Automneさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった❣️
全盛期エドワードファーロングの最強ビジュ×サラ姐さんの成長×今回はシュワちゃんが味方という最強布陣。それぞれのキャラクターの行方と、新たな敵の絶望感、アクションの重なりから
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ターミネーター(1984年製作の映画)

4.5

展開、アクション、アイデアの3拍子揃ってて、みはじめてすぐに"わ、これおもしれーやつじゃん"と食い入るように魅入ってしまった。
そうですシュワちゃん、あんたは“おもしれー男”です🥳
因果の法則の外の話
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.7

時代の閉塞感、家族のプレッシャー、少年同士の抗争、発展途上の60年代台北の空気感がじっとり滲み出ていて最高だった。
ストーリーは私小説的でアジア90年代の王道という感じがして良い◎
ある種エドワードヤ
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

言ってしまえば『レネットとミラベル4つの冒険』の『青い時間』と同じフォーマットを使って、長編にしてみましたって感じなのだけど、孤独感に浸れる独特な空気感。
見えるか?→1回目"見えない!"からの終盤"
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血は渇いてる(1960年製作の映画)

3.7

大衆心理とメディアに踊らされゆく狂言自殺した男の物語。
祭り上げられる→堕とされるという古来からのマスコミの流れを反映、時代性としては労働者会議や右翼の弾丸、車や豊かになり始めた東京の香りがした。
"
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.2

喪失と向き合うことのもがきや苦しみを描いていてすごく良かった。タイトル的にもライトでヒューマンな感じかと思っていたらかなりチャレンジングな作品で驚く。

心が一度ぶち壊れてしまったらその型がついてしま
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武士道残酷物語(1963年製作の映画)

3.6

パッケージ化された昨今の“Samurai”じゃなくて、一個人としての人間を描いた侍であったのでじめじめしてて良かった◎
『ラストサムライ』的ポップで現代化された分かりやすいほうじゃなくて、『人情紙風船
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

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この抱えきれない痛みや苦しみをどこに置いておくのか想像もつかない。ゆえに点がつけられない。
レバノン内戦を元にした重厚でドキュメンタリーチックな物語、漂う空気感のリアル、宗教戦争と難民問題、中東の土け
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アス(2019年製作の映画)

4.1

退屈しない仕掛けばかりで面白かった❣️
『13日の金曜日』×『ファニーゲーム』のライトver.みたいなイメージ。
テンポと音楽のセンスが高くて、オープニングだけでみたらホラー映画の中でも屈指の出来、う
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.3

とてもとても沁みた。
いつかのどこかの誰かの(誰しもの)日々。鬱屈としていてずっと端の方から燃え尽きてしまいそうなリアル。
そのままの空気感で流れるように終わってゆくのでなくて、ラストのすこしの"奇跡
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.7

統合失調症×アメリカンティーンの恋愛ものという新しい試み。
ベーシックに楽しめた。やっぱりアメリカの学生からしたら、気になる相手とプロム一緒に行くのがめちゃめちゃ価値を持ってるんだなあとしみじみ☺️
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.2

アランドロン全盛期の美しさ。表情や涙がきれいな映画だった。
物語はシモーヌのクズ加減が振り切りすぎてて悲しくなってくる。ロッコも甘々で優しさと赦しを濫用しすぎると、せっかく素晴らしい能力を持った人間と
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

日常の瑞々しさと人間に対する眼差しのあたたかさ/残酷さがある映画が好きだ。良い映画はあたたかさと残酷さを兼ね備えている。
日々の暮らしの中での些細な話や車の音、動物の鳴き声、子どもたちの甲高い声、生活
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.2

ひとりの男の人生を振り返るような形でじっくりと魅せてくれる映画。
ゴッドファーザーへの熱いリスペクトがあり、アルパチーノも"らしい"出方してくれて嬉しみ✌️
字幕を出したりする演出については、日本語訳
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キッド・カディ: Entergalactic(2022年製作の映画)

3.5

Kid Cudi好きだったら脳死で楽しめるネトフリアニメーション。
ハリウッドアニメーション表現の進化を肌で感じたすごいクオリティ。欧米のアニメを形容して、3Dで変に人間感あるの嫌い、みたいな揶揄は既
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オアシス(2002年製作の映画)

5.0

ふたりだけが見えている世界があること、それは他者から推し量れないもの。分かりやすく大きく発火して火事に見えるような愛じゃなくて、可視化できる火よりもふつふつと強い熱を帯びたかまどの木炭のような愛。
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

