世界史に興味を持ってもらうための教材的なニュアンスであれば大満足だけど、映画館で160分拘束されるとするとなかなかしんどい点もあるっすねと。
展開がめちゃ早くて、出発したと思ったらもう戦ってるし出会>>続きを読む
親が離婚したり、就職先がブラックだったり、接客したらクソ態度の悪いおっさんだったり。
不確定な要素ばかりに大きく左右される私たちの人生を、いかにサバイブしていこうかという話。
知り合いだけど友人では>>続きを読む
日本の占領統治下の朝鮮の話。日本人が悪者だけど本当に悪いことしたんだからちゃんと直視しなきゃねと。
ソルギョングとパクソダム、その他も結構名前のある座組なのになかなかこの内容で日本の公開規模が小さいと>>続きを読む
作品を跨いでキャストを変えてまで「あの時こうだったんすよー」をやるのが、果たして良かったのかという話。
前作のラストが情緒的で美しかったので、ごちゃごちゃ後付けの説明を時間差でされてもなかなか乗りに>>続きを読む
めっっちゃくちゃ長く感じた。2時間ちょっとはさすがに嘘でしょ。300分くらいあったのでは。
橋本愛が棒読みで哲学ちっくな事を語り続ける映画で/仲野太賀が「普通じゃない」女性に翻弄される映画で邦画界はい>>続きを読む
とても実験的で面白かった。
録音から書き起こしたセリフによるストーリーテリングにはもちろん綺麗な起承転結なんてなくて、何なら冗談混じりの緊張感のなさが前半は目立ったりする。
FBI捜査官たちは家宅捜>>続きを読む
世界観に浸るのが楽しい映画で、論理や整合性に期待するものではないと割り切れてからは面白い。他者と出会い、傷つき、優しさに触れる様が微笑ましく、サイケデリックに彩られた画面と音楽はどこまでも不穏さを湛え>>続きを読む
ミステリパートは軽く、コメディパートは怠い。うまくいかない時の三谷幸喜映画みたいで、坂元裕二×Netflixの一発目はへーこういう感じになるんだとは思った。
「恋をしかけたことはなかったことにはなら>>続きを読む
シェイカーをずーっと振ってるバーのマスターが最後の最後で溢しちゃうっていう、フリの長ーい東京03のコントを思い出した。
偉そうに細やかな美学を説明した挙句に「あっ」ってなっちゃう角田晃広ことマイケルフ>>続きを読む
この国で生きる/シスジェンダーで/ヘテロセクシュアルの/男性 である自分が、何を言葉にできるかと少し困った。
恋人とうまくいかないとか仕事が楽しくないとか友達が少ないみたいなことと同列に扱って普遍化し>>続きを読む
どいつもこいつもクソガキで、老人に女性に動物に“弱い”者を平気で傷つけるくせにいざ自分に“弱い”ターンが回ってきたら途端に怖けづき逃げ出ししまいには“仲間”だ“勇気”だと宣いヒロイックな自己陶酔ぶちか>>続きを読む
完成度の高さや作品としての良し悪しとは別に、好きだなと思わずにはいられない。
んなアホな、、的なハプニングの繰り返しで、お前もお前もお前もバカなんかいなんだけど、ある種の寂しさを共有した男たちを隔て>>続きを読む
いやー面白いなこれ。
あくまでコミカルで洒脱なクライムムービーのテイを取りつつ、フェミニズムとクィアな愛情の眼差しを確かに刻んでゆく。色々やりながら2時間以内に収め、いずれのテーマも軽々しくは扱わない>>続きを読む
思ったよりずっとウェットで、ずっとずっと家族の話だった。
不要で意味のないシーンをカットするのではなく、カメラを向けた結果漏れ出る役者の真実を“なかったことに”しない映画。
メディア業界のセクハラに>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
狙ってなのか結果的になのか、監督の言う「会話劇」としての側面はもうはっきりとつまらない。(それが悪いってことじゃなくて、たとえば坂元裕二のドラマとか今泉力哉の映画みたいに気の利いたセリフなど一切ないと>>続きを読む
ゆっくりゆっくり水底に沈んでいきながら、語る内容はどこまでも「嘘と本当」の話。演技が救いになる話なのかな、、?と受け取ったけれど、正直のれなかった。
終始俳優たちの演技は抑制的で、クライマックスでも>>続きを読む
ずーっと何か喋ってる割に誰が何のために動いてるか見えにくく、各国を渡り歩くけどそこに意味はない。せっかくの座組なのに地味で残念でした。
「よくわからんけどなんかすげーやつ」の正体が◯◯でした という>>続きを読む
NYのヘッジファンドで周囲には隠した上での職場恋愛。女性が出世したことで2人の関係が崩れだして、、という話。面白かった。
寛容で優しい男性像が、マッチョな出世欲に蝕まれていく様が怖いしなんかリアルで>>続きを読む
