でにゐろさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

マトリックス(1999年製作の映画)

3.9

SFアクションの王道。設定がまず面白い。普通のSFとは視点の異なった作品で現実から疑わないといけない。映像も凝っていて近未来感ある演出と廃れた未来の世界観が上手く作られていた。結局キスのシーンに因果関>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.7

ついに見終えたゴッドファーザー三部作。皮肉にもマイケルが冷酷でなくなり普通な生き方を望めば望むほど地獄に落とされていく。過去にしでかしたことをいくら懺悔しても結局最悪の結果となって帰ってきてしまう。泣>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

3.8

完全版じゃない方にマークしてた。結構前だけどこっち見た。完全版は約4時間。当時よく我慢して見ていたなと思った。脚本は前半はギャングとしての人生、後半は仲間を裏切る主人公に数年後届く謎の手紙についてを描>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

ホプキンスの演技が恐ろしすぎる。ただの変態殺人鬼だったらビルみたいな雰囲気で成り立つんだけどホプキンスの演技とキャラがよくできていてカニバリズムな殺人鬼に知的さがあるおかげでカリスマ性が感じられる。王>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

安定に面白かった。演出よりも脚本でみせてくる映画。唐突に始まる時系列の交錯はなかなか分かりずらい。実験での演出はかなりの迫力と映像美で呆然としてしまう。これはIMAXで見てよかった。原爆関連よりも前半>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.8

終始暗い雰囲気で進んでいく。設定が複雑で途中よく分からなかったけど普通に面白かった。紛争シーンの迫力と演出凄いな。終わり方が悲しいけどお洒落。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.7

とにかく画が綺麗、、、色彩豊かで自然が映える。内容は淡々と同性愛についてを描く。展開も少なく静かだったが綺麗な画とシーンカットに見惚れてあまり退屈はしなかった。28ページを絵画で見せていく演出お洒落だ>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

3.8

長かったー、、、終わったあとに若干余韻が残った。終わってしまったのかと。世界観が凄くて壮大なスケールを見事に表現出来ていた。ストーリーもブレることなく上手くまとまってた。だけどあれだけ恐れていたボス自>>続きを読む

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.9

"君の瞳に恋してる"のシンガーがこんな壮絶な人生だったとは曲からは全く想像できなかった。中盤まではサクセスストーリー展開で見応え無かったが段々と険悪になるグループや娘との関係を描く辺りは面白かった。締>>続きを読む

フェイク(1997年製作の映画)

4.1

豪華タッグの潜入捜査官映画。アル・パチーノの不運なダメマフィア感が凄くて進むにつれて同情しちゃう。ドニーのやり切れない感情にも同情できるし2人の立場が複雑に絡まっていく度に辛くなる。中盤までは淡々とし>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.7

誰も幸せにならない。ドラッグムービーなんてバッドエンドがお決まりだから分かってはいたがしんどい結末。ジャレッドの変貌ぶりというかこんな弱々しい演技できたんだなーって。前半が淡々としていて退屈したけど堕>>続きを読む

スリーパーズ(1996年製作の映画)

4.6

前半の勢いが凄まじくて画面から目が離せなかった、、、惨い少年院の状況がとても辛い。その後復讐のために裁判を開き立ち向かう過程が綺麗に描かれていて楽しめた。裁判は割と運で勝った感じあったけど。後半のやや>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.0

壮大な戦いの幕開けを表した本作。序盤までは大した展開もなく退屈したが段々と各方面で仲間ができて集まっていく感じがワクワクする。ゴラムが本当に良いキャラしてるわ。戦いの迫力もあって楽しめた。

変な家(2024年製作の映画)

3.5

ホラー映画は首と目にくる、、、体力すんごい削られた。最初は変な家の閉塞感から始まるホラー映画かと思ったら規模がでかくなってってそこからが期待はずれ。ホラー演出は良かったけど脚本がそれでいいのかって感じ>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.5

うーん、、、まだ序章だからなのかこれといって感情移入できず王道展開のファンタジーアドベンチャーを見せられた。映像は綺麗で設定も凝っていて世界観は細部までしっかり作られていると思う。けどキャラが弱いよう>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.3

いやぁ最高な締めくくりだった。ロビンやキャットウーマンの回収も本作でしてくれたし伏線もびっちり貼って回収してくれて良かった。哲学的な前作に比べアクション全開王道ヒーローものではあったがキャラも立ってた>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.2

ヒース・レジャーの圧巻の演技。ジョーカーの恐怖を最大限に引き出してくれたのが最大の功績だと思う。残忍さと戦うバットマン、その中で本当の善悪が何なのか葛藤させられる話。バットマンがジョーカーの思惑に負け>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

中々鑑賞せず時間経ったから流石に鑑賞。映像技術も去ることながら細部の作り込みが凄い。どこまでがCGなのか分からないほど全てがリアル。アクションも激しくストーリーも面白かった。敵が王道ではなく意外な所か>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.8

