おさかなはフィッシュさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

おさかなはフィッシュ

おさかなはフィッシュ

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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

2.5

『凶気の桜』が結構面白かったので、なんかそんな感じのやつが観たいなと思って鑑賞。したけれど、ちょっと違った。柄の悪いヒプノシスマイク的な話だった。

予備知識なしで観たら、これにも窪塚洋介が出ているの
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スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

2.0

ゴッホについて調べている際、麦畑の幻覚を見るシーンがあるというのを知って気になっていたので鑑賞。
ジョブズとは、おそらく平均的日本人と同程度「iPhone作ってくれてありがとね」くらいの絡みしかない
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上海特急(1932年製作の映画)

4.5

“列車の到着”から約35年、映画はこんなにも歪で莫大なものになったのだと感嘆のため息が出そうになる。狭い路地ギリギリを走る列車、線路の上には異国の喧騒、牛や鶏。そして姿を現す“上海リリー”。大掛かりな>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.0

アラビアをはじめ北欧の食器が好きだけれど、いままで観たことがなかった。24h Avecの上に載ったおにぎりがおいしそう。

合気道の膝行をしていて突如「明日、シナモンロール作ってみましょうか?」と思い
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.0

俳優の肉や肌の量感がよかったな。背中から腰にかけてとか、太腿とか。
ありとあらゆる姿をした生命がそこらじゅうに溢れているが、人間は幸か不幸か、塩にも殴打にも耐えられる、分厚くて丈夫な身体に生まれてしま
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

3.5

まさかの西部劇だったりドクの恋愛パートがあったり、「公式がファンムービー作りました!」的なノリ。蒸気機関車が出てくると、テンション高くて楽しくていいね。

デロリアンがぶっ壊れるところは、私が制作だっ
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凶気の桜(2002年製作の映画)

3.5

ずっと日本語ラップだったけれど、途中からI am God's child この腐敗した〜って聴こえてきそうな雰囲気。
子供がいいようにされるのは、心が痛くて見てられないね。イノセントでいようとするの
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.0

“YOU'RE FIRED!!!”の勢いに笑った。ビデオ通話しているのに……。2020年、未だFAXは現役だった。



友だちの座右の銘がPART3の最後の台詞だというので鑑賞。
そう聞いたのは2
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レニングラード大攻防 1941(1985年製作の映画)

3.0

タイトルとジャケットで派手っ派手、あるいはカルトな映画を期待していたものの、思った以上にまともな映画だった。キングコング対ゴジラ的なものを勝手に期待していただけに、やや拍子抜け。ただ、対空砲火の眩さと>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.0

なぜかみんなリーゼントにトンガリ靴の、おそ松くんみたいな映画。赤ん坊も犬もリーゼントだったので、あの土地に生まれた者はああなるのだろう。

みんなでトラクターに乗っているところは、サイタマノラッパー感
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.5

ラース・フォン・トリアー監督による、メランコリア讃歌。

すぐそこにある「憂鬱」、ある者は見て見ぬふりをしたり、ジャスティンのように目を逸らせなくなってしまったり。何一つ欠けたもののない生活を送ってい
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楽園の瑕 終極版(2008年製作の映画)

2.5

マニキュアでも塗りながら観ようと思ったら、全然何が起こっているか分からず、ながら見は断念。
というのも、視認性悪し……! クロース・アップが短いカットで連続するのはテーマ的にも分からなくはないけれど、
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.0

役柄に扮して生きるはずが、幾度となく演じられるその芝居の一回一回が、その身体の一挙一動が、驚くほどに自らの生そのものではなかったか。(彼らを取り巻く歴史もまたそうやって生成されるように。) “女として>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.0

出来事的には結構なことが立て続けに起こっているのだが、例のごとく淡々としているのに加え、銀行強盗をするも紙幣をヒラヒラ落としていっちゃうような主人公なので、始めから終わりまで「ウーン、なんかやってんな>>続きを読む

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

5.0

好きな映画は劇場で!
単なるリバイバル上映でなく、新たに「ファイナル・カット」が公開されるとのことで、同じ時代を過ごせることにもワクワクしながら映画館へ。

「ワルキューレの騎行」のシーン。これを観に
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音楽(2019年製作の映画)

3.0

岡村ちゃんが声の出演をしているというので劇場へ。こういうのってだいたいちょろっとしか出ないのよな、出てきたら粘性で分かるかな? など思っていると、ここか〜!! 最も正しい使い方であった。

「音楽」と
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ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

2.5

最近、とにもかくにもな忙しさからか、会社に着くとオエみがヤバい、など思っていると、劇中で「吐き気だけで生きてる」との台詞が。大げさか! いくらパンクバンドが演奏している最中だからといって。笑った。あん>>続きを読む

樹の詩(2018年製作の映画)

3.0

「エッ、この起承転結でミュージカル映画にするのか…?」(わりとエグい場面もあったり、そんなにハッピーエンドではない。) と思っていたら、シンポジウムを聴いて謎が解けた。

「無事起きられたら観に行こう
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白い豹の影(1984年製作の映画)

3.5

札幌に住んでいた頃、前が見えないくらいの吹雪でも学校に行かなくちゃならなくて「人の住むところじゃな〜〜〜い!!!」と叫ぶことが年に数回ほどあった。だがしかし、なんだかもうその比じゃなかった! 雪崩とか>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

4.5

ちょう楽しかった!!! わーい!!!

