スープ大臣さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

スープ大臣

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プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

2.9

タイトルからどうしてもあの海外ドラマを想起せずにはいられないがサブタイトルからは私が今の地位を手に入れた7つの法則的な「フライパンは毎日洗うのよ」的ルールを語るのかと思いきやきやワクワクさんやゴロリと>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.2

有村架純さんが髪で輪郭を隠しているか剥き出しかで印象が大きく違うという思いが冷めないうちに鑑賞したがほんわかしんみりカフェラプソディーかという印象だったが実際は縛りきつきつオムニバスタイムトラベルほん>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

2.8

パッケージデザインからZOZOTOWNの秋の新作セールかと思いながら鑑賞したが正直内心そうではないだろうと思っていたがやはりZOZO感はなくブルース・スプリングスティーンという往年のバンドに熱中してい>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.5

ジャンクでヘッドな白塗りキューピーマヨネージーが記憶をなくし未知なる地下世界で悪戦苦闘していく摩訶不思議アクションアドベンチャーだが展開としては基本は怪物から「逃げる」ことに終止する。エスケイキューピ>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.1

ここまで演技の手練が集まることはあるのか。ウルトラ兄弟が集合したヒッポリト星人戦を思い出しながらも「やっぱり江口のりこって演技うまいんだなぁ」と観終わったあとも思っていたがどうやら人違いだったようで。>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.3

健忘症の主人公が記憶をなくす前に自身の身体に記憶を書き込み全身カンニングペーパー状態でタイムパラディカルに物語はジグザグジギーに通常再生やら逆再生やらで進んでいく。言ってみるなら、カレーライスを作って>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.4

主人公のハムカツバーガーなら毎日でも食べちゃうわガールが少し大学生?ということに違和感を感じてきた前作視聴必須の正当続編だが、冒頭で今作の主人公かと錯覚した金髪科学者ボーイ某がサッカー日本代表の伊東純>>続きを読む

ハッピーメール(2018年製作の映画)

2.0

恋愛あるあるもなく、世界観もなく、登場人物の独り言やLINEのメッセージの内容にリアリティもなく、かといってギャグになってるわけでもなく、四人の物語がうまく重なり合って物語を倍増させる仕掛けとかもなく>>続きを読む

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

2.9

既視感がある仕掛けのアレンジ版といった最後のどんで返しくらいのどんでん返しだったが、作品全体を通じた薄暗い不穏な病院の雰囲気は魅力的だった。しかし、それが退屈だとか気味が悪いと思う方がいるのもまた事実>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

2.4

物語にハプニングはあるけど凹凸はなく、スペースチャンネル的なものと、宇宙バトル(サスペンス)ムービーの狭間で漂う本作はなんとも微妙な立ち位置ではなかろうか。おそらくは多額のマネマネマネーを使いスーパー>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

2.5

出てくるコーヒーのカップがJUJUの帽子くらい小さくてカッコよい。そのJUJUカップの前で喋る二人の模様をオムニバス的に見せていく映画だが、シニカルさはなく、ドラマチックさもなく、その会話内容がとりと>>続きを読む

グーニーズ(1985年製作の映画)

2.7

ご都合主義という最強シールドに守られた勧善懲悪アドベンチャーだがアドベンチャーといえるほど手に汗握るとまでいかず、指腹の皮むける程度のアドベン感で、それもこれもやはり「どーせ誰も死なないんでしょ」「最>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

3.6

 本題がどれかよくわからない意外とオムニバスな物語だったが、そのオムニの一つが最後にどでかい花火を野ばらに打ち上げる。だがその手法は目新しいものではなく、あ、このタイプのやわらか雰囲気メレンゲふぁさふ>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.3

 トム・クルーズって遠くで見るとレゴみたい。近くで見ると劇画タッチの男前なのに。それが最初の印象。
 キューブリック節は少し控えめでサフラン二枚乗ったスパイスカレーといったものでそれはなぜかさくらんぼ
>>続きを読む

つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.0

たった12分の間に間に凝縮されたノスタルジーノスタルジーは十二分にあなたの心のずっと奥の方をギュギュギュッと締め付ける。語られるおじいさんの若かりし頃の記憶。なぜ自分が体験していない人物の年齢の話なの>>続きを読む

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.3

昨今のコナンで多発しているビル破壊、インフラ破壊がない分、シナリオに集中でき、鑑賞ストレスが限りなく少ないがその分キャラの顔の両頬少し上にあるエラみたいなものを面長なキャラはついているという法則を発見>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.3

物語は前後半に分けられる。後半をクライム・サスペンス風にすれば最後スッキリ、カタルシスバッチリのうーんチュッチュで正当に終われそうなところを別のベクトルに針を振る、粋な展開。もどかしさで途中つまるとこ>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

2.6

主人公とある人物の顔が混在してしまうというモノクロ映画ゆえのモノクロームミクスチャーエッセンスがエクスプロージョンし現実を忘れたいという欲求が噴出した結果、第三のビールをゴクリ(バックは真っ赤)事件を>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.3

