リコさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

リコ

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リキッド・スカイ(1983年製作の映画)

3.0

冒頭のアングラクラブでの空気感は何か身に覚えありすぎて笑ってしまった。
視線とアルコールとタバコの煙と沈黙。
(おクスリはやってませんよ。為念)

ケバケバネオンカラーとシンセサイザー、突拍子もないシ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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記録。
カットごとの持続時間と、私自身のリズムが合わず、あまり没入できなかった。

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.0

サラ・モンプチちゃんを見る映画ですねこれは。
ケベックのフローレンス・ピューになれる逸材とみた。
彼女の主演した「マリア・シャプドレーヌ」が見たいな(『さよなら退屈なレオニー』の監督)

メルビンとハワード(1980年製作の映画)

5.0

最高。
20年越しに待ち続けた甲斐があった。

富める者と貧しき者が邂逅し、つかの間心を通わせる。
その後のままならぬ人生。バブル景気前夜のアメリカの資本主義では、カネの台詞ばかり。

Beautif
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ストリーマーズ/若き兵士たちの物語(1983年製作の映画)

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「インスペクション/ここで生きる」を見ていて、存在を思い出した。

ベトナム戦争中のワシントンDCにある陸軍駐屯地を舞台にした会話劇。
宿舎の部屋から一切出ない閉塞感のなかで、同性愛や人種差別について
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.4

「愛と青春の旅だち」「フルメタル・ジャケット」「ストリーマーズ」を足して割ったような感じ。
長編劇映画デビューかつ、監督の自伝映画なので、思い入れが並々ならぬことはわかった。
突拍子もないユーモアや、
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The Great Sadness of Zohara(原題)(1983年製作の映画)

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わたしは海であるのか、龍であるのか、/あなたはわたしの上に見張りを置かれる。
『わたしの床はわたしを慰め、/わたしの寝床はわが嘆きを軽くする』と/わたしが言うとき、
あなたは夢をもってわたしを驚かし、
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クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

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静か、だけど穏やかではない。
何かがずっと剥き出しになっている。
茫漠な長回し、不意の流血。
うつろな結婚式、夜の闇に消えていく車。

ハズバンズ(1970年製作の映画)

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酒場でアカペラ大会やってるとこあたりまでは良かった。

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

記録。
ミソジニーが強くてあんまり好みじゃないが、画面構成がいちいちキマってたり、ハリウッドメロドラマを彷彿とさせるドラマツルギー(ジョーン・クロフォードあたりが主演してそう)はとてもクイアーだし、も
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

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記録。この音楽と音楽家たちに星はつけられない。続編も見なきゃ。

夜よ、さようなら(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

いきなり初対面で視線があって、ウラディミール・コスマのメロディーがじゃ~んと鳴りひびくところ、まじか。

優しくしてくれた年下の男の子がやっぱり…のシーンは想像はついたけど、やっぱり辛いな。
その後の
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666号室(1982年製作の映画)

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記録。映画への危機感は今も昔も変わらない。
マイク・デ・レオン、ロマン・グルピル、アナ・カロリーナらあまり知らない監督たちの登場が興味をそそられる。
自由すぎなヘルツォーク、不穏すぎなファスビンダー、
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怪物(2023年製作の映画)

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記録。
感想が書きにくい。公開前後から賛否両論がSNSでうずまいて、疲弊してしまった。
「ここで終わってほしい」というところで、終わったのは良かった…のか?

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

【奇妙な反復/12 characters in search of an Exit】

珍しく人からのオススメで見に行ったところ、これが大当たり!
ヨーロッパ企画関連の映画を見るのは、「サマータイムマ
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一晩中(1982年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

明け方、待ちくたびれた男が歩いていく先に、焼け跡が見えるシーンにゾッとしましたよ。

ナイン・マンス(1976年製作の映画)

3.5

早よ別れろ!と何度思ったことか。
最後らへんは、ほぼドキュメンタリー。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

暗示的で思わせぶりな描写が多くて、それを冗長に感じてしまったけども、それらを吹き飛ばすラスト10分間。
バースデーソング〜父の慟哭〜ポラロイド写真〜Under Pressure〜父娘の永遠の別れ…36
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.5

最近、フラッシュフォワードみたいな演出が流行ってるの?

帰れない山(2022年製作の映画)

3.8

年々、長時間の映画を見るのがツラくなってきて、本作も2時間半近くあるので身構えたけども、何のなんの、あと2時間は見られるぐらい、美しく厳しく心に沁み入る映画だった。

パオロ・コニエッティの原作は既に
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スール/その先は…愛(1988年製作の映画)

3.6

1983年、独裁政権崩壊後のブエノスアイレス。
刑務所を出所した活動家の男が、家に帰り着くまでの一晩の物語。現実と幻想の境目が溶けていき、孤独と絶望、残してきた妻との葛藤が甦ってくる。

ソラナス監督
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ローズ(1979年製作の映画)

3.3

彼女の不幸は、ドラッグやお酒への依存症でもなく、カッコいいけど揃いも揃ってモラハラな彼氏たちでもなく、過去の何者でもない田舎者だった自分を抱きしめられなかったことなんだろう。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

とりま記録。ミシェル・ヨーとキー・ホイ・クァンはオスカーとって欲しいですよね。

スマホ画面ををスワイプする速度で駆けめぐるマルチバース、有り得たかもしれない別の人生たち。それでも、石ころ投げて当たっ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

とりま記録。
ポール・ダノは『リトル・ミス・サンシャイン』からの付き合い(?)なので、すっかり父親役が板についたのを見ていて、自らの年齢がのしかかってきた感。

予備選挙/プライマリー(1960年製作の映画)

3.5

記録。
世界の歴史を変えたと言っても過言ではない、アメリカの一都市における予備選挙の様子を追ったドキュメンタリー。
対立候補のハンフリー氏はともかく、ケネディをここまで目近に捉えた映像は初めて見たので
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醜い奴、汚い奴、悪い奴(1976年製作の映画)

3.0

"貧すれば鈍する"の最終形態。

「産めよ増やせよ地に満ちよ」とばかりに、貧しさ故の生命力と繁殖力でなりふり構わず生きていくスラム街の大家族の、食べるか眠るかセックスしてるかだけの日々を、これでもかと
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

記録。以下、雑文。

美味しそうなお弁当やお寿司と、腸を割かれる魚、累々と積み上がったザクロ(=子宝のシンボル、または人肉の味の?果実)…

ハスキーボイスの女刑事、声といい顔立ちといい、伊藤沙莉にそ
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バイバイ(2021年製作の映画)

3.0

今年のセザール賞で短編実写映画賞を受賞。
ミュージカル風にいきなり脈絡なく懐メロを歌いだす演出は、『恋するシャンソン』が元ネタだろうか。

主演のバスティアン・ブイヨン、どっかで見たと思ったら『メニル
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