ぴよさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

無防備都市(1945年製作の映画)

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(オリジナルネガ本修復版)
ナチス・ドイツの描写に見覚えがありすぎる現代日本。

白い花びら(1998年製作の映画)

5.0

メタ・サイレント映画。モノクロもサイレントも技術の未発達ではなく映画表現の一つであることを教えてくれる大傑作。

小津よりも溝口でありブレッソンでもあり、何よりもベルイマンだった。

映画の面白さのす
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

5.0

ベスト・オブ・デートムービー。

日曜洋画劇場での淀川長治の解説がセットになってるのが良かった。そのお陰で夢物語にすんなり入り込めたと思われる。

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

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アーニャの可愛さで押し切ってる感が否めない。リアリティレベルに対してギャグのバランスが悪い気がする。

擬似家族の話であるがゆえに「あるべき家族像」が強調されるため、日本会議でも裏にいるのかと思ってし
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Saltburn(2023年製作の映画)

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バリー・コーガンは誰かに似てると思ってたが、初期のビートたけしだ。

劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ(2017年製作の映画)

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ながら見。ささいな話なのに京都アニメーションの作画と演出で一大事みたいになってるのが気になってしまう。多くの人の人生で当たり前に起きることの描写が華美すぎる。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

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引き絵になると立教ヌーヴェルヴァーグぽい。

集中できる環境ではなかったが、観られなくなるかもしれないので割り切って視聴。フィルム上映の機会などで再見したい。

ドラキュラ(1992年製作の映画)

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(BD)
見応えはあったものの、やはり既知の内容なので印象に残ってない。もっとドラキュラ視点に寄せたほうがよかったのではないか。俳優陣は良かった。明らかにセットのシーンのほうが説得力がある。

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

5.0

何らかのテクニカルに対する賞は貰って良いと思う。

ロケーションについては狙ったものではないらしいが、引用としては完璧。

所構わずペチャクチャ喋ってるのがサラウンドシステムで再現されてて面白かった。

白石晃士の決して送ってこないで下さい(2023年製作の映画)

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ホラーじゃなくてDVだと思ったら、ただの犯罪だった。

「フィクションのフィクションらしさ」や「ノンフィクションのノンフィクションらしさ」が何によって担保されてるのか考えさせられる。

日の名残り(1993年製作の映画)

5.0

(BD)
夜のシーンが素晴らしかった。雨と街燈。

構成がわかりにくく編集も上手くサポートできてないが、個々のシーンは優れている。役者が100%を出してる。

本当のことは影の中でだけ起きる。

それ
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

5.0

(BD)
明確に絵画を意識した撮影が素晴らしい。完全に計算されたレイアウト。劇場必見。

ストーリーは女子高生の恋愛話と大差ないが演出で見せ切っている。

全体的に京都アニメーションぽい。

ヒュー・
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世界最速のインディアン(2005年製作の映画)

5.0

(35mm)
映画における俳優のキャラクターの重要性を示している一本。

鳥山明原作みたいな世界観と登場人物たち。

ロードムービーになってからの撮影が美しい。

劇伴の曲自体と入るタイミングが素晴ら
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マルセイユ(2004年製作の映画)

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ショットは良かった。逆光はズルい。
演出は冴えてるが、全編だとキツい。

はかな(儚)き道(2016年製作の映画)

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話を追ってるだけでは何が起きてるか理解できないのは果たして成功してるのだろうか。また、あらゆる意味で主体が不在だったように思う。

解説なしに何が起きてるか理解したという人は嘘つきだと思うので信用しな
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『ゴジラ-1.0』に無かったものが全てあった。

猫娘を出さないことで、世界線(シリーズ)を未確定にしてもよかった気がする。

裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

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驚くほどリマスターが綺麗だった。新作みたい。

まったく好きではないのだが、脚色・演出・撮影・美術の全てが素晴らしい。幻覚を幻覚として見せてるのでクローネンバーグにしては優しい。

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2023/24 ロイヤル・オペラ 「ラインの黄金」(2023年製作の映画)

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映画としての評価はできないが良企画。とはいえ、3000円未満の値段設定のほうがより多くの人に観てもらえて文化振興や客層を広げる効果があるのではないだろうか。

示唆に富んでいて脳みそが活性化した。

華麗なる大泥棒(1971年製作の映画)

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想像を越えるカーチェイス。あと、ベルモンドが不味そうに食べる料理が美味しそう。

パリの大泥棒(1966年製作の映画)

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建物や調度品が美しくライティングも完璧で絵画のようでありながら、ベルモンド扮する主人公はそれらすべてに無関心な厭世主義を滲ませており美徳すら感じられる。

赤穂城断絶(1978年製作の映画)

5.0

(35mm)
千葉ちゃんが河原で食べてる雑炊が旨そうだった。

深作欣二監督作を観るたびに、宮崎駿は深作欣二好きだろうと思う。

吉良上野介が金子信雄なのは流石に笑っちゃう。

ナポレオン(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(IMAX)
戦場のシーンがIMAX映えしてて良かった。あと、前衛の歩兵は絶対やりたくない。

戦争すなわち政治の失敗の責任をちゃんと取らせる映画。現在に向けたステートメント。

織田信長を撮るべきだ
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父は憶えている(2022年製作の映画)

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映画はロケーションに尽きる。撮ってないものが映ってることはなさそうなのが良かった。窓の映り込みが多用されてた。

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

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(35mm)
テーマ以前に、優生者や富裕層の無邪気さ(幼稚さ)に対する批判が無さすぎる。逆に言えば、そのような自意識が想像ではなく経験によって発露しているのが貴重かもしれない。技術的な見所にも乏しい。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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(35mm)
ベルトコンベアから弾かれる欠陥品の復讐。
※時間が経ってから全体をさらっての感想

劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(2005年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(35mm)
アニメの並行世界として現実が描かれることで、アニメが原作の並行世界であり、現実もまた私たちの史実とは異なる並行世界であることが明示される。

2023年の今こそアクチュアルな問題が描かれ
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フリーク・オルランド(1981年製作の映画)

5.0

私が映画に、そして世界に求めている全てがあった。

混沌と暴力を理性によって描いている。

良すぎて言葉にできない。

恐怖省(1944年製作の映画)

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(デジタル)
ドン・シーゲルと通じるものがある。不可知な他者。

過去のない男(2002年製作の映画)

5.0

(35mm)
人間の皺をこんなに美しく撮った映画を他に知らない。ハンニバル可愛い。

暴風の処女(1933年製作の映画)

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(デジタル)
変な家に迷い込む系譜。役者がいまいち。
タバコの先端だけ光ってるのは良かった。

(1932年製作の映画)

5.0

(16mm/94分版)
橋の下や棚の裏、円卓を一周するカメラ。

相手の話を無視して祈る牧師の目が、フィルムの劣化も手伝って暗く落ち窪んでいるのが恐ろしい。

ニーチェの引用によりアンチ・キリストが明
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