takさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

テレビシリーズを長女と毎回キャアキャア言いながら楽しんでいる「SPY×FAMILY」。アニメの劇場版は所詮ファンサービスなのだから、楽しんだが勝ちだ😆。とは言え、テレビ見てないのに子供や孫に映画館に連>>続きを読む

1640日の家族(2021年製作の映画)

3.8

アンナとドリスの夫婦は里親として、生後18ヶ月だったシモンを4年半育ててきた。自分の子供たちとも良好な関係で、幸せな日々を過ごしていた。ソーシャルワーカーからシモンの実父が子供と暮らすことを希望してい>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.0

映画の中で描かれることではなくて、その背景にある出来事や事実で泣かせる映画って世の中にはよくある。例えば実話の映画化では、現実の出来事を宣伝文句以上の"予備知識"として使われることも多い。僕はそれをと>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.5

2023年12月13-17日に開催された北九州国際映画祭。「あなたの青春の一本」とのアンケートに、多くの人が答えた作品も上映された。30-59歳の層でNo.1だったのが「スタンド・バイ・ミー」とのこと>>続きを読む

007/ ドクター・ノオ 4Kレストア(1962年製作の映画)

4.0

007シリーズ60周年でレストア版が公開。ジェームズ・ボンドこそ男子の理想と偏った育てられ方をされた僕にとっては、2023年の大きなムービーイベント。結局2本しか劇場で観ることができなかった。「女王陛>>続きを読む

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.0

エリカ様と蜷川実花のコラボで完成した映画は、とびきり刺激的な極彩色のエンターテイメントだった。主人公は、芸能界で抜群の人気のリリコ。誰もが羨むその美貌。しかし、それは全身整形によるものだという秘密があ>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

4.1

両親に連れられて、イタリア北部のモンテローザの村に夏を過ごしに来たピエトロ。彼は牛飼いの少年ブルーノと出会い、仲良くなる。都会育ちのピエトロと、学校にも通えていないブルーノ。興味や知識、体力や山で暮ら>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

世界史の授業でナポレオンについて先生が話す時、サラッと出来事だけを話す方もいれば、偉人として業績の話を並べる人もいれば、独裁者としての一面を語る人もいる。フランス革命の後、政治体制が混沌としていたフラ>>続きを読む

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)

3.3

前作「リビング・デイライツ」で示された新たなボンド像。ティモシー・ダルトンのボンドは個人的にはかなり好き。されど、子供の頃からボンドこそ男子の理想めいた刷り込みをされて育った僕だが、この「消されたライ>>続きを読む

マドンナのスーザンを探して(1985年製作の映画)

3.2

高校3年の頃。「ベストヒットU.S.A.」でBorderlineのPVを見て、マドンナのファンになった。本作はちょうどLike A Virginで大ブレイクする直前の出演作。ダンスフロアの場面とエンド>>続きを読む

裸足の1500マイル(2002年製作の映画)

4.1

オーストラリアにおける「白豪主義」政策とはどんなものだったのか、そして先住民族アボリジニーの生活や習慣を正面から取りあげている点で、実に貴重なフィルムだ。

純血のアボリジニーは隔離して数を減らすに任
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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.9

青春ものにありがちなのが親の不在というシチュエーション。あだち充の「みゆき」、「エロマンガ先生」のように兄妹が二人暮らしになる背景を一応説明しているものもあれば、家計がどうなってるのか不明な「みなみけ>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.8

ディズニー映画をいちばん観ていたのは1990年代。「リトル・マーメイド」から始まる、いわゆる"ディズニー・ルネサンス"と呼ばれる時代だ。配偶者がディズニー好きでレーザーディスク(笑)で映像ソフトを集め>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

2019年。マーチン・スコセッシ監督がアメコミ映画に対して「映画ではない」発言をして物議を醸した。その発言は「人間の感情、心理的な経験をまた別の人間に伝えようとする映画ではない。テーマパークだ。」と続>>続きを読む

ゼロの焦点(1961年製作の映画)

3.9

2023年12月13-17日の北九州国際映画祭で上映される旧作から。
https://kitakyushu-kiff.jp/

映画祭では北九州出身の松本清張原作の映画が3本上映される。セレクトしたの
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無法松の一生(1943年製作の映画)

4.3

2023年12月13-17日、北九州国際映画祭が開催される。
https://kitakyushu-kiff.jp/

そのオープニングで上映されるのが本作「無法松の一生」(4Kデジタル修復版)である
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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008年製作の映画)

3.3

ミュージカル「コーラスライン」というと、金色の衣装に身を包んで一列に並ぶあの場面を真っ先に思い浮かべる。80年代に映画化されたのはまだ観たことがないが、それでも「コーラスライン」が多くの人々に愛された>>続きを読む

アンジェラ(2005年製作の映画)

3.7

10本目の映画を撮ったら監督から引退する、と宣言していたリュック・ベッソン(現在も作品を発表し続けているが)。「アンジェラ」はその10本目である。題材に選んだのは、なんと純なラブストーリー。しかも全編>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

これまで「ゴジラ」は新作が製作されるたびに賛否が分かれてきた。ドラマ部分が掘り下げられると「もっと暴れるところが見たかった」と言われ、怪獣を見せることに力を入れすぎると「ドラマがない。お子様向け」と言>>続きを読む

