Amazon Prime Video オリジナル作品。タイトルの ソルトバーン はイギリスの地名。
バリー・コーガン (キオガン) 主演の今年最高にイヤな映画。同じくコーガン出演の「イニシェリン島の精>>続きを読む
売れない小説家が新作のネタ集めのために娼婦になる話。
ベルリン在住のフランス人女性作家という設定にはどういう意図があるのだろうか (観賞後に調べたら、ドイツではあらゆる形態の売買春が合法らしい) と>>続きを読む
Shibuya - The Tokyo Toilet な初老男性の晴耕雨読の日々。
幻想の東京。規則正しくはあるが単調ではない毎日は、近くの神社の掃き掃除の音で目覚め、モノクロの木漏れ日の夢を見ながら>>続きを読む
ヒロインに共感できないタイプのホラー映画。
理屈は置いておいて終始持続するイヤな感じと緊張感を楽しむべき、A24 味の薄い作品 (であるがゆえの最高興収なのだろう)。90分ちょいという長さも良い。>>続きを読む
全くどうってことの無い小話みたいなストーリーを、じっくり丁寧に描くことで、独特の世界観を醸し出している作品。
とはいえ、牛が出てくるまでが地味すぎて苦痛。固定カメラの長回しもうまく機能しているように>>続きを読む
社内の関係が変わることで、男女の関係が崩壊していく様を描く Netflix オリジナル映画。夏頃に劇場上映されていたものを、配信で後追い観賞。あまり期待せずに見始めたが、これが意外と良く出来ていて楽し>>続きを読む
劇場ではなく Netflix 配信で観賞。
ああ、天才を夫にもった妻の話なのか、と思ったら最後やっぱバーンスタインの話だった、いや二人の話か。
ルックとかシーンの切り替えとかは見事ながら、バーンスタ>>続きを読む
一人と一人の貧乏ブルーカラー労働者が、最後は二人と一匹になるフィンランド映画。
80年台風の景色の中、思い出したように流れるウクライナ侵攻のラジオ・ニュース。
「男はみな同じ鋳型、しかも壊れている」>>続きを読む
アスペルガー傾向のアラフィフ女性を当事者脚本・監督・主演で描く、田辺・弁慶映画祭グランプリ受賞作。
ちょっと Well-made 過ぎて自分の好みではないが、確かに主演の 瑚海みどり も脇役陣も悪く>>続きを読む
(2024.1.22 64分版 観賞)
過去2度しか上映されていないという短編版を、やはりポレポレで観賞。
64分あるのに意外なほど薄味で、やっぱりこの企みは150分版の方でこそ堪能できるのだと思った>>続きを読む
妻の浮気を疑う男の幻想譚。
柔らかいトーンのモノクロで綴られる白昼夢。夫が務める不動産会社を訪れる変な客たちやら、日焼け止め男 (「はこぶね」の 木村知貴) やら、飛行帽の少年やら、クセのある脇役が>>続きを読む
料理を通して愛を確かめ合う男女の話。
冒頭30分続く午餐のため料理シーンにただただ見入ってしまう。子供の頃 (1970年代)、確か日曜午前中の早い時間に、グラハム・カーの「世界の料理ショー」というT>>続きを読む
「週末」を貸別荘で過ごす一家に忍び寄る世界の「終末」。危機に瀕することで露わになる人間の本性を描く。ある登場人物が本作のキーで、その雰囲気は「US」、「NOPE」や「ノック 終末の訪問者」に近い。>>続きを読む
悪ガキたちを主演にすえた映画についての撮影記録風モキュメンタリー。
フィクションとドキュメンタリーのあわいを狙った作品。ドキュメンタリーかと錯覚してしまうほどリアルな子供達。演劇の功罪、映画による搾>>続きを読む
感謝祭の聖餐をめぐる物語。
勝手にブラックなユーモアを期待して行ったら真面目なホラーで、おまけに特にひねりも無く、盛大な空振りに終わる。
盲目だった少年が70年かけて人生を取り戻す話。と、そんな一言では表せない、表現が難しい作品。監督・脚本・原案・音楽は 半野喜弘。
冒頭しばらく音声だけで、事故かと思ったが、よく見ればスクリーンには>>続きを読む
「心臓より先に脳が壊れるすべての人に」捧げられた作品。
冒頭、寄り添って眠る老夫婦の俯瞰、それがいつの間にか中央で左右に分割され2つのスクリーンになり、夫婦それぞれの姿を追いかけ始める。その舞台は、>>続きを読む
存在するのに存在しないことになっている人の話。原作戯曲の脚本家 戸田彬弘 が、自ら監督しての映画化。
市子の子供の頃のイヤなエピソードに被せるように、冒頭から寝落ちしてイビキをかく隣のオッサンが気に>>続きを読む
