地球外生命体さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

3.2

『黒く濁る村』の原作者でもあるユン・テホの同名ウェブ漫画を映画化した骨太な社会派サスペンス。財閥と政治家の癒着による腐敗した韓国社会の実態を、3人の男たちによる壮絶なだまし合いと共に暴き出す。

韓国
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ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

3.0

フランス文学の古典『ボヴァリー夫人』をモチーフにした、絵本作家ポージー・シモンズによるグラフィックノベルをアンヌ・フォンテーヌ監督が映画化。

フランス西部ノルマンディーの小さな村で稼業のパン屋を継ぎ
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ニーナ ローマの夏休み(2012年製作の映画)

3.0

バカンスで人のいなくなった静かなローマで将来への期待と不安を抱きながらひとり過ごす20代女性ニーナのひと夏の不思議な物語。

世界的建築家マッシミリアーノ・フクサスを父に持つエリザ・フクサス監督のデ
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華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

3.0

ファン・ジョンミンとカン・ドンウォン、韓国映画界屈指のトップスターが初共演し、970万人を動員、2016年韓国年間興行成績第2位となった大ヒット作。罠にはめられた検事とイケメン詐欺師が塀の中から巨大な>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.1

19歳で衝撃の監督デビューを果たして以来、『Mommy マミー』がカンヌ国際映画祭審査委員賞を受賞し、前作『たかが世界の終わり』でカンヌ国際映画祭グランプリに輝くなど、高い評価を得ているカナダ出身の若>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.4

韓国で136万部、日本でも21万部を突破した、16カ国で翻訳されている同名小説を映画化。韓国人女性に多いというキム・ジヨンという名前のヒロインが、少女時代→進学→就職→結婚→出産→育児という半生を通し>>続きを読む

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.2

リタ・カルニェイによる舞台劇『Babyteeth』を原作とした、病を抱える少女と孤独な不良青年の恋をビビッドに描いたオーストラリア発の青春ラブストーリー。監督は本作が長編デビューとなるシャノン・マーフ>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.3

8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服し、現在はNetflixの人気ドラマ「13の理由」の脚本家として活躍するニック・シェフと、彼を支え続けた家族の物語。

音楽ジャーナリストの父親デヴィッドと
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.7

グザビエ・ドランが、友情と恋心の狭間で揺れる青年2人の葛藤を描いた青春ラブストーリー。デビューから一貫して描いてきた母と子というテーマから一新、痛いまでの純愛を真正面から描く。

ドラン監督が『トム・
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傷だらけのふたり/恋に落ちた男(2014年製作の映画)

3.2

ファン・ジョンミンが主演した『生き残るための3つの取引』(2010)、『新しき世界』(2013)などの助監督ハン・ドンウクの監督デビュー作。

ファン・ジョンミン自らこの企画の監督をドンウンにオファー
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.8

彩瀬まるの同名小説を岸井ゆきの主演、浜辺美波の共演で映画化。

引っ込み思案な性格で自分をうまく出すことができない真奈は、自由奔放でミステリアスなすみれと出会う。2人は親友になったが、すみれは一人旅に
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マドンナ(2015年製作の映画)

3.2

韓国の女性監督としては初めてカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭で受賞したシン・スウォン監督がメガホンをとり、格差社会韓国における女性の生きづらさを描く。第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式招待作>>続きを読む

デモンズ2(1986年製作の映画)

3.0

前作で新たなホラー映画の扉を開いたダリオ・アルジェントが、高層マンションを舞台に再び想像を絶する恐怖の衝撃を作り出した。

製作総指揮・脚本アルジェント、監督ランベルト・バーヴァ、撮影ジャンロレンツォ
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デモンズ(1985年製作の映画)

3.2

『サスペリア』のイタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが製作・原案・脚本を手掛け、愛弟子とも言えるランベルト・バーヴァ監督が映画館という密室を舞台に次々とデモンズ化する人間たちによる恐怖を描いた>>続きを読む

海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

2.7

海に沈んだ檻の中で人喰いサメの恐怖と対峙する姉妹の姿を描いた海洋パニックスリラー『海底47m』のシリーズ第2弾。

監督は前作同様のヨハネス・ロバーツ。主人公の姉妹のサーシャを演じるのは、ジェイミー・
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海底47m(2017年製作の映画)

2.8

水深47メートルの海に沈んだ檻の中で、人喰いザメの恐怖と対峙する姉妹の姿を描いたシチュエーションパニックスリラー。

メキシコで休暇を過ごしていたリサとケイトの姉妹は、現地で知り合った男から、海に沈め
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<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事(2019年製作の映画)

3.2

『この世界の片隅に』公開後の片渕監督の日々を追ったドキュメンタリー。

3年近くの時間をかけて100回の取材を行い、全国の映画館での舞台挨拶、各地のファンとの交流、映画祭への参加など、片渕監督が『この
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.9

片渕須直監督がこうの史代の同名漫画をアニメーション映画化して異例のロングランヒットを記録し、国内外で高い評価を得た『この世界の片隅に』に、新たなシーンを追加した長尺版。

本作は前作の映像を残しながら
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シー・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)