くせ強な気持ち悪いキャラのオールスターな映画。それぞれに強烈な個性があり、お互いがお互いの個性を毛嫌い否定する。だけども自分の個性を変には思わないし寧ろ社会に解放させることで楽になる。やがて交差し理解>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.6

LEONにも若干似ている脚本だけども雰囲気や撮影技術、キャラが違くてこれはこれで面白かった。根が優しすぎるから悪ぶりきれない男が出会った女性に徐々に心を開いていく。暖かな雰囲気のまま終わると思いきや最>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

3.8

B級チックな内容だけど単なる復讐劇とかではなく変な展開多めで面白かった。ロッコが無能すぎるのに話の大部分にいたせいで本筋の処刑人としての2人をあまりお目にかけれずに残念。最後も2人では無かったし。

(1985年製作の映画)

3.4

名家兄弟の泥沼関係が一家全体を悲劇に招くことになる。色彩、映像美、撮影規模に驚かされる。自然の雄大さを感じる中で人の血や煙、戦乱の無惨さを対比するように演出する。ただ展開が弱くそこまで見入るほど面白い>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.6

どんでん返しと聞いて鑑賞したが予想よりも早く事が進み序盤の方で知っていたオチが表れた。その後はヒューマンドラマ路線に移りつつ地味に進んでいくので退屈した。最初こそ面白かったし発想が良いと思ったがラスト>>続きを読む

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.5

中世の表現への努力が凄まじい。衣装から内装、雰囲気、自然その全てに中世を感じさせる。脚本は地味というか淡々としながらバリーリンドンへと成り上がり堕ちていく物語。特に同情や感動もできず退屈してしまった。

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

4.6

序盤は地味でテンポ悪いなと思っていたが段々と勢いづいてくる。主人公とギャング、汚職警官の3つの組織がゆっくり絡み合っていくので見ていて面白い。どんどんと展開が増えて飽きないし最後の潜入シーンは緊迫感が>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.9

水曜サスペンスにありそうな内容。段々と証拠が揃っていき犯人に近づいていくのは見ていて面白い。単なる誘拐ではなく使用人の息子という点において葛藤するという所が他と違って新鮮だった。終盤勢いに欠けていたの>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.1

人の愚かさと火災の恐ろしさがよくわかる映画。多少過剰演出も見受けられたがそれでも炎が客に迫り来るのには手に汗握った。ホテル側の人々の頭の悪さが異常すぎて終始イライラ。窮地に追い込まれると身勝手になって>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.7

恐ろしく難しい。今までで1番難解な映画かもしれない。解説を見てある程度理解できたが初見で理解することなんて不可能。夢と現実、そして伏線の数。物凄い脚本だな、、、演出はリンチ味が出てきて面白かった。理解>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.5

泣いた、、、黒澤作品の中でも時代劇じゃないヒューマンドラマだったが生きるとは何か、生きたとは何で示すのか。哲学的な問に演出とセリフ、音楽で答えていく。ハッピーバースデーの意味付けに感心した。後半、職員>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.3

こういうグロ目モンスターパニックが本当に好き。トレマーズといいこれといい面白いものはB級でも本当に面白い。緊迫感が終始続くしグロい見た目の怪物に驚かされる。変身するという設定が非常に面白くミステリ的な>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.5

2001年宇宙の旅のような奇妙さと独特な世界観、色彩にスターウォーズみたいな王道脚本を混ぜた様な映画だった。気持ち悪い悪役や独特なキャラ設定等はクセになるが原作が超巨編にも関わらず短時間にまとめたので>>続きを読む

フィラデルフィア(1993年製作の映画)

4.0

脚本が綺麗で見やすかったから2時間も退屈せず見ることが出来た。トム・ハンクスの頬のコケ方にびっくり。こんな痩せたトム・ハンクスを初めて見た。彼の役作りの凄さを実感した、、、HIV患者だけでなくLGBT>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

3.9

この見やすさと現代でも通ずるエンタメ性は流石黒澤監督。設定が面白いしそれぞれのキャラが際立つ。菊千代の馬鹿っぽい感じが大好き。しかし殺陣のシーンに迫力があまり感じられず終始ごちゃごちゃして勝敗だけを見>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.1

実在した人物をモデルに描く作品。見る側の道徳心を試される映画であり初見ではその容姿に動揺してしまった。テンポは遅いが着実に受け入れられていくエリックを見る内に見る側も心が開かれる。実在の人物の人生を知>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.5

スターウォーズの根本にもなった作品。前から気になっていたので鑑賞したが確かに要所要所でスターウォーズの源を感じた。全体的にゆったりとしていて殺陣のシーンも迫力はあまり無かった。エンタメ要素が強い為かあ>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.5

タランティーノ節を強く浴びせられる本作。ストーリーそっちのけで殺陣を魅せることに力を入れているのがわかるくらいに人が死にまくる。色彩やカメラワーク、カットは非常に面白くてやはりタランティーノだなとセン>>続きを読む