順慶さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

順慶

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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.1

前作を一応予習してから鑑賞。画面により集中したいので、吹替にした。吹替じゃないと目が忙しすぎる。あちらこちらにも文字情報があるし。

グウェンの物語から始まる。どうもうまくいかない日常。警官の父親とも
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

前作「クリスタルスカルの王国」は見てない。けど、やっぱりこれは劇場案件。インディージョーンズのラストを映画館で見ることができる幸せ。

とにかく80歳になるハリソンフォードがどこまで動くのかが気になっ
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裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

3.8

「12ヶ月のシネマリレー」にて。 
公開当時、映画館で見ている。個人的にトマウマ映画のひとつ。

この作品のキーになっているだろう「ウィリアムテルごっこ」は、原作にないらしいが、原作者バロウズは、実際
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怪物(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

まず消防車のサイレンの音があって、ビル火災がある。
小学5年生の湊のことを語る映画。

最初に母親早織の視点で語られる。
マンションのベランダから火事を見る早織と湊。
「豚の脳を人間に移植したら、それ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

またこんなアホなこと、よくやるよ。

2分が繰り返される作品。その原因とかはどうでもいい。毎回、その2分間をワンカットで撮るという変態さ。

何回も繰り返されると「初期位置」なんてコトバの意味も笑いな
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センセイの鞄(2003年製作の映画)

3.4

原作小説を読みたいと思いながら、映画を見る。見てから読むことにした。

37歳の月子(キョンキョン)は、居酒屋のカウターで熱燗。つまみは、同じカウンターに座っているセンセイ(柄本明)と同じ。
負けず嫌
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.5

Dolby Atmos字幕で鑑賞。
アニメはぼんやり知っている程度。軽い気持ちで見ようとしたのだけど、上映時間が135分と意外と長い。

さすがに音がよくて、映像もよくて、歌もいい。
海の中を泳ぐアリ
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ルーニーマーラ目的で鑑賞。やっぱりかわいい。

「刑事ジョンブック」で見たアーミッシュのような厳格なキリスト教の村。テレビもないし、スマホもないし、車もない。移動は馬車。で、自給自足の生活をしている。
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

高校生男子と26歳の大人の女性を中心の物語。
なんかいい。
偶然、シェアハウスで暮らすことになるふたり。
とてもいい。

高校生男子の直達(大西利空)と26歳OL榊さん(広瀬すず)。年齢差10歳。
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まず「aftersun」の意味を調べてみたら、コスメ用語として「日焼けした後のお手入れやそれに使うアイテム」とあった。確かにサンオイルを塗っているシーン何度かあった。

で、この映画のポスター。四つ折
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

そんなに「クリード」ファンじゃないけど、ロッキーは出てこないことに少しだけ残念。

クリードは現役を引退している。そしていい家に住んでいる。娘もいる。誰もがうらやむ幸せな生活。
そこにムショから出てき
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.8

気になってたのに見逃すところだった。

モノクロ作品なのは、扱っている題材のせいか。確かにカラーでは見たくない。モノクロでもニオイを感じてしまう。
モノクロにする意図、カラーにする意図を考えてしまう。
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.8

ムビチケをもらったので久しぶりにコナンを鑑賞。
何となくの前評判は聞いていたので期待。

映画のコナンは、いつも序盤に設定を説明してくれる。実はそれを楽しみにしている。なんか気分が上がる。

今回は八
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文化生活一週間/キートンのマイホーム(1920年製作の映画)

4.0

「うめしばみどりの文化祭」で鑑賞。
野外で鳥飼りょうさんのピアノの生伴奏つき。で、入場無料。

https://twitter.com/cine_piano/status/16598469029497
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.3

2D吹替で鑑賞。混んでいたので前から3列目。視界がファミコンのゲームになった。

まさかのニューヨークが舞台。
配管工事を生業にし始めたマリオブラザーズ。ブルックリンで起きた排水管破裂の修理のために向
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スクリーンサイズは、それまでのCMより小さくなる。ほぼ正方形に感じた。

肥満症チャーリーの5日間。チャーリーの家だけが舞台。カメラは外に出るが、バルコニーまで。

月曜日。チャーリーの発作から始まる
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.9

YouTubeで無料に釣られて鑑賞。やっぱり岩井俊二はおもしろいなと思う。

頭を強く打った先輩に、花は「私に告白したこと忘れたのですか? 記憶喪失ですよ」とウソをつく。
ここまで長かったが、ようやく
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

家にいるので、酒を飲みながら金ローで鑑賞。
子どものころ家族での映画館体験が本作でした。
それから何度も見た。いや。最初から最後まで見たのは、何度もない。かなり久しぶりだった。少なくともフィルマークス
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

3.8

実在するシェフで、実在する移民の自立支援施設の話。で、映画に登場する移民の少年たちは、実際の移民たちからオーディションをしたらしい。

移民施設の料理人として雇われたカティ。
一流というプライドが邪魔
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.9

能の舞から始まる。で、タイトルがバーン「Village」。決まったー! 

