タカさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タカ

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リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

3.4

「彼は私が必要で、私は彼を愛した」

『マッシブ・タレント』へ向けてニコケイ映画を予習
ニコケイがアカデミー賞を受賞した作品
終始顔が青白くひたすらに酒を煽る
据わって焦点が定まっていない目
まともに
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.9

もっと深いところもっと深い海

別れる決心で次の結婚をして
別れる決心で側に引っ越す
倒錯した愛は
高い山と深い海ほどに断絶され
寄せては返す波のように揺れ動く
開いたままの眼で愛は死に
閉じた眼で愛
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修羅ランド(2017年製作の映画)

-

「自分らやらかしたな!」

12分でやりたいこと全て詰め込んだ映画
やっぱりバイオレンス
容赦ない描写はほぼホラーのゴア
ヤクザとチンピラ軍団が対面した時の画の良さ
関係ない人が不意に命を落として
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悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.9

「今こそ結束の時だ」

実に香ばしい邦題
何なら今作はリメイクでオリジナル版邦題は『夜霧のジョギジョギ』と言いもっと香ばしい
邦題がめちゃくちゃな作品は大体B級だろうなと先入観があるままに鑑賞…
とこ
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.6

自分の中に住む悪鬼

オープニングがいかにもドラマの劇場版!
全体観としては映画だけで十分楽しめたけど、ドラマ『謗法〜運命を変える方法〜』を見ておくに越したことはない
ドラマを見ている見ていないでキャ
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ザ・ファン(1996年製作の映画)

3.7

「俺のためにホームランを」

ファンの偏執的な異常性が発露するお話
家庭も仕事も上手くいかず
一人きりになって寄るべが応援している野球選手だけ
そもそもの人間性に多少問題が…
営業先で感情を爆発させた
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べー。(2016年製作の映画)

-

「べーってして」

『ハングマンズノット』の原型のようなサイコサスペンス
ただこちらの方がいくらか分かりやすい
歪な愛の形を描ききってる作品
容赦ないバイオレンス描写がらしさ
タイトルの動作が後半にど
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ぱん。(2017年製作の映画)

-

「ナンはパンじゃない」

阪元監督らしい漫画活劇
出だしでTHE少女漫画のセリフを語る主人公
まっすぐに行けば、恋愛劇になりそうなものを得意のバイオレンスアクションに持っていく
15分に詰め込むだけ詰
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

"世界で最も魔法に満ちた場所"

「アクション❗️」
狼煙が上がれば
広がるのは無限の世界
スタッフがイマジネーションの限りを尽くした
一夜城の魔法の国
俳優はその世界の住人となり
屈強な戦士にも場末
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

「他の人を愛していると言っても、あの方と結婚してほしい?」

甘美で官能的な捉えどころのない幻
まるでゆらゆらと漂う雲
自由な動きに翻弄され魅了され
ひとときも目が離せない
甘い嘘に騙されて
純な目に
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.9

「♪ Violent night ♪ ♪ Gory night ♪」

前情報を極力入れずに鑑賞したため、「えっそんな話なの?」という驚きがあった
まさかポスターのサンタが本物のサンタだとは…
退役
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.1

「生きることを恐れるな」

シチュエーションスリラーの大傑作❗️
人生で一番恐怖を感じた映画かもしれない
"恐怖"には色んなベクトルのものがあると思うが、このベクトルにおいては群を抜いた作品だと思う
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

-

「かすかべ防衛隊ファイヤー‼️」

クレしん映画のネトフリ配信が2月末までということで鑑賞(もしかしたら延長されるかもしれないけど…)
観るの久しぶりだな〜、この作品
映画の世界へ入ってしまうという『
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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

3.8

「You are special❗️」

誰しも子供の頃、お気に入りのおもちゃ・ぬいぐるみがあっただろう
可愛がれば可愛がるほど
一緒にいれば一緒にいればいるほど
その愛情が乗り移っていく
愛らしいか
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ユー・アー・ノット・マイ・マザー(2021年製作の映画)

3.8

「もうこれ以上は無理」

"『ミッドサマー』に続くトラウマ級フォークホラー"というキャッチコピー
"フォークホラー"とは何ですの??
フォークソングなら何となく分かる
かぐや姫とかガロとか初期のチャゲ
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ジョーズ・バケーション(2022年製作の映画)

-

「これで割引だな」

どういう物理で家屋は浮いているんだ!と思ったまま意識が落ちた
いつサメは出たのでしょう…
最後に残っている記憶はサメじゃなくイルカが跳び上がっているシーン
水上コテージまるまる無
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暗殺(2022年製作の映画)

3.5

天命に従って悪人を殺す

未来に犯罪を犯す危険因子を未然に取り除く
『マイノリティ・リポート』みたいな設定
未体験ゾーンに良くラインナップされる中国ファンタジー時代劇アクション映画
ワイヤーアクション
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輪廻(2005年製作の映画)

3.9

「ずっと、一緒だよ」

前世でも今世でも
誰かの思惑があろうとなかろうと
巡り合うそんな運命
「肉体は器でしかない」
だから魂は引かれ合う
愛しみ、憎しみ、哀しみ
繋ぎ止める糸は様々な感情を纏う情念
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ノロイ(2005年製作の映画)

3.7

「多分ね、もう全部ダメなんだよ」

完全にやってしまった
ハードル上げすぎ問題勃発
そもそも観る順番を間違えたんだな、きっと
白石晃士監督ワールドにどっぷりハマった後で観る作品ではない
この作品が入り
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サント VS ゾンビ(1962年製作の映画)

