このレビューはネタバレを含みます
ラストシーンの消費社会に対する皮肉がバチバチで好き。
現代のSNS社会で加速度的に進行しているエンタメの浪費(時として芸術とエンタメとの線引が曖昧になっている気もする)のど真ん中に突き刺さっているよう>>続きを読む
ナチを皆殺しにしていくユダヤ人達が映画の主軸であり強権的(プロットにおいて)であるのに、決してヒーローにはなり得ない、タランティーノ流の主人公像のこだわりを感じられる。
007でステレオタイプ的な"男性"像を演じたダニエルクレイグが終始リスベットに劣勢なの、いいですね。
完全に女性優位で終わらない点も含めて、フェミニズム色をとても上手く出してる映画だと思った。
時代感や社会背景を匂わせながら、若者の衝動や脆さを若者の視点から描く。
自分にとって、ある種希望とも絶望とも取れる。
生活における休止符であるコーヒーとタバコ。
決して必要なものではないけれど、これがあるだけで生活の質が格段に向上する。
内容やテーマもまあ好きだけど、
音楽・映像・料理が最高にマッチしててハッピーで最高。