早嶋すみちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.5

オッサンになって流石に二人のおバカさは落ち着いてるけど、ゆるい空気感と滅茶苦茶なストーリーは健在で嬉しくなる。
29年振りの続編とのことだけど、その期間しっかり熟成させていたんだなと思えるピースフルな
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マッスル 踊る稲妻(2015年製作の映画)

3.5

タイトルから気楽な脳筋アクションかと思いきやなかなかブラックな復讐もの。
色んな要素もりもりのボリウッドらしい力業映画で楽しいけど内容の割にはちょっと長すぎるかな。

ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)

2.5

原作未見。
パートナーをスワップする夫婦、突然同居することになった高校生の男女、教師と交際している女子学生とAVが作れそうな設定のキャラ達で純愛ものを作るとこうなるのかという面白さがあった。
漫画アニ
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瞽女 GOZE(2019年製作の映画)

3.5

ハルを演じた二人を始め熱演揃いで、体に不自由を抱える人を取り巻く当時の過酷さが伺えるし、それを生き抜いた力強さも伝わる。
固めの演出によるもっさり感は少し気になるけど、人や文化を知る映画として興味深か
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処刑軍団ザップ(1970年製作の映画)

3.0

ヒッピー達が意外とキャラ立ちしてるのが好印象。
この安っぽさは何とも言えない味があって魅力的だけど、その反面脱力感が漂っていまいちハラハラしないから一長一短だわね。

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。過去と現在を行き来するタイミングやエピソードがことごとく芯を食ってくる。そして何より佐々木が進行形ではない“過去の青春”を絶妙に体現していて、一見ぶっ飛んでいるのにその実普遍的なものが>>続きを読む

恐怖人形(2019年製作の映画)

3.0

不気味な巨大人形がキャンプ場に集まった若者をあの手この手で殺していく様はシュールさもあってインパクト大だしヒロインは可愛くてストーリーも解りやすい。怖さもマイルドで気楽に観れてアイドルホラーとしてちゃ>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.0

無限列車戦までは文句ナシで面白い!その後は長い物語の中では意味のある展開だと思うけど、一本の映画として見るとスケール、面白さ、熱さは正直右肩下がり。にも拘わらずキャラ達は熱量上げて語りまくるので、自分>>続きを読む

絶対恐怖 Booth ブース(2005年製作の映画)

3.5

ラジオブースという舞台とリスナーとのやり取りが雰囲気あるし、このクズ主人公役に佐藤隆太という配役も絶妙。
主人公の恐怖と疑心暗鬼にグイグイ引っ張られて最後までどうなるんだろうとハラハラできて面白かった
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.0

レトロフューチャーな世界観は魅力的だし声優陣もバッチリ。
ただ、物語はメッセージが明確なところは良いけど中盤以降強くなる語り口の宗教臭さセミナー臭さをどう感じるか。「お前らこう見えてるぞ。目を覚ませよ
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妖獣都市(1987年製作の映画)

4.0

上質作画のエログロハードボイルドアニメーション。
シンプルに焦点を絞ったストーリーなので、設定や状況がすっと入ってきてストレス無く存分に楽しめる。
このダークな世界観は魅力的なのでもっと色んなキャラや
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詩人の恋(2017年製作の映画)

3.0

序盤は予想外にコミカル。そこで登場人物をチャーミングに見せつつ次第にシリアスで叙情的になっていく流れがニクい。
様々な感情のブロマンスとも見れるが、主人公が醸し出す不器用さや切なさがそこに恋という表現
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恐怖ノ黒電話(2011年製作の映画)

3.5

どこで地雷を踏むか読めない相手と話す緊張感や過去を握られているという不利な状況でジワジワ怖い。
時間を使ったストーリーも面白くダレも無くて思いの外面白かった。

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.0

実体験を基にした原作からここまで仰々しくやってええんか?とも思うが、その分ポップな怖さで間口の広いホラーになっている印象。
終盤の展開は描きたい意図は解るしこういう方に振り切るのもアリだけど何より優先
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

圧巻の草彅剛。メイクもあるとは言えあのしっとりネットリした目つきの説得力が凄い。
誰かに生きて欲しい、誰かのために生きたいという思いが芽生えていく凪沙と一果の姿は切なくて美しくてとても良かった。社会が
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ミク、僕だけの妹(2018年製作の映画)

3.5

冴えない中年男性サバオ。でも家に帰るとパーフェクトな妹がいて~というピンクものらしいムフフな設定。しかし、そんな都合の良い設定をフリにして物語は予想外の跳躍を見せる。
そこからはキモくてカッコ悪い人間
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残酷飯店(2007年製作の映画)

2.0

男性客が口を揃えて絶賛する名物餃子に隠された秘密。
話はほぼほぼ想像通りに進むが、餃子の秘密に関してははなかなかたまげましたね。
あとチンさんが「チンクン!アサダヨー!オキテヨー!」と必死にムスコを奮
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ブラインド・ラブ 言い出しかねて(2005年製作の映画)

3.5

売れない腹話術師とファンの盲目の女。そこに腹話術氏と間違えられる弟子が加わる事で妙な関係性に。可笑しさを交えつつ切ない物語で面白かったです。

童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!(2017年製作の映画)