2.7

自分の映画で監督・脚本・特殊効果を兼任する、血みどろなスプラッターホラーでカルト的人気を集めるブラジルの鬼才ホラー作家ロドリゴ・アラガオン監督の長編3作目。

『デス・マングローヴ ゾンビ沼』『吸血怪
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.5

殺処分ゼロの国トルコを舞台に、路上で生きる犬たちの視点から世界を捉えたドキュメンタリー。

トルコ政府は1909年に野良犬を排除することを決め、イスタンブールでは野良犬が大量に殺処分された。これを受け
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カナルタ 螺旋状の夢(2020年製作の映画)

3.6

ひとりの日本人男性がアマゾンの熱帯雨林に1年間滞在して撮りあげたドキュメンタリー。

イギリス、マンチェスター大学で映像人類学の博士課程に属していた太田光海監督は、卒業制作のため、エクアドル南部のアマ
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.2

ロバート・アルトマン監督がキャリア初期に手がけた【女性映画3部作】の第2作で、幻覚に悩まされる女性の姿をエキセントリックな映像で描いたドラマ。

アルトマンが当時取り組んでいた ジャンル映画批評からい
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ルージュ(1987年製作の映画)

3.2

ジャッキー・チェンが製作を務め、『さらば、わが愛 覇王別姫』のリー・ピクワーの原作を名匠スタンリー・クワン監督が鮮やかに映画化した切なくも悲しいラブ・ファンタジー。

2003年に40歳の若さで急逝し
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.2

1987年、軍事政権下の韓国で起きた民主化闘争の実話を映画化。

全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領による、軍事政権下の韓国。1987年1月14日、警察に連行されたソウル大学の学生が取り調べ中に命を落
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偽りの隣人 ある諜報員の告白(2020年製作の映画)

3.1

軍事政権下の韓国で、民主化を求めて自宅軟禁された政治家と彼を監視する諜報員の正義を描いた社会派サスペンス。

1985年、国家による弾圧が激しさを増す韓国。野党政治家イ・ウィシクが次期大統領選に出馬す
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Winny(2023年製作の映画)

3.1

「Winny」とは、金子勇氏(ハンドルネームは47氏)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有するソフトである。当時はあまり利用されていなかったP2P>>続きを読む

フィモリ 名唱イムレの沈清歌(1994年製作の映画)

2.7

【太鼓の拍子(フィモリ)】に合わせてひとりで歌う、一種のソロオペラ、朝鮮の伝統芸能【パンソリ】の名手イムレの半生を描いたドラマ。

名唱として知られる光州市無形文化財のイ・イムレの実人生を題材とし、彼
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フェーンチャン ぼくの恋人(2003年製作の映画)

3.3

1980年代のタイの田舎町を舞台に少年時代の郷愁や初恋の思い出を当時のヒット曲を満載して描き、“タイ版『小さな恋のメロディ』”として絶賛されて2003年のタイで国産映画年間興行収入第1位となる大ヒット>>続きを読む

群盗(2014年製作の映画)

2.9

『許されざる者』、『悪いやつら』のユン・ジョンビン監督が、義賊の復讐を描く歴史活劇。実力派ハ・ジョンウと、除隊後4年ぶりに映画界に復帰したカン・ドンウォンが、善と悪に分かれてスタントなしのアクションを>>続きを読む

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.2

名匠シドニー・ポラック監督が一大アフリカ・ロケを敢行し、作家カレン・ブリクセンの実体験を基に描くロマンス。美しく雄大な自然を背景に、名優メリル・ストリープとロバート・レッドフォードが格調高く愛を紡ぐ。>>続きを読む

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.2

『愛と哀しみの果て』の作者としても知られる、20世紀のデンマークを代表する女流作家アイザック・ディネーセンが本名のカレン・ブリクセン名義で発表した同名小説の映画化。

ヒロインのバベット役は、ヌーヴェ
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スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

2.7

『クロウ 飛翔伝説』や『アイ,ロボット』『キング・オブ・エジプト』などで知られるエジプト出身のアレックス・プロヤス監督が1988年に手がけたデビュー作で、90年の第1回ゆうばり国際ファンタスティック映>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.2

『ラストエンペラー』でアカデミー賞を受賞する巨匠ベルトルッチが、若き日に性と政治の危険な関係に切り込んだ野心作であり出世作。イタリアを代表的する作家アルベルト・モラヴィアの『孤独な青年』を自ら脚本化し>>続きを読む

遠い声、静かな暮し(1988年製作の映画)

3.0

『ネオン・バイブル』(1995)、『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』(2016)などのイギリスの名匠テレンス・デイヴィスが1988年に発表した長編第1作。

1940~50年代のイギリス、リバプー
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.3

モダニズムを代表する画家のひとりとして近年、世界的に注目を集めるフィンランドの画家ヘレン・シャルフベックを描いた伝記映画。

1862年に生まれ1946年に没した彼女の生涯のうち、その後の画業と人生を
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.2

興行収入149.4億円を記録。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる「扉」を閉める旅に出た少女の冒険と成長を描いた長編アニメーション。

『罪の声』『胸が鳴るのは君のせい』などに出演してきた若手俳優の
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