jjさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

インターステラー(2014年製作の映画)

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“And you, my father, there on the sad height,
Curse, bless, me now with your fierce tears, I pray.
D
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

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YCAM訪れたので再見

プロジェクションと自分の顔が重なることに何故ときめくのだろう(『デジャヴ』のそれとは決定的に何か異なる、未来志向の希望)
スナップ動画を撮る行為は発見することの触媒となる
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甘い生活(1959年製作の映画)

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すべて、ではないけれど、人間が生きていくことの本質的な凡庸さと素晴らしさのほぼすべてがこの映画にはあると思う。

「フェリーニは圧倒的で、私は自分の書きかけの作品に絶望したが、誰かに何かを伝える、とい
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アブラハム渓谷(1993年製作の映画)

5.0

『ボヴァリー夫人』と訣別するための189分間。「異体を吸い込み、吐き出して生きる」ことが煙を吹きかけるエマに集約される。アブラハム渓谷では、エマはボートも車も自ら運転する。
『ボヴァリー夫人』には無か
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

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骸への欲望 吉田喜重『嵐が丘』(1988)
骨への欲望

肉は余分であるか

ヘレナ・ボナム・カーターのように幽玄と実体を併せ持った存在をする盲人の木村有希(古館ゆき)が強度を高めているかんじがします
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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スタンドのトイレに駆け込んで壁に引っ付いて泣く感じが苦しかった。世相とヒューマニズムを同時に示すドル札ショットに泣く。共に生きているようでこの世に繋ぎ止めてくれていたリードの役割はルーシーだったのかな

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

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“Form is emptiness.”
“Emptiness is form.”
One should not think that these are two
separat
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

5.0

通り過ぎても再びやって来る、戻ってくる、回転木馬があるいは彼をつかの間救うかもしれないし、はたまた何もかも分解して点検する過程で何かが見えたのかもしれない。有限なこの生と、そこに流れゆく時間を理解する>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

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扉が開き、流れ込み、溶け合い、混ざり合い、扉は閉まり、夜明けがやって来て、何かが残る。不恰好で結構、なぜ言葉がこれほど真摯にこちらに届き(「聞き捨てならない」)、着床するのか、そこに神秘がある。あるい>>続きを読む

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

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台所を横切る猫がすき、ロング・グッドバイ
そうか、あの瞬間にもう果てが目の前を掠めていたのですね
Who are you?
不在を生き延びた存在証明を、祝福を