途中から「あ、そういう話ぃ」と彼氏彼女の愚痴がとどのつまりのろけ話だったのと逆パターンのスッキリどんでん返しですが、その細部ははっきりいって幼気な私の頭では解説サイトを見てもいまいちピンとこず、映画は>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

2.5

観たあとに何も残らなかった、という虚無感すらも残らない本当に脳の中を枯れ葉のようなものが塵のように吹き荒んでいく。それらの塵はこの映画が詰め込んだコメディであったり、ヒューマンドラマであったり、SF、>>続きを読む

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.0

薄暗くMAHO堂のような雰囲気でいい意味でのノスタルジーな部屋や北欧の美しい街並みからは想像できないチキショウウシジマくん的展開もありつつ最終的にはジーンとくるヒューマンドラマに帰結する。絵画のことが>>続きを読む

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.2

パッケージを見るに伏線回収バシバシターミネータと想像していたがターミネーター見たことないのではっきりと言えないが違った。タイムトラベル伏線ちょいありプリズンブレイク+24÷2のくしくも12なサスペンシ>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

2.8

中盤あたりから事件の謎というよりもお丸顔なヒロインの行動にフィーチャーされるつまりお丸いレーダーがヒロインにスコープするので、犯人当てとしての面白さが時計の針が回れば回るほど減退していき誰が犯人でも驚>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.8

そこを曲がれば普通のお涙頂戴音楽映画としての感動は保証されますよーという標識をガン無視して別の視点での結末へ向かったシナリオにはアッパレと書かれた扇子を持ってサンデーモーニングにてハリさんと踊るという>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

4.1

 そのタイトルを見て一瞬卑猥なこと(レーベル)を思い浮かべたが、すぐに確認(プレッジ)・展開(ターン)・偉業(プレステージ)の三段活用で打ち消す。打ち消し合えないわだかまりを抱えたまま二人のマ>>続きを読む

ショコラ(2000年製作の映画)

2.7

 オープニングの綺麗なフランスの田舎風景はすぐさま鳴りを潜め田舎特有のドロドロしたそうそれはまるでこの作品のショコラの固まっていく過程のようなそれで、かといって群像劇というわけではなくシンプルにプリン>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.2

終盤の美しいどんでん返しの連続。カントリーマアムが粉々に。あまりにもどんでんが過ぎるのでむしろ下品なのではと思うほどのアクロバティック映画。途中、どんでん返しの種明かしが始まる巻き戻しの演出は世田谷ド>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

2.8

走らないジャック・バウアー。駆り出さないジャック・バウアー。敵のアジトに突撃も潜入もしないジャック・バウアーみたいな緊急ダイヤルの電話番が主人公。ただ、短気なのは同じ。自分の思う通り動かないと通信機に>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

2.8

うーんうんうん、暗鬱で陰鬱でダークでマターでダークマターな雰囲気が会社や公的施設の中にまで蔓りリアリティを出しているのは出していると思うので首をひねることは一度もなかったが映画としての面白さという点で>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

上映時間は短めなのに中身は濃いし誰が死ぬかわからない次の展開にお目々釘付け釘付け。それでいて明らかに無駄ではないのだが無駄なシーンがあったりして、じゃあ普通の薄薄映画はどれだけ余分な肉ついてるのかと思>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.1

姉弟がダブルで苛められるというか悲惨な目にあうという悲劇からの定番中の定番中の担任先生ぼんくら中というご都合ドラマあるある展開をひた走るも主人公も各地方でアルバイトをし百万円貯めるという旅に邁進ロード>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

2.9

テレビの前の2分後と2分前を見れる不思議な世界。作中の空気感はほのぼのしていてバスロマン入りの水槽の中に脳がちゃぷちゃぷ浮いてあまぐわい薫りと浮力で脳がリラックスできるような感じだったのですが途中から>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.7

非科学的な設定なのに現実感満載でお届けする数奇な一生。もちろん一生を3時間弱にまとめているので断片的でしかないがなぜか余白の部分を感じられるほど没入してしまう。途中バタフライエフェクト的な風が吹けば桶>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.9

各国から集められた翻訳家の精鋭たちの中に未発表の小説を流出させた裏切り者が!?という引きは抜群だったが、どの国のどいつが犯人だ!?という程各国の個性も人物自体も際立っていなくポルトガル人の入墨坊主女性>>続きを読む

CUBE(1997年製作の映画)

2.5

今やエンタメの一つとなったと言ってもいい脱出ゲームの原点の一つとと言ってもいいB級映画の一つと言ってもいいといえるが謎解きはよく分からない数学の話で囲碁を知らない人が対局シーンも楽しめるヒカルの碁の足>>続きを読む

そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

3.3

白黒とシリアスな音響が合わさって僕の左心房をキュッキュッと締め付ける。色がわからないのにこの時代のこの国の雰囲気を感じとれる。なぜ?と思ったらそれはむしろ白黒だからかもしれないという逆説的アプローチで>>続きを読む