映画内で語られる能の演目「邯鄲」。中国の故事「一炊の夢」を監督なりに描きたかったのだろう。

閉鎖的なムラ。そこのゴミ処理施
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映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

3.3

一応ドラマは見ていた。ドラマはおもしろかったけど、最後まで見ないとおもしろくない展開だった。連ドラだとこの作り方は致命傷だと思っていたが、広瀬すずを目当てになんとか見ることができた。

で、劇場版。ド
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四月物語(1998年製作の映画)

3.6

YouTubeで「限定公開中」だったので鑑賞。まだ4月だし。1時間程度の作品だし。

北海道から大学進学に合わせて上京。
まず引越し。荷物をどんどん部屋に入れる引越し屋さん。部屋でわたわたするだけの卯
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.6

見たのは土曜の昼だけど、ほぼ満席でびっくり。

1981年パリ。大統領選挙の賑わい。息子のマチアスは初めての投票だったか。娘のジュディットは、政治活動でもしてたのか。
そんな外のこととは関係なく、家庭
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薔薇の名前(1986年製作の映画)

4.2

シネマリレーで鑑賞。いつか読もうと思いながら原作は購入済みだが、積読の状態。

年老いたアドソの回想の数日間の物語。
若いころに訪れた修道院の連続殺人事件と一度だけの恋のストーリー。その彼女の名前わか
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.3

ようやく鑑賞。

まず、ショッカーの軍団を素手で殴り殺す仮面ライダーがちょっと衝撃だった。顔面から血が吹き出して死ぬんだから。

仮面というよりヘルメットをかぶる本郷猛(池松壮亮)。ヘルメットから出る
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「第一幕に壁に銃を掛けるなら、第二幕で発砲されなければならない」。
お見事でした。

父ピーターと息子ニコラス(17才)の関係が良好なはずはない。自分が高校生のころ、そんなに父親と話したかよ。
しかし
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雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1988年、もうすぐ昭和が終わるころ。
そのころ確かに電車には灰皿もあった。いつなくなったんだろう。

もうすぐ6年生になる男子たち。
自分たちが最強だと錯覚している“男子映画”。ラストシーンを見なが
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

PC事件の歴史の物語だと思っていたら、意外にもすがすがしい気持ちで映画館を出た。
新しいことを始めようとしている人は、背中を押される映画だと思う。

まず、だいだいPCを使って悪いことをしているヤツは
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.6

雨の休日の昼。外出したくなくて、アマプラで再生。なんかまったりした日に、ちょうどいい映画だった。
荻上直子監督は「ムコリッタ」がよかったのでこれも見たかった。

フィンランドので“かもめ食堂”をオープ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

小学生のころ、カンフー映画ばかり見ていた私にとって、カンフーアクションシーンはどれも楽しかった。
ウエストポーチを使ったヌンチャクは、うれしくなる。こういう小道具の使い方がたまらない。

国税局のエレ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの「フェイブルマン」ってなんのことかと思ったら“フェイブルマン家”ってことだった。

1952年。両親に連れられて、クリスマスの夜に映画館で「地上最大のショウ」を見るサミー少年。まさに映画館体
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ポールヴァーボーヴェン作品をかなり久しぶりに見た。傑作でした。

17世紀のイタリア。修道院内が舞台。「実話から着想を得た物語」と最初にある。修道女の同性愛についての裁判記録があるらしい。

映画は、
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.8

たぶん初めて見る。
「バビロン」を見て、これを見ないわけにはいかない。

1920年代の映画界がサイレントからトーキーへ変わる時代の話。公開は1952年。

サイレント映画界のスターであるドンと共演の
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バビロン(2021年製作の映画)

4.3

象のクソまみれから始まる。象はパーティの出し物として運ばれている。
1926年、映画関係者たちが集うパーティ。酒池肉林の乱痴気騒ぎ。長いカットで全体を見せるシーンが圧巻だった。
長いパーティシーンが終
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.7

原作マンガは読んでいた。妻のオススメマンガだった。おもしろかった。なにより1巻完結なのがうれしい。

で、本作。
隣り合う仲の悪いふたつの国。つまらないことで(本当につまらないことで)、長いあいだ戦争
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.1

今泉力哉の作品はだいたい心地いい。「ちひろさん」も心地よかった。

食べることは大切。空腹は敵。満腹は平和。
孤独な人には、何かを食べさせる。
ちひろさん(有村架純)は、ホームレスにもマコトにも弁当を
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