第36回 #東京国際映画祭 3本目
コンペティション部門
『ロングショット』
A Long Shot[老枪]
ガオ・ポン監督作品
ワールド・プレミア上映
@ヒューマントラストシネマ有楽町
世界経済の>>続きを読む
もうあれです。特に前半の松岡茉優さんと窪田正孝さんへのカメラが極限に寄った超アップで切り替えされる圧が半端ない会話シーンが凄すぎて参りました。それとあるシーンで部屋の壁に止められているシールがあと2枚>>続きを読む
第36回東京国際映画祭 2本目
ガラ・セレクション部門
『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』
中川龍太郎監督作品
@ヒューリックホール東京
中川龍太郎監督が描く人間ドラマは、いつも切なくとも優し>>続きを読む
ベン・アフレックを順当に使いハリウッド娯楽作として構築されたロバート・ロドリゲス監督によるメジャー作品のSFスリラーです。
娘を誘拐され戻らないトラウマを抱えた刑事の周りで不可解な出来事が多発して云>>続きを読む
第36回東京国際映画祭 1本目
ワールド・フォーカス部門
台湾電影ルネッサンス2023
『ミス・シャンプー』
ジャパン・プレミア上映
@ヒューリックホール東京
台湾映画って思いのほか観る機会が少>>続きを読む
なんじゃこりぁ(←褒めてます)な人を喰った予想外な多重展開でオモシロ過ぎます。低予算ながら工夫を凝らした構成で意表を突かれた佳作ホラー『きさらぎ駅』の永江二郎監督は、やはり只者ではないかも知れません。>>続きを読む
御年80歳にして弛まぬマーティン・スコセッシ節全開のフィルム・ノアール。更にともすると3時間半に届きそうな206分の大長編とは恐れ入ります。
紛うことなきライフワークであるギャング系犯罪劇にネイティ>>続きを読む
本作においてギャレス・エドワーズ監督はSFアクション映画の担い手としての地位を確立させた言っちゃって良いと思います。
それにしても本編の至るところに散りばめられる日本語フォントのみならず、タイトルは>>続きを読む
本作は感想を書くのに至極厳しい作品です。ユーモアを完全に排除した石井裕也監督作品としては、『生きちゃった』を超える針の筵映画です。
衝撃が半端なかった実際に起こった障害者施設殺傷事件を題材に、ホラー>>続きを読む
『リップヴァンウィンクルの花嫁』より2分だけ短いけど岩井俊二監督作品としては大長編となる178分の長尺で、それぞれの場面をじっくり描いているので、どうしてもテンポが良いとはならない部分で好き嫌いが分か>>続きを読む
下世話さ満載の宮藤官九郎の脚本による過激な台詞の応酬を、豪華な出演陣でこねくり混ぜて笑いを引き出す感じは、松坂桃李さんからの提言による『ハングオーバー!』シリーズから着想を得た映画ブローアップ作品だと>>続きを読む
春画に魅せられてしまった変な人(←つまり変人)達に纏わる艶噺しを原作と脚本も兼ねて塩田明彦監督が撮ったと云うのが実に興味深いです。
内野聖陽さん演じる変わり者の春画研究者芳賀一郎に浮世絵春画の奥深さ>>続きを読む
"死霊館ユニバース"の6作目で『死霊館のシスター』の5年ぶりの続編であり、正直前作はどんなだったか記憶が曖昧だったので当時書いた感想を辿っみたらイマイチな感じでしたが、本作は其れなりに面白かったです。>>続きを読む
言わずと知れたデンゼル・ワシントンの当たり役である仕事人ロバート・マッコール=イコライザーの三作目にして安住の最終章です。
絶対に死なない最強の闇ヒーローながら、不意打ちにより負傷しながら辿り着いた>>続きを読む
こんなにも優しい物語りをもビートたけしさんが書くという事実が、意外でもあり納得でもある感覚を上手くメジャー映画に落とし込んだ恋愛映画です。
今時スマホを持たないヒロインと運命的に出逢い恋をした主人公>>続きを読む
いつもの今泉力哉監督作品の緩やかな展開にサスペンス色が混じる、今までになかった物珍しいテイストになっています。
間違いなく消えゆく途上の日本文化の一端にある銭湯が舞台と云う、不安定な土台に謂わばしが>>続きを読む
犯罪映画の主役に安藤サクラさんを使うと云う裏をかいた配役が功を奏し、クライムストーリー枠の原田眞人監督作としても、近年では出色の完成度です。
強面、異質なクセ強過ぎるキャラクター達が終始動き回る特殊>>続きを読む
とにかく観ていて嬉しい思いが溢れる映画でした。Amazonスタジオ製作による初めての日本映画という外資与件は、この際置いておいて、やっと日本映画で特撮アクションとしてIMAXで観なければなるまいという>>続きを読む
どちらかと言うと小品な作品ながら、改めてケイト・ブランシェットの凄さを思い知る一編です。伝説の建築家なのに今は隣家のママ友といがみ合う主婦と云う役柄を躊躇なく依存体質で見事に演じ切ります。
思ってい>>続きを読む
やけに重たい空気が常に漂い、何とも息苦しい閉塞感が全編を通して継続される中で展開される、日本の風土に寄せた変則ジュブナイル風ファンタジーとして斬新な作品です。
製鉄所と共に歩んで来た町の住人達が、そ>>続きを読む
〔午前十時の映画祭13〕にて鑑賞。今まで観る機会がなかったので初鑑賞です。
50年前のスペイン映画。少女アナの目線と体験から、当時のスペイン内戦終結直後の社会不安を比喩的に描き出す、装いは静かだけど>>続きを読む
前作『コンフィデンシャル/共助』は未鑑賞のまま観てしまいましたが、物語は続いてておらず、メインキャラの関わりが分からない位で、特に問題なく面白く観られました。
007、M:I、ワイスピなどをいいとこ>>続きを読む
まさかの2時間49分‼︎ 怒濤の死闘が止まりません。
嗚呼...NYコンチネンタルホテルがぁ...