ストーリーはどシンプルだけど、「映画って筋書きの複雑さや巧さに頼らなくても作れんだよ?」と言わんばかりの堂々たる割り切りが潔くて良い。物語を牽引する主演チョンジョンソも素晴らしかった。
「親友の復讐>>続きを読む
現実と現実の間を漂うピアノの音色
少々面食らう展開や演出があるけれど、とりあえず飲み込んでみれば心地よいのは心地よい。
“あの頃のギンザ”を知らない者からすると外国を旅するような気分で街を歩き、タバ>>続きを読む
関西弁(大阪弁というほうが適切か)がみんな自然で、安藤サクラはそらそうよだけど山田涼介も意外や意外に良い。
ノワールな世界観は充分に成立していて、社会の底辺で生きる者たちの息遣いに満ちた映画。
予告>>続きを読む
説明的な要素はなるべく削ぎ落とした印象で、確かに「ブラックヴィーナス」的な向きはあるのだけど超派手で笑った。過剰なサービスはしないけど金かけるとこにはかけんだよという矜持を感じる韓国映画。
イジョン>>続きを読む
超グローバルな陰謀に巻き込まれた傭兵軍団のボスをハジョンウが演じるドンパチ映画。
安っぽくなりそうなのにならないんすよね。戦闘シーンの物量が質に直結してて常に緊張感が持続する。
ここで終わりかな、>>続きを読む
めちゃくちゃ好きな映画だった。抑圧された生活に苦しむ主人公が喜びを取り戻す映画で、バーナデットがイキイキしていくさまが晴れやかで美しくて涙が出た。(ケイトブランシェットすごい)
夫は理解してくれず、>>続きを読む
「一度破った誓いをすぐに立てようとしてる」
離婚→再婚の人をイジるときには積極的に使っていきたい表現でした。
運や縁にだって個人の選択が関与しうるし、その決断を背負って生きていく人に世界は微笑みかけ>>続きを読む
踊りが本職の人が演技をやってるので、リアリティがすごい。身体がもう“それ”で、説得力がやっぱ違う。
パリの街は昼も夜もスクリーンによく映えて、物語の舞台として魅力的すぎる。
ストーリーとしても誰かを>>続きを読む
終始息は浅く、心拍数は高いまま観た。めちゃくちゃしんどかった。
貧困、黒人、精神疾患への解像度の低さとそれに起因する差別意識をまざまざと見せつけられ、音や怒声が飛び交うので要注意です。(体調に影響す>>続きを読む
イチャンドンの作品はこれで一応全部観たけれど、これがお話としては1番わかりやすくエンタメ的で、かつやっぱデビュー作だから後の作品に出てくるモチーフやテーマはちゃんと息づいている。
ある種汚れのない純>>続きを読む
不倫した側が負い目を感じながら相手を責める
不倫された側が不倫する
大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをする
放置できない問題なのに見ていないことにする
二律背反的な複雑さや割り切れない曖昧さに支配され>>続きを読む
すごい良かった。女性主人公のアクション映画がたくさん作られていて、やっと当たり前みたいになってきたのが嬉しい。
今作は「図書館の裏の顔」っていうギミックがまず好みで、スーツを仕立てる英国のアクション>>続きを読む
無かったことにして、目を背けて生きていくことが人間には出来てしまうから。
きっとその方が上手く世間を渡れてしまうし、効率も良いし、波風も立たないけど、そうは出来ない詩人の話
お金を握らされて黙ってい>>続きを読む
「ベストエンドロール賞」があれば間違い無く今年はこれにあげたい。映画の閉じ方の切れ味、エンドロールの楽しさで一気に好きになった。
分かりやすい起承転結で運ぶ映画では無いので人を選ぶし観客のコンディシ>>続きを読む
イチャンドンというだけで飛びついてあらすじもあんまり観てなかったので、こんなとこまで連れていかれる映画なんだと驚いた。
キリスト教に限らず宗教(神)に対して実に挑戦的な映画で、それが機能しうる限界を>>続きを読む
サメ映画かと言われれば「?」な感じもするけど、まあとりあえず派手で楽しかったから全然良い。
資源の奪い合いや過去の因縁みたいな、前半パートで説明されたあれこれが後半の巨大生物の乱れ打ちによりすっかり>>続きを読む
個人を人格のある個人ではなく都合の良いコマとして扱う職場の描写が続く前半パート。
そこから目線をひとつ引いて、構造やシステムの病理を語りつつ、そこに埋もれる個人を浮き上がらせる後半パート。
多少のガ>>続きを読む
ファンジョンミンの愛され力ここに極まれり。これでもかと泣かせようとする味付けの濃い映画で、この辺の好みは分かれそうなところだけど、ファンジョンミンの泣きの芝居を観ると納得させられてしまう。
メインの>>続きを読む