(うっすら)雪中戦、野外戦、市街戦などバリエーション豊かに魅せてくれたかと思えば、ワンショットツーキル、跳ね返し底面ショット等々、ミラクルショットのオンパレード
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.0

秒針の音がする。足音、コーラ瓶、硬貨。男が現れる。二度繰り返され、さながらパブロフの犬に。足音、“1分間の友達”。目眩がする。
青みがかった緑に誘惑される。いつからこんなに危うげな色だったというのか。
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.0

カウリスマキの映画にしては速いカット割り、毎朝のルーティン、ゴミ収集の仕事がテキパキとこなされていく。焼却炉に飛び込みかけたり、暴行を受けて地面に横たわったり、身体の取扱いもそこに近似していくが、無表>>続きを読む

静かな雨(2020年製作の映画)

3.0

頭の頂で分けられた髪はそのまま肩まで降り、空から降る雨は伝って滴になり髪先から落ちる。毎晩洗われて生まれ直すけがれのなさを前に、私たちの朝夕が残そうとするものとは。

イマジネーションというのは、どう
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5

「運転免許も持っていないのに観に行って大丈夫かな?」と思ったものの、それは大丈夫な映画だった。
レイトショーというのもあるかもしれないけれど、観客のほぼすべてが男性で、それはそういう映画だった。マッチ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

イマジナリーフレンド。
いつかは消えてなくなってしまうもの、幼年時代。
一方、大人は判っているもの、諭すもの。
ナチスドイツを描いた映画にはいろいろなものがあるけれど、つまりはそういうことなのか?
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

冒頭、「これが世に言う便所コオロギ!はじめて見たぞ!」とはしゃいでいたら、あんな金持ちの生まれではないにしても、少しがバツが悪くなった。

誰もが面白い、上下が、縦横がと言うのでなんだか分かった気にな
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.0

ブニュエルで『ナサリン』や『ビリディアナ』にふれるまで、恥ずかしながらドン・キホーテの何たるかを知らなかった。読んだことがないけれど、スペインの英雄譚なのかな?と。いやだって、志摩スペイン村のキャラク>>続きを読む

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

3.5

出だしの演説がいい。

「諸君 細かい理由は抜きにする
だが我々はもうこの町では生きていけない」

「今日はそのために集まった
この町を出ていくのだ」

「むろん容易な決心ではない
ここには愛着がある
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蜂蜜(2010年製作の映画)

5.0

決して幸福なばかりではなかったはずなのに、幼い頃というのはどこか安らかな調和のなかにあったように思われる。(ユーミンの唄、「小さい頃は神さまがいて 不思議に夢をかなえてくれた」の世界だ。)
菓子を作っ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

家族、友人、協力者と揃ったところでもう涙、涙。
想像はこれくらいうんと優しくていいと思うが、それは少し違う。とにかく厳しく見える現実の中にだって、こういう一面は確かにあるのだ。
「心よ 明日はより強く
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

胡乱な8人の密室劇では、自己紹介が一つの行動様式となっていた。
出所不明のロクデナシ野郎どもが身の安全を確保すべく、己が何者かであるかを語る。しかし、保安官バッジのように確かな証拠は何もない。
そのよ
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リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

2.5

何がしたかったのか、いまいちよく分からなかった映画…。
トラウマの克服以外なら、哲学的ゾンビと私たちを分つものは?みたいな感じかと思ったものの、立場逆転の仕掛けはあまり効力を発揮していないし、終盤の綾
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罪と罰(1983年製作の映画)

3.0

夜に二人で遊覧船に乗っているシーンが好き。
意識に沈静をもたらす暗く冷たい水(私は勝手に「GHOST IN THE SHELLウォーター」と呼んでいる。)と、その上に浮かぶがらんどうの光の船。
画と
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.5

タランティーノに好かれるな。殴られる、撃たれる、焼かれるぞ! 的な、燃えさかる映画愛。

ブラピは「イタリア人スタントマン」。
絞首痕、虐殺、生殺与奪、動物病院、
歴史、注釈、再現、再生、書き換え、等
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グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.5

「グーーーッド、モーーニング!ベトナーム!!!」

「私は牧師のノエル大尉 “心の小径の時間です 今日も多くの者に祝福あれ」「神に授けられた奇跡(ラジオ)を通じ 私は空を飛び信者に語りかける!」

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カツベン!(2019年製作の映画)

3.5

冒頭5〜10分くらいを観ていない。
いつか観よう…。

アクション映画がやはり好きだと自覚した頃から、キートンの呼び声が聞こえていた。こちらは「グッドタイミング」。今こそ再考の時。
ドラマに足を引っ張
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