まさか大阪コンチネンタルホテルがあったとは‼︎
しかも支配人役は真田広之さん‼︎
そして『ロ>>続きを読む
試写会にて鑑賞。
Jホラーと韓国ホラーが混在しているのは確かなのですが、残念ながら上手く相乗効果とはならず期待した濃厚さには至っていませんでした。
題名そのままに、オクス駅に子供のお化けが出没して>>続きを読む
企業も行政も教育現場でも、それを司る大人達は自らの保身を前提とした利益の確保のためなら未来ある少女の命すら顧みない怠慢さが、心底恐ろしく救いが微塵もない状況においては途轍もない虚しさしか残りません。>>続きを読む
今年の8月に逝去されたウィリアム・フリードキン監督追悼上映(@シネマート新宿)にて『恐怖の報酬〔オリジナル完全版〕』ブーストサウンド上映にて鑑賞。恥ずかしながら初鑑賞です。
本作の日本初公開は197>>続きを読む
何やら面白いと云う声がソワソワ聞こえて来るので、過去作は一切未見のまま観てしまいました。なるほど白石晃士監督の真骨頂であるフェイクドキュメンタリーを主軸にして、大胆に開き直ったホラーの姿を借りた笑い満>>続きを読む
レーシングシミュレーションゲームのグランツーリスモのプレイヤーが本物のレーシングドライバーになり、ル・マン24時間レースをも制してしまったサクセスストーリーをニール・ブロムカンプ監督が撮ったことが意外>>続きを読む
関東大震災直後に現在の千葉県野田市付近で起きた集団暴行殺人事件の実話を元にフィクションを交えて描く、見てはいけないものを見てしまったけれども見なければいけないものでもあるとの思いに強く駆られる社会派作>>続きを読む
斎藤工さんが齋藤工名義で監督した1作目の『blank13』の時と不本意ながら同じ観賞後感となりました。
自他共に認める筋金入りの映画通である斎藤工さんなので、映画の良し悪しに関しては嫌というほど精通>>続きを読む
名実ともに菅田将暉さんの当たり役となった頭脳明晰だけど類い稀なる変人である天パの曲者大学生久能整のキャラクターの面白さだけで、映画になってもある程度は勢いで物語りを引っ張ってしまえる与件を差し引いても>>続きを読む
中田秀夫監督作品は『L change the WorLd』以降については、失礼ながら粗探しを楽しみ…に観に行っているというのが近年の自己流儀なのですが、何と本作は粗がなかったのです。何時もの辻褄が合わ>>続きを読む
スタンダードサイズの画角で展開される人間ドラマを落ち着いた演出で構成し、一見は芸術作品の趣きではあります。
ヒロインの門脇麦さんと染谷将太さんが演じる共に既婚者設定の二人が不倫旅行に行く場面から始ま>>続きを読む
寅さん映画が止まって28年。それ以降の山田洋次監督作の中で最も『男はつらいよ』に寄せた作品になっていると思います。
下町の風情が残る向島にある老舗の足袋屋が舞台で、その母屋の居間の傍らに2階へ上がる>>続きを読む
堀田真由さんの俳優としての存在意義を改めて明確に示すことになり、娘役として名優小林薫さんとの得難い共演がもたらすものが途轍もなく大きいです。
青森の伝統工芸である漆の津軽塗りをモチーフに、職人の後継>>続きを読む
冒頭シネマスコープで始まったので、えっ?ウェス・アンダーソンなのに⁇と思っていたら、すぐさま白黒スタンダードサイズになりエドワード・ノートンが出て来たので何気にホッとしました。
この白黒スタンダード>>続きを読む