3.5

塩出太志監督初のピンク映画。ピンク映画になってもブレないこの作風がファンには嬉しい。
捻った展開が待っているけど、ここぞの時までゆる~く笑わせてその気配を悟らせないところにやられた。笑って唸って面白
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本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.5

「なんやねんコイツら...」と眉間にしわ寄せっぱなしの4時間弱。でも地獄ってのは覗いてみたいし、一度見てしまうと目が離せなくなる訳で。
連続ドラマを映画として再編集しているためとにかく濃い時間が積み重
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東京の恋人(2019年製作の映画)

3.5

映画全体がキザったらしくタバコをふかしながら過去を語る男の回想を観ているような感じ。だからだろうかとにかくヒロインが魅力的に輝いている。
観終わって思ったのは、予告編が本編の魅力や雰囲気を的確に捉えた
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.5

屋上のシーンは舞台劇の様な質感と星ばあのキャラで他の場面とは一転夢か現かの世界観になり、ここで作られる空気感が全体を優しい味わいに仕上げている。
最近の作品で固まりかけた監督のイメージとはまた違う引き
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.5

リアルな感情やあるあるを散りばめながらもベースは外連味たっぷりで、徐々にボルテージが上がっていく展開や平等に優しい結末が実に爽やか。
野暮さやあざとさを感じさせない座席位置の使い方も巧いなと感じた。

たまもの(2004年製作の映画)

3.5

痛々しさと少女性を両立した演技を見せる林由美香の存在感。喋らず豊かな表情や仕草で恋に奮闘する姿が可愛らしい。そんな姿を見せた末のラストはインパクト十分で切ない。

やりたいふたり 寝取られの美学(2019年製作の映画)

3.5

実録エロマンガを描くことになった新人漫画家がある夫婦を取材するが・・・という内容。それぞれの話が噛み合わないという羅生門的な展開が興味を引いて面白く、その噛み合わなさが生む切ない流れが良い。R15版の>>続きを読む

劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス(2020年製作の映画)

3.5

イージスを中心にニュージェネ主人公たちが続々と集結する序盤は熱さと嬉しさと不穏さが入り混じってめちゃ興奮する。
ニュージェネ大集合のお祭り映画ながらタイガ完結編でもあり、公開延期も重なってなんだか感慨
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ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た(2016年製作の映画)

3.5

その国の各地を廻り片っ端から味覚嗅覚で試していく食材選びは想像以上のレベル。
自らにプレッシャーをかけ続けて作り出されたクリエイティブな料理の数々は「美味しそう!」と言うよりは「どんな味なのだろう」と
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.5

設定こそSF的だがそういった表現・描写を極力排除することで「これは矛盾とかを突いたりせずに切ない恋を感情で観る映画ですよ」と示してくれているので迷いなく観れる。
終盤すべてを理解し受入れた福士蒼汰の圧
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おばけ(2019年製作の映画)

4.0

披露できるか分からない映画を一人で黙々と作る監督の姿が映し出される。
そんな中での自虐や自問自答を時にはオーディオコメンタリー、時には漫才のように金属バットが語ることで、孤独な映画製作の様子を可笑しさ
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.0

キャストもハマってるし雰囲気も上手く出てて質は良いと思う。
しかし原作に忠実な作りで原作リスペクトなのは伝わるが、言い換えれば出演者が変わっただけという感じに。
せっかくならもっと日本版としてすり合わ
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劇場霊(2015年製作の映画)

2.5

予告編に女優霊の名が出てくるため裏切られると解っていても悲しいかなあの嫌らしさを期待してしまう。
終盤は求めていたのと違う形の恐怖展開になるけど、この方向でやるなら「これはこれで面白い」と思えるくらい
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妖怪人間ベラ(2020年製作の映画)

3.5

とにもかくにも森崎ウィン。シャイニングばりに変貌していく様はマジでハラハラする。
学園パートも面白く一粒で二度おいしいのでB級ホラーっぽい雰囲気ながらなかなか満足感高い。
欲を言えば学園パートがベラの
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完全なる飼育(1999年製作の映画)

4.0

ストックホルム症候群を描いているがアパートの住人や音楽などが時にコミカルで、誘拐・監禁生活なのに感覚が麻痺して奇妙なラブコメでも見ているような気分になってくる。
人を選ぶ内容ではあるけど個人的にはめち
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女囚さそり 第41雑居房(1972年製作の映画)

4.0

静の演技の梶芽衣子と動の演技の白石加代子。対照的だけどどちらも力強く物語を引っ張っていく。
今では絶対無理な笑っちゃうくらいの無法っぷりが面白く、そんなハチャメチャな中にも道を踏み外した女の悲哀が色濃
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花のあとさき ムツばあさんの歩いた道(2020年製作の映画)

4.0

閉じた畑に花を植え続ける老夫婦の姿に心温まると同時に確実に迫る終わりに寂しさも覚える。
集落が閉じた今でもその花を見に人が訪れるそうで、最後まで山を整え続けた人々とそれを映像作品として記録した人々の思
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.5

予告編から漂うミステリーの雰囲気やミミックオクトパス俳優中村倫也の七変化を期待してるとアレ?となるが、視点を火曜日に絞った事による別人格との距離感や日常の変化の描かれ方はなるほど楽しめた。
他者との繋
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