すべての構図がすばらしくて、絵になるシーンばかり。何気ないんだけど、めちゃくちゃ計算されていることがわかる。
両家のお見合いのシーンから始まる。だけどヨウティエはロバの世話ばかり。クイインはちょっと>>続きを読む
狭いシアターだったけど、仕事帰りに行ったらほぼ満席。それなら誰も座ってない1番前、しかもど真ん中に座ってやった。
正解だった。ライブハウスだったからここが特等席だ。
原作マンガがいいとは聞いていたけ>>続きを読む
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「千夜一夜物語」のように物語を語る映画。冒頭から、未来から現代を語るような構造で、飛行機もスマホも別の言葉に言い換えられている。この映画全体を語るメタ構造になっている。
物語学者アリシアは孤独を好む>>続きを読む
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ホラーというより、どこか怪奇小説の古典を読んでいるような格調の高さを感じた。
1980年代。バージニア州。
マレン18歳。自分はイーターであること。それは父親しか知らない事実だけれど、その父親が突然>>続きを読む
追悼、岡田徹。
ということで改めてYouTubeで鑑賞。
ムーンライダーズのこの絶妙に遅いリズムの曲が好きだな。つんのめりそうになるイントロも。
プレステのサウンドロゴが有名だけど、名曲をたくさん>>続きを読む
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ほぼ2組の夫婦の会話だけ。ほぼ教会の奥に用意された部屋の中だけ。ほぼ映画の時間が実際の時間と同じ。
加害者側の両親と被害者側の両親が、対峙する。
一触即発の緊張感。感情的になるシーンでは、カメラが揺>>続きを読む
悪ガキのサンウが、山に住むおばあちゃんとふたりで暮らす数日間。おばあちゃんが想像よりもおばあちゃんで、かなり腰が曲がっているので見ていてつらい。
おばあちゃんは、話すことができない。読み書きもまとも>>続きを読む
Filmarksの評価を確認せずに、広瀬すずを目当てに再生した。見終わって評価が低いことに納得。
ふたつの死体があって、事故なのか事件なのか。こういう調査は、必ず事件で、ミステリー的展開になると期待>>続きを読む
今さらながら初ハウル。いつかの金ロー録画を再生。
帽子屋で働くソフィーが、呪いでおばあさんに変えられてしまう。で、そこでいられなくなって家を飛び出す。
太めの眉毛が意志の強さを感じさせる。声に違和感>>続きを読む
いつかの録画を再生。ドラマがあったことも知らなくて、内容もよくわからず見始めた。評価は低いけど、それなりによかった。
ドラマ脚本家の矢崎(木村文乃)が、新しいドラマのネタに、4人の女性から恋愛相談を>>続きを読む
今年は卯年ということもあって、昨年末に「不思議の国のアリス」の小説を読んでいた。仕事がうまくいかないので、うさぎに導いてほしかった。
そして、先日、あべのハルカス美術館で「アリス展」を見てきた。アリス>>続きを読む
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これがウワサの「スラムダンク」か。これが無音の演出か。
なんの思い入れもないので、見るつもりなかったけれど、みんな見ている。映画をあまり見ない人も見ている。取引先の人も見ている。そんなに、、、。
ま>>続きを読む
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タイトルの「精霊」は、原題では「バンシーズ」で、Wikipediaによると、アイルランド民話に出てく妖精らしい。その妖精は人の死を叫び声で予告する。邦題の精霊とは、イメージとはなんか違う。もっと不気味>>続きを読む
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昨年の見逃し作品。これもよかった。
ろう者のケイコは耳を澄ましても聞こえない。だから目を澄ます。会長はケイコのその目を見ていた。
最初の氷を噛む音から縄跳びの音からサンドバッグの音からミット打ちの>>続きを読む
春節に中国映画。
「12ヶ月のシネマリレー」にて。2度目の鑑賞だけど、映画館は初めて。
溥儀が2歳で清朝の皇帝になってから、亡くなるまでの激動の人生を振り返る163分の作品。
1950年。溥儀の>>続きを読む
春節に中国映画。
私がそもそも映画が好きになったのは、子どものころに見たジャッキーチェンだった。小学生のころは香港映画ばかり見ていた。中学になって、初めてひとりで映画館に行ったのは「霊幻道士」だった>>続きを読む
こちらも昨年の見逃し。レイトショーで鑑賞。
マグリットの絵画から始まる。男性が鏡を見ているようだか、見えているのは姿は自分の後ろ姿という不思議な絵。そしてその絵を見ている人物がいる。
シーンが変わ>>続きを読む
昨年見逃し作品。
2対2の居酒屋コンパから始まる。固定カメラの長いカット。盛り上げたい男。うまく盛り上がれず、微妙な表情の蘇畑佳純(三浦透子)。カメラが動くとちょっと佳純の気持ちがざわざわしているの>>続きを読む