グリニッチ・ビレッジの青春(1976年製作の映画)

3.4

個人的プロジェクト「名作映画ダイジェスト250」(ロードショー誌80年12月号付録)制覇計画のためセレクト。ポール・マザースキー監督作は、「ハリーとトント」しか観たことがない。主人公ラリーは過保護で過>>続きを読む

色即ぜねれいしょん(2008年製作の映画)

3.5

みうらじゅんの原作小説は既読。痛々しくも微笑ましい童貞ボーイズの物語。映画化したらどんなキャストでどんな音楽になるのにだろうと思っていたら、個性的な面々がズラリと並ぶ。これは楽しそう♪

仏教系男子校
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.5

80年代後半に外国映画観ていた世代は、ベトナム戦争が描かれた映画をかなりの数観ているに違いない。アメリカンニューシネマと呼ばれた70年代の作品群にもベトナム戦争を背景にしたものはあったが、それらは作家>>続きを読む

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

4.1

ウディ先生の本作はスペインが舞台。恋する男女のドタバタ劇を明るく描いてくれるのか思っていた。僕の期待は裏切られる。この映画は、ウディ先生の恋愛論を意外にも真剣に描いたラブストーリー。

ヴィッキーとク
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

ビンセント・ギャロ演ずる主人公ビリーの小物っぷりが映画冒頭から強烈。刑務所を出た後、戻ってトイレを借りようとするが出所したからダメだと断られてしまう。実家に電話して政府の仕事をしていた、妻がいると大嘘>>続きを読む

親指ウォーズ(1999年製作の映画)

1.2

スターウォーズEP 1公開前日にオンエアされた本家のパロディ作品。劇場で公開したのは日本だけ?らしい💧。親指に衣装を着せてCGで目鼻を書き込んで演技する。無理な動きをさせては腱鞘炎になりゃしまいかww>>続きを読む

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.4

予告編で観たときの印象。
あー、またタイムスリップものかぁ
若い子の恋愛絡めた戦時中の話だけに
ターゲット明確だよなぁ
にしてもタイトル長ぇよなぁ
松竹が若者意識してきたなぁ

その印象どおりの映画だ
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ビジョン・クエスト/青春の賭け(1985年製作の映画)

3.2

こりゃ、サントラのヒットがなかったら日本未公開だったのでは?と思えた。時代はお気楽な青春映画がどうしても目立つ80年代。レスリング部に所属する18歳の主人公ラウデンは、今の体重を2段階落として、州最強>>続きを読む

キャバレー(1972年製作の映画)

4.3

高校時代にFMの映画音楽番組でライザ・ミネリのパワフルな歌声を聴いて、数々の名作映画を紹介する書籍でボブ・フォッシー監督の凄さを教えられ、いつか観なきゃ!と思っていた「キャバレー」。2022年の「午前>>続きを読む

大奥(2006年製作の映画)

3.0

フジテレビのテレビシリーズ「大奥」(2003〜)はまったく見ていなかった。しかし、その劇場版が「犬神家の一族」リメイクと二本立て!という誘惑で映画館へ。女性のドロドロした人間関係が描かれている訳だが>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

3.9

フランソワ・オゾン監督は、本作を女性をめぐる状況を笑いを交えて描いた三部作の一つと位置づけているそうだ。世代の違うそれぞれが抱える思いが印象的なだった「8人の女たち」、飾り壺のように扱われていた妻が会>>続きを読む

ムースの隠遁(2009年製作の映画)

3.7

妊婦を主役にした映画を撮りたいと願っていたフランソワ・オゾン監督が、当時妊娠6ヶ月だったイザベル・カレを主役に撮ったのが本作「ムースの隠遁」である。

わたくしごとだが、自分が父親になるまでの数ヶ月間
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つくもさん(2022年製作の映画)

3.0

夫が出張で不在、浮気相手が家でくつろいでいる朝。突然出張買取業者の九十九(つくも)さんほか1名がやって来る。どうやら夫が落語関係の書籍や映像ソフトの買取を依頼したらしい。ご主人と勘違いされたままの浮気>>続きを読む

シカト(2022年製作の映画)

3.2

友人の泪をシカトしていた瞳。愛と3人で女子会の準備を始めるが、泪が現れない。ところが愛は泪がここにいると言う。愛はピザを受け取りに外出し、瞳は見えない泪と二人きりに。話しかけるが返事は聞こえないし、も>>続きを読む

ブレイブハート(1995年製作の映画)

4.1

1980年代の話。僕のいた高校にオーストラリアからの留学生がやって来た。キャシー・ベイツみたいなぽっちゃりした女子。英語の先生が授業に連れて来た。「何か英語で質問をしろ」とあおるから、みんな思いつくま>>続きを読む

あいつのブラジャーとぼくのパンツ(2022年製作の映画)

3.4

小学校6年の秀人は、友人に6年にもなって白のブリーフを履いているのは恥ずかしい、と言われる。友人にはトランクスやボクサーブリーフがいる。一方で、いつもトイレで体操服に着替える流花が気になって仕方ない。>>続きを読む

白いカラス(2003年製作の映画)

3.3

人種差別発言をしたとのことから大学を追われることになった初老の教授。その直後に妻を亡くし、孤独になった彼は清掃スタッフをしている女性と出会う。二人は体だけでなく次第に心も通わせていく。彼が語り始めた>>続きを読む