牧歌的で哀愁の漂う空気感の中(舞台設定はメキシコ周辺の砂漠地域か?)、仏教の本質である"空"を問うという、風変わりな映画。
途中、映像を止めて反芻したくなるようなシャープな台詞が幾つも飛び交う。>>続きを読む
「俺にとって痛いのは、外の現実の方だ」
トラッキングショットでの長回しによる、ラムの後ろ姿の対比(リングとスーパーのバイト)が印象的。
キャシディ、ステファニーをはじめ、サブの登場人物が活きている。>>続きを読む
内容などどうでも良く、結局はキャラクターで観せられることを痛感。
物語は単純化すればなんてことないが、主演のふたりを初めとした個性的な登場人物が、グイグイと受け手を引っ張っていってくれる。
少年ジャン>>続きを読む
友人と何となしに鑑賞したものの面白すぎて度肝を抜かされた。
ユカにとっての愛の価値観に、手塚治虫の「奇子」を重ねる。ラストシーンの死の対比に、ユカのその後へ思いを馳せる。
若き頃の加賀まりこの破壊力、>>続きを読む
こんなに編集大変そうな作品見たことない。
ストーリーがありきたり(序盤は少し退屈に感じる場面もあった)だったり、構成も単純化すれば王道であったりするが、既視感を超越し、凄まじい演出のパワーによって>>続きを読む
要所で流れる、dipの「13階段への荒野」のイントロが脳に焼き付く。
ある1曲を作中で何回も掛けてくれる作品が個人的にタイプで、前期北野武やらウォン・カーウァイやらと、カルト映画に多い気が何となくす>>続きを読む
胸糞悪すぎて笑う。
父&娘と、姉&弟の対比。
好きな映画の質感で、カメラワークやらアングルは好みな部分が多かった。観客を「ん?」と前のめりにさせるのが上手いというか。色の使い方は、SEVENやファイ>>続きを読む
感想を言語化することは不可能に近い。
filmarksを始める前から数え、300本近く映画を観てきたと思うが、トップクラスに「凄いものを観せられた」としか言いようがない。
イントゥ・ザ・ワイルドを観>>続きを読む
つい見入ってしまう、不思議な魅力を纏った映画。
政治的対立やら同盟国の諍いやらのメタファーとして分析している人を散見するが、それよりも手前、物語的にちゃんと面白い。クスッとできるブラックコメディであり>>続きを読む
ヨージックが可愛いアニメ。
革新的な映像に、撮影方法が気になる。
自らの意志では、一貫して、扉の向こうへ行くことが許されなかった男。
音楽が良い。
当時の宮殿での文化や振る舞いが緻密に描かれているのは、徹底した時代考証と下調べの賜物なのでしょうね、、。
紫禁城の>>続きを読む
ストーリーどうのこうのではなく、見せ方、演出、画面のキマり方に全てを懸けている映画。
脱獄直後の自己紹介イントロ、便所スリッパのアート、未来への鍵が入ったタイムカプセル、雄羊とのセックス、吸殻で描く>>続きを読む
「止めを刺され息絶えるとき、鯨は必ず目を瞑る。目を瞑る魚は、鯨だけだ」
それでも、大海へ漕ぎ出す。
ラマファの息子・エーメンを中心に描かれる、怒涛のドキュメンタリー映画。
ナレーションが無いのが素>>続きを読む
雰囲気と空気感は好きだった。
ただ、ミニシアターを中心に公開する映画に対して強いエンタメ性を求めてしまうのはお門違いかもしれないが、かなり期待して観に行った分、ちょっと思ったことを書く。
まず、>>続きを読む
なぜか少し切なくなる。
煙草は彼にとって、音楽と遊び、自由の象徴なのかもしれない。やめる筈がないよね。
超人的パワハラクズ教師フレッチャーと、ハングリー執念練習狂人の生徒ニーマンが、音楽を介してバチボコに殴り合うという異色の復讐劇。
演技の気迫が凄すぎて、嫌な記憶とかフラッシュバックする人もいるはず。と>>続きを読む
ナチス版メメント。
ちょっと勘繰りながら観たら、オチは予想できる。しかし、それでも見る価値のある重厚な94分間。
説明の省略加減が絶妙。画面の情報と、少ない会話でストーリーにのめり込める脚本の力強さに>>続きを読む
ナード三人衆の、スーパーバッドでスーパーグッドな一夜の物語。
太っちょ主人公セス、まさかのmid90sの監督。
しかも、今の容姿爆イケなので調べてみてください。何となく、ちょっと悲しくなります。
新年1発目。気持ちを新たにできる映画。
子どもたちへのインタビューは、台本無し。
そんな不確定要素が、この映画に現実味をもたせ、作品としてより完全なものへと昇華させている。
何度だって観たい映画。忘>>続きを読む
大どんでん返しがあるという前情報のみ知っていたので、何回も映像止めてあらゆる可能性を想定し、めちゃくちゃ勘繰りながら観たのでオチは予想通りでしたが、それでも面白いと言い切れるエンタメ性。
有名な面通し>>続きを読む
映像的な湿度と、物語的な湿度。
カイアの唱えた自然の摂理が、最後に真理となって観客に叩きつけられる。
事件の真相というより、終盤の演出、画面の面白さに感嘆した。
かなり作り込まれていて、見応えあり。
一生サビが続くという、信じられないバイタリティで作り上げられたレベルMAXのスカッとインディアン。
終始、嘘みたいである。
嘘みたいな演出、嘘みたいなストーリー、嘘みたいな筋肉、嘘みたいな友情。 >>続きを読む
「わかっているよ、、、だから!世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ!! 」
アムロとシャアの最終決戦。
小惑星アクシズの地球到達という分かりやすいラストミッションと同時並行で、今までの人間ド>>続きを読む
「自分のすることを愛せ。子どもの時、映写室を愛したように。」
純粋無垢に映画を愛する男を、見守り続ける優しく脆い人たち。その愛の形の多さが収斂し、ラストシーンで究極のカタルシスとなって視聴者と主人>>続きを読む
「哀しいけど、これが戦争なのよね」
ビグザムに特攻し戦死する直前、スレッガーが自嘲気味に微笑みながら零したこの言葉こそ、本編の主旨を簡潔に言い表しているように思いました。
そして特攻された側であるド>>続きを読む
「僕は、あの人に勝ちたい」
ランバ・ラルとの対峙を契機に、精悍な顔立ちへと変貌していくアムロ。
ランバ・ラルの武士道、ハモンの粋な愛し方、マチルダとミハルの凄惨な最期、そしてラストの壮大なジャブロー>>続きを読む
現代の若者の鑑賞にも堪えうる、普遍的なテーマを扱う本シリーズ。
宇宙を舞台にした人類の戦争というマクロな視点から、1人の青年の成長というミクロな視点までシームレスかつ丁寧に描かれていて、時代を感じさせ>>続きを読む
主題歌が良い。
伝説の「質量を持った残像だというのか!?」、やっとリアルで聴けました。
対ラフレシア戦からセシリーとの抱擁にかけてのラストシーンが白眉。
キマっている構図が気持ちよかった。
テーマ性、メッセージ性てんこもりの1本。
役者陣の演技が世界観にハマりすぎていて、かなり没入できた。
銃乱射事件を題材にした映画なのに、1人も人が撃たれているシーンが無い(直接的な描写において)のが斬>>続きを読む
しっかり名作。
父と子の対決をテーマにした作品は、個人的にツボなのでがっちりハマった。
早く1-3が見たい!