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ようやく。IMAX HFR 3Dで鑑賞。HFRって何かわからないが、とにかくこれは3Dがマストじゃないか。 3Dを活かしたカットが多くて、テレビで見たらどれだけ楽しめるだろうか。
長い上映時間は気に>>続きを読む
2023年1本目。昨年の見逃し作品。
時代は1950年代のロンドン。家政婦として働くハリスおばさん。貧しいながらも前向きに暮らしていたある日、夫が戦死していたと連絡を受ける。
気持ちは落ちるが、仕事>>続きを読む
フォーエバーチャップリンにて。
初チャップリン。没後45周年らしい。
なんとなくずっとチャップリンを避けてきた。でも、今年最後の映画館だし、大野裕之さんの舞台挨拶付きとたまたま知ったので、深夜に座席を>>続きを読む
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「オオカミと7人の不登校」という現代のグリム童話。
現実に居場所がない中1のこころ。光るかがみに入るとそこには、6人の中学生とオオカミさまがいた。そこは海の中にある孤城。6人はこころと同じような不登>>続きを読む
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見ている人が少ないのは、仕方がないか。
古くさい映画のチラシに、三好達治に萩原朔太郎って、誰が興味あんねん。と思っていたが、私は文学部だったんで、多少は興味があった。
原作は読んでいないが、小説も映>>続きを読む
自分の目指すことには、誰にも邪魔されたくない。自分の価値は自分で決める。そんな意思の強さをもつアンラン。
疎遠になっていた両親が事故で亡くなり、面識のない弟6歳のズーハンの面倒をみることになってしまう>>続きを読む
実話をもとにしたらしいけど、それは無理あるやろという展開。
ユダヤ人のジルはペルシャ人だと偽って、大尉にデタラメペルシャ語を教えて、ナチスの処刑から逃れようとする。
ナチス映画は、ある程度の緊張感は>>続きを読む
おなじみの「ピノッキオ」。デルトロがやったらやっぱり変だった。Netflixは契約してないので、映画館で鑑賞。
とにかくストップモーションアニメでの表現がすごかった。
遠近感も感じるし、大きなセット>>続きを読む
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途中までは「めぞん一刻」を彷彿とさせた。
前科のある山田(松山ケンイチ)は、誰ともかかわらずに生活をしようとしていた。でも、そんなことハイツムコリッタでは無理だった。
風呂を貸してくれという隣人の>>続きを読む
特に何の説明もされない会話だけで143分。
それがずっと聞いてられるというか、見ていられる。それが心地いい。不思議な作品だった。会話をのぞき見している感覚に近かったかも。
で、説明されないので、マサは>>続きを読む
冒頭から家の玄関のカギをかけるシーンや自転車のカギを開けるシーンがアップになっていると思ったら、あの廃墟の扉。タイトル通り、カギの開閉がキーになっている。
岩戸という名前も古事記の天岩戸か。
とにか>>続きを読む
金ローの録画鑑賞。ドラマ版は見ていたが、異なる別のストーリー。でも、キャラ設定は同じ。最初に死ぬ人も同じ。
船上の結婚パーティーという密室で起こる殺人事件。一応、手塚翔太(田中圭)が探偵っぽい役を演>>続きを読む
原作はマンガだと思っていたら小説があったんですね。で、その作者砥上裕將は、水墨画家でもあった。
とにかく水墨画を題材にした作品。
霜介(横浜流星)は水墨展設営のアルバイトをしていて、急に湖山(三浦友>>続きを読む
映画を見終わって、帰りの電車の中で、公式サイトを見ようと「RRR」とGoogleで検索。すると、、、。
1920年のインド。イギリスの植民地になっている時代。ビームとラーマは、実在した人物らしいが、>>続きを読む
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カフェのマスターが仕事を終えて、店の上にある自分の部屋へ行くと、部屋のパソコンのモニターに映っている自分に呼び止められる。モニターのマスターは、カフェにいる2分後の自分という設定。ん?
その2分後>>続きを読む
公開当時、中学生のとき友人と映画館で見ている。もちろん監督の山賀も庵野も貞本も樋口も岡田も知らない。音楽の坂本龍一は知っていた。あと、森本レオも知っていた。
実家にパンフがあるはず。あれから35年前か>>続きを読む
予約の取れない孤島のレストラン「ホーソーン」。
映画が始まってすぐに予約した11人は集められ、その島へ船に乗って向かう。適当な人間ドラマもない。
案内するのはアジア系のエルサ。
そしてすぐに建物の中>>続きを読む
ちょっと久しぶりの映画館。
水上勉のエッセイが原案らしい。購入した。
最初に激し目のジャズの音楽が流れる。それに似合わないような静かな雪景色。
そこでひとりで暮らす作家のツトム(沢田研二)。
そこへ>>続きを読む