復活を遂げたテレンス・マリック監督が20年ぶりに撮った新作。同じ戦争映画として「プライベート・ライアン」と比較することが許されるならば、すべてがドラマティックなスピルバーグに対して、本作はとにかく静か>>続きを読む
うーん、やっぱりスピルバーグの映画だなぁ。もちろん2時間バッチリ楽しめるし、役者もうまいし、ジョン・ウィリアムスの音楽も期待通りの出来。ニューヨークにやってきたクラコウジア(という架空の国)のヴィク>>続きを読む
記憶喪失の主人公が失われた記憶を取り戻してめでたしめでたし…って話ならいくらでもあるのだけれど、喪失中の愛情を取り戻せるのか?が絡んでくるストーリーだけに、ヒロインであるグリア・ガースンの耐える姿がひ>>続きを読む
ひと言で感想言うなら、
「フォースってすごい!」
レイアのフォース覚醒!?暴走気味のレイとレン、そしてルークの…。本作でSW劇場デビューするよな若い世代は、豪勢なマジックショーみたいなエンターテイメン>>続きを読む
エロチックスリラー「エル」は、「氷の微笑」のポール・バーホーベン監督が78歳で撮った作品。
ジョージ・ミラーも
深作欣二も
ヒッチコックも70歳前後にブッとんだ映画を撮っている。
作風が丸くならずに道>>続きを読む
お金持ちの奥様キャロルに惹かれたデパート店員テレーズ。
常に周囲に流され続けて引っ込み思案だったテレーズを、
その出会いが変えた。
これまで多くを語らなかった趣味の写真、
一方的に求婚してくる男友達へ>>続きを読む
傑作インド映画「きっと、うまくいく」の監督、主演による新作「PK」鑑賞。
冴えないテレビ局に勤めるヒロインが、町で見かけた変わり者。
彼は調査のため地球に降り立った異星人で、宇宙船を呼び出すリモコンを>>続きを読む
南極観測隊の料理担当としてドームふじ基地に赴任した原作者のエッセイを映画化した話題作。同じ南極の基地とはいえ、ふじ基地は昭和基地と違い標高も高く生物もいないウィルスさえも生育しない極寒の地。そんな極>>続きを読む
#「キル・ビル」のルーツを探せ
(その3)
「子連れ狼」シリーズの中でも「三途の川の乳母車」はシリーズ最高傑作とも言われる第2作。映画史研究家によると、このシリーズが後の残酷スプラッター映画の原点>>続きを読む
萬屋錦之介のTVシリーズはほとんど見ていないし、シリーズ4作目だから予備知識いるかと思ったが、柳生一族と拝一刀の対立を回想シーンできっちり説明してくれるので大丈夫。尾張藩の侍を次々と殺すお雪(東三>>続きを読む
角田光代の原作小説はこの映画よりも先に原田知世主演でドラマ化されていた。だが、僕はそれをほぼ見ていない。というか、配偶者はそれなりに真剣に見ていたのだが、僕はどうしても見られなかった。それは巨額横領>>続きを読む
「ゲイ映画にハズレなし」が持論の映画友達のオススメで、
コリン・ファース主演「シングルマン」に挑んだ。
愛する男性を事故で失い、生きる意味も失くした大学教授。
彼は自殺することを決意し、着々とその準>>続きを読む
大ヒットの一方で賛否分かれるのもわかるなあー。
延々と続く会議。
「エヴァ」のゼーレよろしく会議、会議また会議。
これは確かに現実だし、こういう手続きで世の中回っているのだろうし、
いろんなしがらみが>>続きを読む
映画を見始める前に強い先入観を持つのはよくない。予備知識や多少の情報は必要だけど、偏った視点になりがちな先入観は映画を観る上での妨げになりがちだ。オスカー外国語映画賞まで受賞したフランス映画大作「イ>>続きを読む
2010年のアカデミー賞はデビッド・フィンチャー監督の「ソーシャルネットワーク」が早くから本命視されていた。facebookという時代性によるところが大きかったのだろう。結果は、主要賞をこの「英国王>>続きを読む
