ぴよさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

美男美女の恋愛モノだが、堅実な撮影で良かった。暗いシーンがちゃんと暗いのも良い。(フィルターかけすぎだけど。)

「フィクションの中で相手の振る舞いを演技だと思ってしまう」というメタフィクション的な状
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

やはり色が美しい。黒いジャケットが夜に溶けていくのがカッコよすぎる。

アメリ(2001年製作の映画)

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(35mm)
フレーバーに面白みはあるが、話はつまらない。

港の女(1928年製作の映画)

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(デジタル)
100年前に明確なアンチ・キリスト映画があることに驚く。

雨の降る屋外のシーンだとカメラにノイズが映り込むのだが、カメラに水滴が付着する表現は音で雨を表現できないサイレント映画での「雨
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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

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鈴木清順みたいな照明で驚いた。元のフィルム素材に起因するであろう色味の揺らぎが感情の暗喩みたいになってた。

強引に言い寄る中年男性がキモすぎてダメージを受けてしまった。登場人物が橋田壽賀子ドラマみた
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(1965年製作の映画)

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(35mm)
2回目。

クライマックスの雪が凄すぎる。

庵野秀明の実写映画でよく見るバストアップのアオリが散見されるが、庵野ほどしつこくない。

杉村春子がいるだけでフィルムの緊張感が増す。

日本沈没(1973年製作の映画)

5.0

(4K)
特撮が素晴らしい。

丹波哲郎の芝居に感動してしまった。藤岡弘もカッコいい。

当然のように社会問題や政治情勢にまで話が繋がり、現在の邦画が足元にも及んでないのが情けない。

最初の60分は
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(DCP)
イマジナリーラインを越える瞬間が感動的。

明らかに小津安二郎の系譜にあり、さしづめ「シチューの味」。

配色が美しくフィルムで観たかった。

【メモ】
『長家紳士録』(1947)
『ウェ
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月光の女(1940年製作の映画)

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(デジタル)
邦題が秀逸。影の映画。

ベティ・デイヴィス特集やってほしい。

夏の嵐(1944年製作の映画)

5.0

(デジタル)
メイドが出てくるシーンが全部面白い。

原作が明らかに優れており、映像化としても上手くいっている。終盤の畳み掛けが圧巻。

摩天楼(1949年製作の映画)

5.0

(デジタル)
脚本、演出、主題が重なり合い、まさに摩天楼を築き上げている。

普遍的な〈個人の崇高さ〉を描いているが、今の日本だと350億円のリングを税金で造るような真逆の意図で受け取られかねない。
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「子供のラクガキに真実がある」シリーズ。A24のホラー映画みたいだったので映画史的な勉強にはなる。解決編の「矛盾」でちょっと盛り上がる。クララ・カラマーイが良い。

ショットに美学があるので観るに耐え
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オペラ座 血の喝采 完全版(1988年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ここまでやりたい放題だと許す。オペラ座内の空撮は技術的にも気になった。終盤も楽しい。

瞼から血が出てるのに傷は残らないから全て妄想の可能性が最後まである。『パーフェクト・ブルー』ぽい。

殺られる前に殺れ(1964年製作の映画)

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(16mm)
レイアウトがキマってた。敵方の愛人が何か企んでいる様子があったが広がらなかった。

GIFT(2023年製作の映画)

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[TOKYOFILMEX2023]
映像は楽しめたがライブイベントとしての趣旨は掴み損ねた。生演奏にスポットを当てたいのか、それでも映像が主役なのか不明瞭。もう少し「在り方」の工夫が要るように思う。

黄色い繭の殻の中(2023年製作の映画)

5.0

[TOKYOFILMEX2023]
フレームの内と外。不在と顕在。

答え合わせみたいなQ&Aは勿体なかった。

舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド(2023年製作の映画)

5.0

テレビシリーズ弍拾伍話・最終話が好きな人は楽しめるはず。あと、シンエヴァに納得してない人の溜飲も下がりそう。

川辺の過ち(2023年製作の映画)

5.0

[TOKYOFILMEX2023]
めちゃくちゃ面白い。撮影が良すぎる。

クリティカル・ゾーン(2023年製作の映画)

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[TOKYOFILMEX2023]
絶叫するシーンは笑うところだと思ったが誰も笑ってなかった。

神の結婚(1999年製作の映画)

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(35mm)
「高貴さは出自ではなく魂に宿る」

始まりと終わりで大事なことを言う長話。

映画の不/可能性に満ち満ちている。

黄色い家の記憶(1989年製作の映画)

5.0

(35mm)
内容は俗っぽいのに、洗練された撮影で高尚に見える。受難の物語のようでもあった。

ラスト・ダイビング(1992年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(35mm)
ミゾグチのような奥行きのショット。特に酒場のシーンは『祇園囃子』のようだった。

ジャンプカットに対して音声が同期してないのが格好よかった。

観る者を試す長回し。

自分を助けてくれた
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ほとんどの邦画がエンタメのための「ネタ」にしてしまう出来事を「日常」の一部として再定義している。本来、映画というものはここから始めなければならないだろう。

上手下手が他の今泉作品よりも明確に意識され
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

初見は映画をそんなに多く観てなかった頃だったので気にしてなかったが今観ると段取りの悪さが目立つ。逆に言えば、気楽に観る分には何も問題ないのかもしれない(本作に限らず)。

「悪魔憑き」ではなく「精神疾
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さや侍(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

松本人志がカメオ出演してるの知らなかった。

富士山への道すがら、わたしが見たものは…(1996年製作の映画)

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(16mm)
制作年よりも古い映像に感じだが、撮影は1983年と1991年とのこと。ヨーロッパを映した映像の後に観たことで、日本のアジアらしさが剥き出しになっていた。

「いまだ失われざる楽園」、あるいは「ウーナ三歳の年」(1980年製作の映画)

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(16mm)
親密な短いカットの連続。

人類が滅んだ後に見つかってほしい映像。

日記文学と同じで日記映画も、それなりの経済環境の生活しか有意味なものとして残らないかもしれない。

ストーカー(1979年製作の映画)

5.0

ストーリーはようやく理解したが、それが精一杯で観たとは言えない。かなり味気ないリマスターなのでフィルム上映に期待。

(1974年製作の映画)

5.0

初見ではないはずだがほとんど覚えてない。今回もほとんど覚えてない。ただ、目に入るショットのすべてが素晴らしかったので再見しなければならない。

リマスターがだいぶ綺麗だった。

そして光ありき(1989年製作の映画)

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ディレクションの進め方やロケーションの許諾経緯など、映画外のことを知りたい。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

尺が長いこと以外はとても良い。

汚れ役を演じ切るデ・ニーロやディカプリオにハリウッドスターの真髄を見る。

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

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ヒロインの歌が上手すぎる。
(※主題歌がキャラソンなので)