さもさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.8

極道の妻たちでの有名な一言「愛した男が極道だった」を思い出した。「愛した男がオオカミだった」バージョン。

雪の気持ちはすごく分かる部分がある。誰にも言えないものを抱えながら、でも誰かに話して理解して
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.6

個人的にめちゃくちゃ好き。特にファッションとインテリアが美しい。品のある華やかさ。
なんだかとても切なくなった。過去は変えられると信じるギャツビーがあまりにも無垢純粋で、一文無しから財を築いたのも毎晩
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

実際にムンバイで起こったテロを元にした映画。
銃声や鮮血を流しながら倒れていく人、人々の息遣い、リアリティがあって非常にハラハラした。
他のテロ事件を元にした映画では、犯人の人間性が描かれていなかった
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

ストーリーも映像の撮り方も面白かった!
全ての言動行動に根拠があり、一切感情に左右されず信念を貫き通す女性は非常に格好いい。きっといろんなことを諦めてきたんだろうな。完全にキャリアに全振りしてる。時々
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.2

虐待とかトラウマレベルまでは行かないまでもかなりの人が共感できる。
周りの大人たちの顔色を伺いながら、時には自分の心を殺し殺され、心に蓋をしてしまう。その大人たちもまた大人にそうされてきたのだろう。そ
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.2

90"香港の無秩序で自由な感じが心地いい映画だった。この時代の香港だからこそ作れた映画。舞台となった1994年は私はまだ生まれていないけど、どこか映像やカメラワークに懐かしさを感じた。今風に表現すると>>続きを読む

チェンジリング(2008年製作の映画)

4.0

くっっっっっっっっっそ!!!!
観ていて胸糞悪くなる映画だった。
これが事実だってことも。

自分の地位名誉を守るためだけに、どれだけの人間が苦しめられているか知ろうともせず悠々と生きていることが腹立
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

「もう愛してない。ひとかけらも。」の一言のパンチが強すぎた。
人生は他者。

ミナリ(2020年製作の映画)

4.2

映画に出てくるおばあちゃんが好きだなぁ。花札やってるときの暴言吐きまくりな感じ、うちのおばあちゃんを思い出す。家族のピリピリした空気を一気に溶かしてくれる存在。
この家族でもおばあちゃんが大きく行き先
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

ヴァンで旅をしてみたいがファーンのように1人で住むのはちょっと自分には無理かもと思った。孤独すぎて死にそうだ。まだ大好きな人たちの死や耐えられないほどの激しい絶望を経験していないからかもしれないけど。>>続きを読む

僕の帰る場所(2017年製作の映画)

4.7

驚くほどリアル。ドキュメンタリーと言われても違和感ない。

子どもの視点に合わせたカメラワークが多々あったのがなんだか自分の幼少期を彷彿させる感じでいろんな過去の記憶が蘇った。

難民というテーマだっ
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.1

自分もカンニングに関わってるんじゃないかって錯覚するほどスリル満点の映画。
私も校長と同じく「学校は賄賂で稼いでいるのに、生徒は学校で稼いじゃダメなの?」という問いに答えられない。結局行く先に待ち受け
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

もしかすると取り残されるのは、生きる人間ではなく死んだ人間なのかもしれない。同じところをぐるぐると回り続けて、変わりゆく愛しい人々に心を痛めていているのかも。そう考えると死ぬ方が残酷ね。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

5.0

山本を中心に、ヤクザたちの1999年〜2019年の20年間を描いた物語。(ケン坊が柴咲組に入るところから組を抜けて亡くなるまで)
今の時代ヤクザというだけで、人から避けられ人権を剥奪される。携帯も契約
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.5

モントリオール理工科大学で実際に起きた虐殺事件を元にしている。女性14名が犠牲となった。犯人の男性は、子どもの頃から父親に虐待を受け、女性軽蔑の思想を植え付けられる。自身がモントリオール理工科大学の受>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.2

終電を逃したことがきっかけで出会い、恋人になった麦と絹。そこから2人が過ごした5年を描いた話。映画らしいハラハラドキドキなものではなく、ごく普通のありふれた話をとても丁寧に綺麗に紡いでいるような映画だ>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.0

元女優でウエイトレスのジニーは、前夫との息子リッチーと再婚相手のハンプティと暮らす。しかし、ハンプティの実の娘キャロライナが転がり込んできてからジニーは、不倫相手ミッキーとの関係がすれ違い始める。
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パターソン(2016年製作の映画)

3.8

バスの運転手で密かに詩を綴るパターソンと天真爛漫で創作が好きな恋人ローラの7日間。なんてことないただの日常。ドラマチックなことが起こるのでもなく、悲劇的な出来事も起こらない。人生なんてそんなもんだ。繰>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

誰のことも本気で好きになることなくふらふらとしてる大伴と大学の後輩今ヶ瀬が7年ぶりに再会する。今ヶ瀬からのアプローチにだんだんと惹かれていく大伴。はっきりしない大伴にイラついたがやはり最後は今ヶ瀬と生>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

5.0

元彼を引きずりながら男の金で生活する十和子とその十和子のためなら何でもする心底愛してやまない陣治。途中まではなんて惨めな女と可哀想な男なんだと思ってたけど、ラストで陣治の十和子に対するまっすぐな気持ち>>続きを読む

そこにいた男(2020年製作の映画)

2.0

新宿ホスト殺人事件をもとにしてる。好きすぎて愛が大きすぎて刺してしまいたくなる衝動。こんなにも愛してるのにどうして愛してくれないのか。ちゃんと愛はあったのに愛するということの難しいことを突きつけられて>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.3

プリンストン大のジョンナッシュ(1994年ノーベル経済学賞受賞)という数学者と妻アリシアの実話。“宇宙がどれほど広いか知ってる?”“無限。”“なぜそれがわかるの?証明もデータも見た人もいない。でも信じ>>続きを読む

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.7

松たか子と阿部サダヲ。営んでいた小料理屋が火事で潰れたことをきっかけに結婚詐欺を始める。やってることは計画的犯罪なんだけど、2人とも全然悪い人ではないんだよな。子どもを産めず夫の夢を叶えることを生きが>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.0

期待してたよりあんまおもろくなかった。韓国の方が圧倒的におもろい。なんやろな。構成力の違いかな。

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.0

鬱病の彼女と週刊誌の会社で働く彼氏。去年の自分を見てるようだった。意味も分からず腹が立って、悲しくなって、自己嫌悪に陥って、存在価値を見失う。どうしたらいいのかも分からずただただ自分を殺したくなる。真>>続きを読む

スティルライフオブメモリーズ(2018年製作の映画)

1.5

意味がわからなかった。なぜ自分の性器を撮らせたのか、最後まで言ってくれんかった。性器に芸術性はまだ見出せないわ私。女優さんめっちゃ身体張ってる。別にエロくはないし官能さもないからそれはすごい。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

自閉症の妹に足の不自由な兄。生きるためにただただひたすらに生きるためだけに生きている。何が悪なのか分からんくなる。体を売ることが果たして悪いのか。本人が好きならいいのではとも思ってしまう。そこに自閉症>>続きを読む

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