かつて小説家志望だったが今は高校で国語を教えている主人公ジェルマンは、作文もまともに書けない学生たちを相手に退屈な日々を過ごしていた。そんな中、目に止まったのが担任クラスのクロードが書いた作文。それ>>続きを読む
僕と同世代であるオゾン監督を、僕はどうしてもひいき目に見てしまう。それは、この人が本当に”映画バカ”だと感じられるからでもある。自分が観まくって楽しんできた過去の映画たちにしっかりと敬意を払い、それ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
うう、今まで映画ファンを公言しておきながら、まったく不勉強だった。お恥ずかしい。黒澤明監督の主要作はほぼ観ていたつもりだったのだが、ずっと観る機会に恵まれていなかったのが本作。こんなに面白い映画だと>>続きを読む
えーっ!この映画が日本ではコケたの?。こんなに面白いのに!。”韓国の怪獣映画”という紹介の仕方がいかんよな(と言っても他にどう説明するのだろう?)。日本の映画ファンは韓国映画に”古きよき日本的風景”>>続きを読む
社会人になってすぐくらいだったか、「シェルブールの雨傘」を初めて観たとき何故か好きになれなかった。全編台詞が歌だということがピンとこなかったのか、当時はカトリーヌ・ドヌーブが苦手だったのか、お話が暗>>続きを読む
スティーブ・マックィーンは男の憧れだ。タフでクールな不屈の男というのが一般的に僕らが抱くイメージ。マックィーンが亡くなったのは1980年で、遺作の「ハンター」がちょうど公開されていたのもリアルタイムで>>続きを読む
オードリー主演作の中で特に好きな映画である「ティファニーで朝食を」。自由奔放で、偏ったバイタリティの塊のようなヒロイン、ホリー・ゴライトリー。同じアパートに暮らす新進作家ポールには心を許し、時折弱い部>>続きを読む
音楽映画だと期待してはいけない。これは格闘技映画だ。コロッセオやリングではなく、ステージで繰り広げられる、意地と意地のぶつかり合い。とんでもなくカッコいい映画だ。音楽を楽しもうと思って映画館に行くと>>続きを読む
音楽と映像が一体化する快感はいろんな映画で味わってきたけど、CMでもないのにカーアクションが音楽と同期するなんて!さらに全編音楽が流れっぱなしで、銃声さえもビートを刻んでくる。
犯罪映画なんだけど、そ>>続きを読む
タランティーノの新作はいつも封切られて早い時期に劇場に足を運んでいる。今回は映画好きの仲間と2日目に劇場へ。ブラッド・ピット主演とくれば期待も高まる。僕はバイオレンス描写はちょいと苦手(でもタランティ>>続きを読む
オスカー総ナメの「LOTR」なんぞより、僕にとってはこっちこそがムービー・イベントだ。待ってました!タランティーノ!。今回は初日・初回に鑑賞って訳にはいかなかったけれど・・・ともかく観てきました。「>>続きを読む
映画でしか得られない興奮・楽しさ。それをここ最近最も感じた映画かもしれない。全編からビシビシ感じるのはタランティーノの映画愛。主要キャスト観るだけでもおおおぉ!と思うのに、脇役まで気が利いているのが>>続きを読む
キリスト教の「汝殺すなかれ」の教えを戦場で貫いた実在の人物を描いた戦争映画。隊の中で銃を持てない臆病者と罵られても折れない、主人公の尋常ではない不屈の心。しかし、人が殺しあう戦場で銃を持たないことはあ>>続きを読む
僕と母と妹は、アガサ・クリスティ作品と聞くと黙っていられないミステリ映画好き。わが家が楽しんできたピーター・ユスティノフやデビッド・スーシェが演じたポアロを、ケネス・ブラナーが!と聞いたら、僕もじっと>>続きを読む
命あるものは何かを信じて生きている。
しかし、それはあくまでも自分がどう思っているか、
という主観的なものに他ならない。
それ故に時としてその思いは切ないものになる。
・・・それは人間も、レプリカン>>続きを読む