アイドルグループのリーダーが、既に卒業した初期メン2人の力を借りて、自身の卒業公演を成功させようという話。
アートワークが綺麗なのと、監督が「君は永遠にそいつらより若い」 の 吉野竜平 ということで見>>続きを読む
オープニングとラストがめちゃカッコいい映画。
自分が何者で何をしたいのかわからない、破滅的な女の子を演じる ソーラ・バーチ。彼女のファッションがいちいち可愛い。相棒の スカーレット・ヨハンソン は実>>続きを読む
体調と館内の暖房のせいで、冒頭20分間うつらうつらしてしまったので正しい評価は不能。
その範囲で言えば、実に捉え所のない映画。
前半1時間のヤングケアラーのリアル パートと、残りの2時間の徐々に現実>>続きを読む
誰もが「X」になり得るという話。「X」とは、異星人でも、移民でも、犯罪者でも、LGBTQ+ でも、自分にとって異質と感じる相手なら誰を代入しても成り立つ変数ということなのだろう。
ちょっと不思議な、>>続きを読む
見ているこっちがむなしくなるよ。
唐田えりか、芋生悠 出演ということで期待していたのだけど、深夜ドラマで散々コスられたようなネタを、同じような描き方で今また映画にする意味がわからなかった。
泣かないのではない、泣けないのだという話。
ありがちな話を、終始べたべたな、言ってしまえば古臭い演出で見せるのだが、コレは意図的なんだろうと思う。
タクシー運転手役の 上川周作 がずっと可笑しい。見>>続きを読む
ポレポレ東中野恒例の「いい肉の日 (11/29) リバイバル上映」で観賞 (初見)。
貝塚市、だんじり祭りのお膝元、元部落地区にある精肉店一家のドキュメンタリー。 映画は 2013/11/29 公開>>続きを読む
「ゴジラ -1.0」 が華麗にスルーした戦後の庶民の暮らしを、ひたすら重く苦しく描く。
うーん、しかしまたしてもコレじゃない感。俳優の演技がエキセントリックすぎて逆に冷める。結局マイゴジの二の舞い?>>続きを読む
ある女が、別れた夫と共に過ごす一夜の物語。原作は戯曲らしい。
全編ほぼ女 河野知美 と男 梅田誠弘 二人の会話劇。それが余りある余韻をもって実にスローに進行する。そのペースにシンクロするのに少し時間>>続きを読む
都会に住むDJが、兄が世話している痴呆症気味の母親を引き取って、一緒にモンゴルの原風景を探す旅に出る話。
原題は「臍帯 / The Cord of Life」、つまり臍の緒のこと。劇中で象徴的に使われ>>続きを読む
SNSの負の側面やディープフェイクがテーマのアート映画 (これでエンタメ映画とは言えないと思う)。
少し前に公開された「PLASTIC」同様、観客に説明する気がない監督であり、さらに今作はわざと分か>>続きを読む
働かない夫をもつ17歳の一児の母の視点から、ゴザを舞台に沖縄の無理ゲー社会を描いた作品。
ウチナーグチのセリフはよく聴き取れないし、ひたすら救いはないし。それでも、淡々としてはいるが実に丁寧に作られ>>続きを読む
6月14日、一日空いた大阪で再観賞。
2回目だと大分情報が整理できて初見時よりはずっと分かり易い。ただ、劇場がイマイチだったのか、初回に感じた繊細な音響効果を味わうことができなかったのは残念 (前日の>>続きを読む
ちょっとケチの付け所が見つからないくらいの傑作と思う。主演の ブレンダン・ブレイザー はもちろん、リズ役の ホン・チャウ、娘役の セイディー・シンク が実に良い。
出演者はほぼ5人だけ、舞台もチャー>>続きを読む
金と時間と性欲が有り余るコミュ障男はこうなるよなとか、いろいろ刺さりまくりの、人気漫画家零落 (落ちぶれ) 放浪記。と同時にある種のファンタジーでもあると思う。
斎藤工 のクズ漫画家ぶりはもちろん、>>続きを読む
桜に囲まれた田舎の高校の、卒業式の前日・当日の二日間の出来事を、4人の少女たちをを中心に群像劇で描く。
主演は「由宇子の天秤」の 河合優実。彼女のエピソードにまつわる映画上の仕掛けが一箇所あるのだが>>続きを読む
家族の厄介者の四男坊と障がいのある女性との一年間にも満たない結婚生活を淡々と描いた中国映画。これが2011年の話というんだから中国って色んな意味でスゴイ。
終盤近くなって、まだ終わるなまだ終わるなと>>続きを読む
テーマは「正しいことが幸せとは限らない」。
老人向け性風俗という扱い辛い題材をよくここまで描き切ったと拍手したい。この歳になるとホント身につまされる話。
2時間15分とちょい長めながら、ゆりかごから>>続きを読む