何度観ても心の奥底に沁みるし、歳を重ねるたびに凝らされた工夫や物語の深淵さにただただ感動するばかり。
本作を母国語で十二分に味わえて、アミニズム的神性をすんなり理解できる土壌がある日本に生まれて本当に
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.9

海外へ行ったとき、空港に降り立った瞬間がその国のにおいをいちばん感じるわけなのだけど、台湾行った時は小籠包とか包みもののにおい、日本はちょっとダシっぽいにおい、ロンドンはヨーロッパ家具に消毒液かけたみ>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

5.0

狂騒の涯てに。
年月の重みや風合いを感じさせる物語の中で、過去からの逃れられない業(カルマ)が悲劇に収束する終盤はカタルシスがたまらなく良い、ぞくぞくする。
懺悔をして罪を贖おうとすることそのものが深
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

5.0

残酷、無慈悲、虚無、祈り、哀愁、諦念。
壮大な叙事詩を観ているような気分になった。それは古代の英雄譚ではなく、20世紀ニューヨークのマフィア神話。
続編であっても衰えを知らず、死と生の隣り合わせの策謀
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

マフィア映画の極点。息もつかせぬ緊張感のある展開と、並行して執り行われる冠婚葬祭。
現代資本主義的でありながら、壮大な伝統儀式のショットの対比、希望と絶望の同時多発が美しく、芸術の域。
オールタイムベ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

奇しくも2時間睡眠の日々が続いてハードワークの肉体疲労をmeditationで何とか保っていた年の瀬に見てしまったわけだけど、映画内のシチュエーションがマッチしすぎていて驚きを禁じ得ない。完全に引き寄>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

勧善懲悪は見ていて気持ちが良いし、爽快感があるだけでなく、構造として"善の存在に非倫理的なことを許す"ものとして機能していると思う。
本作ではそれが"黒人奴隷史における白人"というテーマを看板として機
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

"力こそパワー"って感じがほんとに好きだった。
脳死で見れるのに見終わったあと考察観たくなるような世界観たまらん、良作です🫰

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

4.0

世界中を旅しなくても数々の景色は日常の中に感覚として転がっているもの。
鑑賞しているうちにいろんな想いが込み上げてきて、見終わったあともしばらく感情が離れなかった。

ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

心から大好きだと思える作品にまた出会えた。
暴動下のアイルランドで営まれるささやかな家族の幸せ。
現代的であり、そして映画への惜しみないリスペクトにあふれる(伝統的な)本作は本当の意味での王道を行って
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まわり道(1974年製作の映画)

3.7

序盤の鼻血のカットからのヒロイン登場はぞくぞく感すごかった。
インテリな言葉の羅列はやや難解、文字通りの珍道中の無意味ロードムービー、この映画を見ることそのものも人生におけるまわり道のような気もしてく
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19歳(2018年製作の映画)

3.6

モラトリアムの受け身で生きる悟ったような女子、めっちゃいまっぽい。生き方はニート的で厭世的。
忘れかけていた当時の感覚だったり、好きなことや感覚としておかしいと思うことがあるのに他者の目を気にして半端
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

RRRかと思ってたらR&Bでした
めっちゃ面白い❣️
最後にみんなノリノリで踊れたら幸せやんね

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

Twitterで旧アニメの声ファンが発狂しててどうなることかと思ったけど、前評判を覆えすクオリティの高さと素晴らしさ。
初見のひとはほぼ置き去りの説明のなさ、でもその自然らしさと台詞回しが最高、井上雄
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.3

昔すごく好きだったツイッタラーの屈強な黒人男性ちゃん(屈強ちゃん)が激推ししてて観たのが最初、あの頃のツイッタランドはたのしかったな…
イタリア完全版見るのは初めてだったけど、3時間近くある尺に壮大な
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

2.8

クローネンバーグ『クラッシュ』を彷彿とさせるモチーフと、スリラー的予測不可能な展開の映像美という触れこみの作品。

肝心のシナリオが、ご都合主義の穴ぼこだらけであんまりハマらず…
総じて、奇をてらいす
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

5.0

WKW4Kが11月24日で終わることを知って飛び込みで行ったのだけど、やっぱり何回見ても最高。
期限切れのパイン缶、カリフォルニアへの夢、雨と市場の雑踏、人種入り乱れる日々の生活、交わらない恋、果たさ
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.9

いつものWesより治安悪めと思ったら、物語が進むにつれていつものWesだ…となって安心した☺️
ストーリーラインはとんでもない話のはずなのに、それぞれのうだつの上がらないキャラクター性がひたすら可愛い
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