが、乳首が全く見えない。ベッドインする時に片手で胸を覆っていて不自然。

彼女は次第に脱ぐことを嫌うようになって、後輩たちに仕事面で追い抜か
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(1957年製作の映画)

3.9

よくできた映画で楽しめた。
京マチ子の変装ぶりが見もの。
自分が窮地に立たされてもめげずに機転をきかせて、進んでいくところが痛快。
石原慎太郎が出演していて歌を歌っている。本人の歌唱かどうかは不明。

大菩薩峠(1960年製作の映画)

4.1

3部作の第一話。面白かった。
雷蔵が悪役を演じているがなぜか憎めない。

大菩薩峠の仲代達矢の方は観たが、これとほぼ同じ内容。
仲代より雷蔵、新珠三千代より中村玉緒、内藤洋子より山本富士子。
こちらの
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あれが港の灯だ(1961年製作の映画)

4.0

出自に関して全てを知りながら受け入れてくれた山村聰はえらい。
李承晩ラインによって漁船の拿捕や乗組員の虐殺は事実だが、日本人として普通に働いて暮らしていた青年に怨みをもつのは実にいやらしい。
そして、
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