3.6

「人は神の法に背くと自分の悪行の犠牲者となる」

面白い❗️
60年代ルチャ・リブレの記録映像として
黎明期ゾンビ映画として
一粒で二度美味しい映画だった
ポテトさんのレビューを拝読して鑑賞した作品
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リミテッド(2022年製作の映画)

3.8

そう遠くないいつかのどこか

嫌だな〜
飛躍しすぎていない社会格差
嫌だな〜
セルフ地獄巡り(職探し)
嫌だな〜
欲にまみれた人間
嫌だな〜
虫に集られるザック・エフロン
嫌だな〜
利権を主張する地元
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ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.8

「銃を持つあなたは善人なの?」

出ましたニコケイ❗️
雄大な風景、軽快な音楽
ニコケイらしいとんでも映画というわけでなく、本格西部劇
西部劇はほぼ観てこなかったので、"本格"かどうかはおそらくとしか
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アサシン・ハント エージェント:ゼロ/エージェント:0 漆黒の暗殺者(2021年製作の映画)

4.0

「巻き添えなんてよくあること」

アサシンの思考回路が詳らかにされていくモノローグドラマ
どんなこだわりを持っているか
どんな計画を遂行するつもりか
そんな仕事中の思考はもちろんのこと
抱えた悩み・葛
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ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGE(2022年製作の映画)

3.2

「超人が蔓延っています」

スーパーナチュラル映画なのに
パワーを制限されて
刑務所の中だけで
ちまちまと肉弾戦だけを行う映画
『ワイヤー・ルーム』と違い、ブルースウィリスがしっかりと出番がありセリフ
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バトル・オブ・サブマリン(2022年製作の映画)

2.6

「一気に吸うと気絶するぞ」

暗くて静かで地味
エンタメ的な見せ場もインパクトに富んだシーンもない
史実を基にした映画だとエンドロールを観て初めて分かる
ただこの映画を観て響くものがあるのか
歴史を知
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極道統一(2022年製作の映画)

3.9

「知りすぎると深みにハマる」

頭領が変わると時代が変わる
絶妙なパワーバランスで成り立っていたものがバラバラと崩れる過渡期
かつて盃を交わした5人の男たちも渦巻く思惑に飲まれ一人一人と倒れる
権力と
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ミッドナイト・マーダー・ライブ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「最悪な悪ふざけ」

反転アングルからの不穏な始まり
血液とグランベリージュースの対比
すなわちシリアスとコメディの相対
身構えさせたままに裏切られるのは何か気持ち良いものがある
この映画自体がそうい
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タイム・オブ・ヒーローズ(2022年製作の映画)

4.0

「戦いは機械でなく頭で勝て」

カザフスタン映画初体験
面白っ‼️
思いのほか『トップガン』
今回の未体験ゾーンにラインナップされるアクションエンタメの中でクオリティが頭一つ、いや二つ三つ抜けている
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ワイヤー・ルーム(2022年製作の映画)

3.0

中年オジさん転職奮闘映画

引き継ぎは大事❗️
ワンオペはなくそう❗️
そんなお仕事メッセージ満載映画
基本的にブルース・ウィリスはほぼ出ず、ケヴィン・ディロンおじさん(存じ上げなかったです)があたふ
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迷霊怪談集(2022年製作の映画)

2.7

生者には良くない場所

オムニバスベトナムホラー
始まりは友人同士の怪談パーティーの様相で、そうそう!それだったら分かるという感じだったが、肝心の内容に入っていくと訳の分からないことがちらほら…
『地
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サバイブ 極限死闘(2022年製作の映画)

3.3

天国でなく忘却、忘却でなく愛

生死について掘っていくテーマ
観に来た作品間違えた?と思うほど、冒頭のドラマがずっしりしている
違ったストーリーで丸々一本余裕で撮れそうなほどだ
主人公が飛行機に乗れな
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キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「忍者の剣は必携だ」

これは………
怪作‼️大怪作‼️
おそらくカルト人気を誇り続けて語り継がれるだろう作品
自分のストライクゾーンにビタっとキター‼️
もう、いいでしょ
こんなもん観せられたら今年
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ヘイティング・ゲーム 恋とキャリアの必勝法(2021年製作の映画)

3.5

「誰かへの憎しみと愛情は紙一重」

"喧嘩するほど仲が良い"の格言を体現するかのような映画だった
おそらく正統派ラブコメ
恋愛映画苦手勢なので、やたらと長く感じてしまった
エレベーターのくだりから「ど
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

-

「映画が彼を追いかける」

あたかも一つのコンサートを楽しむかのような
そんな157分
上質でエモーショナルな楽曲と流れる名画のワンシーン
とろけてしまいそうに
延々とスクリーンを眺めていられる
"音
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コードネーム:バンシー(2022年製作の映画)

3.9

「とりあえずホテルで肉でも食べよう」

テンション上がる‼
冒頭のアクションの濃密さ
二丁拳銃でクールに人を殺めていくジェイミー・キングに釘付け
ガンアクションはもちろんのこと格闘術にも長けている
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VETERAN ヴェテラン リベンジ(2022年製作の映画)

3.2

「奴の後には死が付きまとう」

お爺さんたちの大逆襲❗️
邦題を見る限り3年前公開の『ヴェテラン』続編かと思いきや
まったく違うという引っ掛け
製作国もそもそも違うから邦題の悪ふざけだろう
いわゆる『
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