朗らかなこっぺさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

母性(2022年製作の映画)

3.2

 原作未読。良くも悪くも「普通」。
 湊かなえさん原作だとどうしても『告白』が一つの壁になるというか、あれと同じクオリティを求める自分がいて、期待値が自然と高くなってしまうのが良くないのかもしれない。
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.3

 "親殺しのパラドックス"に奇抜な切り口から挑んだ作品。科学的にどうこうというよりも、ある事件と登場人物たちの心情を客観的に描くことで、妙な説得力を持たせている。
 人生の幸も不幸も実は同じところにあ
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ある男(2022年製作の映画)

3.5

 戸籍に関する「この人は誰?」というミステリーは今までも数多くある中で、この作品が一つ違うとすれば、「ある男」の人生を追体験しながら生まれる城戸の心情の変化だと思う。ラストのシーンに全ては繋がっていて>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

 ミステリーというよりは、一人の少女が大人になるまでの物語。一つの裁判を通して、真相の裏にあるその人の人生を描く、という点で映画『ゆれる』『ファースト・ラヴ』、ドラマ「イノセント・デイズ」あたりが感覚>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

5.0

 これぞインド映画の真骨頂!
 3時間は長いけど、中弛みや小休止が全くない。カメラワーク的にやや倍速再生がかってるところもあるので、体感だとそれ以上の情報量。
 パワーが超人的過ぎるだろ、とか、ケガの
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.6

 バリ島の風景に癒やされる、ほんわか温かな物語。本編もさることながら、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの関係性がよくわかるエンドロールも素敵。

サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

「もしクソな科学者が、僕の生死を決めてたら?」

 政府が信用できなかったら?報道が間違っていたら?という部分はまんまコロナ禍の現代に置き換えられるし、死ぬときを自分の意志で決められるならどんな選択を
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.3

「注文の多い料理店」とはちょっと違う、
トリセツ “マジキチシェフの往なし方”。
理不尽極まりないシチュエーションなのに
なんという芸術性。ジャンル不定。
帰りにチーズバーガーをテイクアウトしたくなる
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.4

 個人的には『天気の子』が一番面白いと思っているけど、前二作品と違い、今回はターゲットやメッセージがかなり明確。この物語と言葉に、救われる人はきっと多くいるはず。伝わるべき人にちゃんと届いてほしいな、>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.5

 まさかの『マトリックス』を凌ぐ超どスピ作品。男女で見方がかなり変わると思うけど、女性にとっては結構ドン引き映画になるかもしれない。
 フローレンス・ピュー、オリヴィア・ワイルド、クリス・パイン、と演
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.7

 原題は『シンクホール』。こんなことホントにあるんかいな、と思ったら日本でも山林とかでは起きているみたい。イスラエルには3000個以上とか、、。序盤で耐震工事の甘さが原因かと思ってたけど、シンクホール>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

 MARVELは全く詳しくないけど前作が結構好きだったので鑑賞。いゃあ〜3Dってすごいな。3Dを味わい尽くすにはもってこいの作品。
 約3時間もあるからどこかでトイレ休憩に抜けるつもりでいたのに、見せ
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.4

 最近のアルモドバル作品とは相性が悪いというか、「ボルベール」や「トーク・トゥ・ハー」の時代とは違う志向にシフトしつつあるのかなと感じていたので、やっと戻ってきてくれた、、!という印象。
 「ボルベー
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天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 「さあ、お逝きなさい」といえば完全に釈由美子さんのイメージだったけど、柴咲コウさんのイズコも素敵。『xxxHOLiC』とか今作とか、人外の役が似合う稀有な女優さん。
 全編のんさんの明るさと元気さで
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.0

 ごめんなさい、私の力量では全くわかりませんでした。。。時間ができたら原作を読んで色々考察したいと思います。
 ビビッドな色彩と女優さんの演技で、わからないなりにどこかに誘われるだけの迫力はある。

窓辺にて(2022年製作の映画)

3.1

 ティナ嬢がハマり役過ぎる。「え?全部書きます?」の破壊力。
 『神は見返りを求める』が記憶に新しい、若葉竜也さんのクズっぷりはもはや安定感すら覚える。
 映画好きというより、文学好きが観たらまぁまぁ
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.2

 「みんなが人間になりたいと考えるなんて、ただの思い上がり」
 ただのヒューマンドラマを超えて、死生観を巡る哲学的なお話。生まれ変わりとも言えるエイダを見つけながらも、「終わりが無でも構わない」と言え
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

5.0

 久々に映画らしい映画を観た気分。
 オバマさんが薦めるなら間違いないだろうと軽い気持ちで鑑賞したけど、完膚無きまでにやられた。極限まで音楽と台詞を抑えてあって、おまけにニコラス・ケイジ演じるロブがゆ
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君だけが知らない(2021年製作の映画)

3.7

 え!どういうこと?
 え!どういうこと?
 え!どういうこと?
 …が続く2時間。中弛みなし。

 彼はホントに夫?いい人?
 おかしいのは彼女のほう?
 これは幻想?フラッシュバック?未来予知?
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.0

 マーゴット・ロビーにアニャ・テイラー=ジョイ、テイラー・スウィフトですって!というミーハー精神で観に行った本作。
 『ノープ』ほどじゃないけど、なんと評価すればいいのか結構困る。ストーリーそのものに
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ネバーランドにさよならを(2019年製作の映画)

3.1

 2003年報道の時点で黒だとは思ってた。なんで黙ってたんだ、ってのが普通の人の意見かもしれないけど、憧れの人が相手で家族にも良くしてくれて自分は選ばれてるって思うと、そういうふうには捉えない、捉えた>>続きを読む

アフター -壊れる絆-(2020年製作の映画)

3.0

1のほうが良かったかな、、シリーズ4作あるけどここで脱落。

彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

5.0

 日常からの解放を求めて家出する話かと思いきや、全く全く違っていた。記憶なのか現実なのか妄想なのかわからない日常の断片が、神経衰弱のカードめくりのように行ったり来たりするため、最初は何を見させられてる>>続きを読む

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.1

???地球環境に警鐘を鳴らすSF映画の位置付けかと思って見始めたけど、ことごとく肩透かしを食らう。オチとかも特になく。着眼点がユニークなだけに、なんかもったいない。

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.4

 クリステン・スチュワートは言うことなしの素晴らしい演技だったけど、そもそものお話が悪意を持って作られ過ぎ。いったい誰向けなのだろう。ダイアナさんをおかしい人と描くことに対しての苛立ちを感じてしまう。

カラダ探し(2022年製作の映画)

3.5

 原作が好きで結構読んでいたのでどう実写化されているか気になって鑑賞。『シグナル100』があまりにも残念だったのであまり期待してなかったけど、ちゃんと青春ホラー映画になっていて良かった!メンバー6人と>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

2.5

 ダメよダメよと思いながら己の好奇心に抗えず見てしまった、、。スプラッター耐性ある方だと思うけど、それでも画面暗めの倍速再生くらいでちょうどいい。あまり没入したくない世界観。何より台詞が一言一句汚い。>>続きを読む

3つの鍵(2021年製作の映画)

3.3

 全員が主役で、誰も主役ではない感じ。感覚としては『ライフ・イット・セルフ』に近い。『ライフ〜』が血縁を辿りながら物語を紡いでいるのに対して、こちらは軸となるのが集合住宅。たまたま住んでいるところが同>>続きを読む

怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.2

 グルーと同様、アグネスにメロメロになってしまった。シュガーラッシュのヴァネロペに似てる。可愛すぎ!