リコさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

リコ

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保護色(1977年製作の映画)

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これはちょっと苦手ザヌーシ。
というか、会話量が多すぎ&速すぎて、私のゴミ英語力では限界があった。(英語字幕で3段重ねになってる瞬間とかあったぞ)

バルコニーでの二者の会話シーンで、意味ありげに遠景
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The Illumination(英題)(1973年製作の映画)

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K・ザヌーシ連続鑑賞、3本め。
タイトルの「イルミネーション」は、クリスマスの時期のアレじゃなくて、啓蒙や解明の意味らしい。
何となく宗教的な光明のニュアンスもあるのかな。

神経質な青年が、悩んで挫
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

くそー、宣伝文句に引っかかってしまった。
彼女は過去?未来?それとも、創作の世界の人?といろいろ推理しながら見たけど、結局どっちらけじゃねえか。
こうやってムキになると、それこそ向こうの思うツボみたい
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3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.0

これは面白い!
エルモア・レナードの原作も読み、最初の映画化「決断の3時10分」も見てるけど、こちらはボリューム増々でお腹いっぱい。サイドストーリーや結末もアレンジが足されていて、展開を知ってても手に
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結晶の構造(1969年製作の映画)

4.0

「まるでチェーホフの芝居だな。サモワールがないだけで。」
「彼の芝居は何も起こってないように見えるけど、実際色んなことが起きている。」

ザヌーシの長編デビュー作は、微笑ましいぐらいにヌーヴェルヴァー
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映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

3.7

史上初の女性映画監督であり、物語がある初めての映画を作り上げ、さらには自分のスタジオを立ち上げたアリス・ギィ=ブラシェの映画人生をたどるドキュメンタリー。

パイオニアとしての才能はもちろんのこと、失
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フェミニズムの結果(1906年製作の映画)

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ジェンダースワップコメディの祖。
女性の社会進出、男性の育児参加、セクハラなどのトピックを初めて取り上げた映画かもしれない。
男女役割の描写はかなり戯画的だけど、でも100年以上経った今でもまだまだそ
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マダムの欲望(1907年製作の映画)

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妊娠すると食欲が増す、あるいは普段口にしないような物を欲しがるというけど、このマダムは欲しがりすぎwわがままボディってこういうこと(違)
クローズアップで捉えられた表情の豊かなこと!
最後のキャベツ畑
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キャベツ畑の妖精(1900年製作の映画)

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本物の赤ん坊と、人形の赤ん坊をごろんごろん床に置いていくのが何だか好き。

家族生活(1971年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

クシシュトフ・ザヌーシ(ザヌッシ)の映画は『太陽の年』しか見てなくて、今回ポーランド映画の配信サイト「35mm.online」で鑑賞。今月末までの無料配信なのでご興味ある方はぜひ。

さて、これはザヌ
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シティ・ガール(1983年製作の映画)

4.0

「次は"ラブ・カルト"を取材してきて」
「今どきチャールズ・マンソンのネタなんか珍しくない」
「あら、文鮮明に人民寺院…まだまだホットなネタよ」
…その通りです。とりわけこの国では。

後に『ヴァレー
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.7

ウーマンリブからも資本主義からも取り残されたヒロイン、ワンダの主体性なき行状。
21世紀、フェミニズムの洗礼を受けた現在に生きる私から見るとすごくしんどいものがあるが、それでも強さ・正しさ・高潔さ…と
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アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

3.0

冒頭のカメラがぐーーっと引いて、弦楽器が一気に演奏し始めるところは鳥肌。

やっぱりバッハのファンじゃないと興味が持続しないかなあ。クラシック音楽を勉強してた友人に薦めてみよう。

天使が隣で眠る夜(1994年製作の映画)

3.8

ジャック・オーディアールのデビュー作。図書館で借りたDVDで鑑賞。

一匹狼の老賭博師と、ややオツムの弱い純真な青年の奇妙な道行き。
関わったおとり捜査の失敗により青年刑事が植物人間になり、ミッドライ
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デランシー・ストリート/恋人たちの街角(1988年製作の映画)

