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やさしい神さまがしっかり見守ってくれているタイプのニーチェの馬
大きな出来事が起こらない映画と語られがちな気がするけど、パターソンさんの人生のうちでは相当いろんなことが起こりまくってしっちゃかめっち>>続きを読む
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幽霊のせいかと思ったら怖いのは結局生きてる人間かと思ったらやっぱ幽霊いた。なに?
クリステンスチュアートの顔面だけでは乗り切れない土台の弱さ
「恐るべき子どもたち」などがなあなあに覆い隠したものを全部取り払って剥き出しにした感じ。
彼らには美しさも純粋さも死も手を差し伸べない。
でも楽しかったね。
「ショッキングな映像を撮ってやろう」とい>>続きを読む
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同じように有名な野生児を題材にしながら「野性の少年」とのこの差はなんなんだ。
ブルーノ・Sがあまりにも切なく美しい容姿なので「世の中クソだからやっぱ美しいものは生きていけないよな」という気持ちに浸って>>続きを読む
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とても危ういバランスの上にギリギリで成り立っていた希望(のようなもの)はいとも簡単に死んでしまう。「ガンモ」とやってることはだいたい同じと言えそうだけど、向こうは躁でこっちは鬱。鬱すぎる。死ぬ元気すら>>続きを読む
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7年目に浮気できなかった彼女はマリリンでいられなくなった。マリリンでなくなった彼女は何者でもないのであった。
暗闇で揺れる彼女の顔がぼやけてよく見えないのが本当に悲しくて悲しくて。
墜落した飛行機を>>続きを読む
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はい終わり終わり!解散!帰れ!
思ってた出産シーンが撮れなくてやる気無くすのはわかるけど、そうは言ってもやっぱこのラストは「逃げたな…」と思っちゃったねえ。
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最後にディマを下水の中へ向かわせたものは、ヴォネガット言うところの「common decency」なのだと思う。
ジジイの親切がしょぼくも美しい奇跡を起こす。
生まれずに死んでしまったDUNEのかけらがしかしいろんな映画に降り注いだ…と思うとなんかとても美しい。
これを見た上でリアリティのダンスの冒頭の金の詩を思い出すと味わい深い。
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ホドロフスキーが人生を大決算していくのを我々はただ眺めるだけ。じじいすげー…
あとイェレミアスくんかわいすぎ…どこで拾ってきたのよこんなかわいい子…
ここまで完璧な実写化ある?
舞台のフォーマットでありながら映像表現の極北だ、こんな素晴らしい映画がこの世にあって良かった、世界ありがとうグリーナウェイありがとう…と思った私は数年後ベイビーオブマコン>>続きを読む
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内戦で分断されてしまったスペインが再生に向かうための、小さな希望の物語。父には成し遂げられなかった和解を、娘はきっと成し遂げる。
エリセ的にはエストレリャが父の生涯をたどって「お父さんも大変だった」と>>続きを読む
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傍目にはゆっくりゆっくり時間が流れていくように見えるけど、マルメロの最も美しい瞬間はあまりにも速く過ぎ去ってしまいとらえることができないのだなあ。
それでもその一瞬は確実に在り、目だけがそれをとらえ、>>続きを読む
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「父と娘の和解」と「スペインという国の心の傷が癒えていくこと」が、お互いが象徴となって混ざり合い一体となって展開される。
エル・スールとテーマは同じなのだけど、こちらの方が「近隣の人のちょっとした親切>>続きを読む