3.5

JMシルヴァー監督の代表作。
自身のルーツでもあるユダヤ系コミュニティを背景にした、ロマンティックコメディ。

NYのハイブロウな書店で働くイザベルは、おせっかいな祖母から結婚ブローカーを紹介され、嫌
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揺れる愛(1979年製作の映画)

3.0

アン・ビーティの原作『冷たい冬の風景(Chilly Scenes of Winter)』の映画化で、JMシルヴァー監督の第3作。
最初は『Head over Heels』のタイトルで公開したが全く不入
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Hester Street(1975年製作の映画)

3.8

19世紀末のNYロウアーイーストサイドのユダヤ人街を舞台に、移民女性の生活と、ある決断を描くドラマ。

インディペンデント映画の女性監督、ジョーン・ミクリン・シルヴァーの長編デビュー作で、主演のキャロ
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.0

ほぼコマンドー。
クリエヴァがベネットに見えてきた。

アナ・デ・アルマスてゃんに5億点。

もう雪は降らない(2020年製作の映画)

3.7

もう雪は降らない。
もう奇跡は起こらない。

シュモフスカ監督の「ラヴァーズダイアリー」は配信で見たことがあり、まあ痛々しい胸糞映画だったので、今回もトチ狂った発狂作かと思いきや、意外と美しいイメージ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

ボーイ・ミーツ・ガールの主軸がありつつも、あっちこっちに話が脱線していくラフなストーリーだが、意外と最後まで飽きずに楽しめた。

横移動の長回し撮影や、疾走と交錯の構図、恐怖の報酬なみにスリリングなト
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

激動のアメリカに生きた激動の生涯。
バズ・ラーマンらしく過剰なほどに飾り立てたバイオピックで、久々にお腹いっぱいな映画。
なぜエルヴィスはキング・オブ・ロックンロール、時代を代表するスターになったのか
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彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)

3.7

上映館が少ないのが残念な良作。
アメリカ最高裁の例のクソ愚行もあり、タイムリーな鑑賞になった。

#MyBodyMyChoice

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)

3.5

EUフィルムデーズ『言葉と行動』

くるくるくるくる、数珠つなぎのように巡る恋愛遊戯。マックス・オフュルス『輪舞』を思い出した。

オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)

3.7

スタニスラス・メラールの、演技を超えた何かに圧倒された。

囚われの女(2000年製作の映画)

3.0

ブルジョア坊っちゃんの、妄想ストーカーモラハラ日記。

アケルマン映画の中でも耽美度が高めで、そこはかとなく高級感のあるアパルトマンや衣装スタイリングを眺めてるだけで満足。(シルヴィー・テステューのア
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

3.5

Anna, where are you ?

映画監督アンナが、ドイツからケルン経由ブリュッセル、パリへと旅をするロードムービー…と言っても、旅情なんて微塵もなく、フレーム内フレームの中に閉じ込められ
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才女気質(1959年製作の映画)

3.5

才女なのかどうかは疑問だが、轟夕起子みたいなおばちゃんは、ホンマに関西には多い。京都ならなおさらか。
60年前の四条大橋、南座周辺が映るのが注目。市電がまだ走ってた頃だ。

法事のシーンでよよと泣き出
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ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.5

チャン・イーモウを映画館で見るのは初めて。
最近はすっかり「北京オリンピックの演出家」のイメージが強くて、何だか複雑な気分だった。

一軒の映画館を舞台にしたこぢんまりした映画かと思いきや、そこはやは
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ノロワ(1976年製作の映画)

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ベルナデット・ラフォン様が海賊の首領とか、何の俺得じゃ!とワクワクしたが、いざ登場したらド紫のレザースーツにおばちゃんカーリーヘアで、若い時の和田アキ子そっくりで愕然。

古城で演じられるシェイクスピ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.3

子供、と言わずに小さい人、と形容する向きが最近はちらほらいるみたいだが、この映画のジェシーくんも、9歳の小さな人だ。
天真爛漫で好奇心旺盛で、きかん坊かと思いきや、ふいに虚を突くような質問を浴びせかけ
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犬王(2021年製作の映画)

3.0

あまりこういう言葉を使いたくないが、シュールな怪作。
何かよう分からんが、すごくヘンな映画を見た。感心していいのか、笑えばいいのか。

中世の物語にアリーナロックを流すというアイデアは、『ロック・ユー
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