なかたさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.6

【世界No.1映画と呼び声高い伝説の一作】

いつか見ようと思い続けていた本作をやっと鑑賞。当時は革命的だった演出や脚本も今見ると正直ピンと来ない。

しかし、それは多くの作品が本作を下敷きにして作ら
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.1

【狭いコミュニティでの苦しさが痛いほどわかるヒューマンドラマ】

分かりやすいカタルシスは少ないが、重く繊細な人間ドラマを丁寧に描きつつ、同時に右肩下がりの日本にも焦点を当てた、考えさせられる一作。
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.9

【20年ぶりのコナン映画】

異常に高い評価、そして監督が
ブルージャイアントの監督と聞いて鑑賞。

とても綺麗にまとまっていたし、
ラストも美しく十分楽しめた。
灰原にフォーカスされており、
懐かし
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.7

【歪んだ愛から逃げるスリラー】

▼概要
パソコン画面上でドラマが展開するという新機軸で注目を集めたサスペンススリラー「search サーチ」のアニーシュ・チャガンティ監督が、母親の娘への歪んだ愛情の
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.4

【シリーズ化のマンネリを越えてきた良作】
前作の絶妙なミステリー展開が好きで鑑賞。
物語の全てがPC視点で展開する本シリーズ。

期待しつつも、マンネリの不安を抱きながら
鑑賞したが、見事に期待を越え
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

ハリウッドが、日本を舞台に、
豪華な俳優で、コメディ全開に、
密室アクションを作ったら?という作品。

コメディ要素が全開なので、
そこで好き嫌いは分かれそう。

▼概要
作家・伊坂幸太郎による「殺し
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少年の君(2019年製作の映画)

4.2

【ダーク×青春映画】
「ソウルメイト」など監督としても高く
評価される香港出身の俳優デレク・ツァンが
メガホンをとったダークな青春映画。

「ソウルメイト」が面白かったので同監督の
新作を鑑賞。とても
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.2

【繊細ヒューマンドラマ×ミステリー手法】
キャッチーなポスターで評価も高く、
いつか見たいと思っていた本作を鑑賞。

感動系の作品だと想像していたが、
繊細に描かれた人間描写に加え、
ミステリー手法に
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

【黒澤明作品をノーベル賞作家がリメイク】

▼概要
黒澤明監督の名作映画「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクしたヒューマンドラマ。

▼前提
原作未視聴。カズオ・
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.6

【ディストピアSFは差別化が難しい】

「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督がマット・デイモンを主演に迎え、富裕層と貧困層に二分された世界を舞台に描くSFサスペンスアクション。

映像・設定共に心躍
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.6

【アカデミー賞『エブエブ』製作陣の前作】

エブエブがぶっ飛びすぎてついていけなかったが、前作もぶっ飛んでいるという噂を聞いて興味を持ったので鑑賞。

確かにエブエブよりもぶっ飛んでいるかもしれない.
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

ナイフを作った職人は、殺人事件の加害者なのか?Winny事件を通してそんな問いを投げかける作品。

事件のことは知らなかったため、結末が想像と異なり、『えっ!?』と心動かされ、見て良かったと思える一作
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対峙(2021年製作の映画)

3.6

高校銃乱射事件で息子を失った加害者両親と被害者両親の対話を描く作品。

物語のほとんどが1つの密室で進む変わった映画。かなりの絶賛の嵐に楽しみに向かったが、文字を追い続けるのに疲れて途中で睡魔に襲われ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.3

【あのスピルバーグ監督の自伝的映画】

◆概要
「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるとい
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

4.1

【昭和33年は、もはやファンタジー】

昭和33年の東京下町を舞台にしたノスタルジックヒューマンドラマ。
・集団就職のために状況する若者
・テレビが家に届き、町中の人が集まり、
 一緒にテレビ鑑賞をす
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.5

【やっぱり不朽の名作には理由がある】
ストレートな純愛モノだと思いきや、奥深い脚本で、恋愛モノをあまり見ない私でも、物語としてとても面白いと思えた。


▼概要
「メッセージ・イン・ア・ボトル」などで
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

【もしも普通のおばさんがマルチバースに吹っ飛んだら...】
王道の物語を主軸にしつつ、カオスにマルチバースを行き来する目まぐるしい作品。
評判は軒並み良かった印象だったが、途中で追いつけなくなってしま
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トロン:レガシー(2010年製作の映画)

3.6

見てて楽しい近未来な世界設定。
ガジェットは興味深くてかっこいいものも。
ストーリーは浅め。

▼概要
1982年に世界初のデジタル・コンピュータ・グラフィックスを導入したSFアドベンチャー「トロン」
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

今泉監督作品が好きなので鑑賞。原作があるにも関わらず今泉節を感じられるのは流石の一言。

悪者がいない優しい世界、優しいけどどこかミステリアスな元風俗嬢の主人公、彼女の周りに集まる何かが欠けてる人々。
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

【こんな素晴らしいなんて聞いてないよ...】

シリーズ累計920万部突破のジャズコミックが遂にアニメーション化。音楽は世界的ピアニストの上原ひろみ氏が制作。

原作ファン、かつ上原ひろみさんをブルー
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追龍(2017年製作の映画)

3.4

九龍の空気感、雰囲気を掴みたくて鑑賞。
麻薬売りや資格なし歯医者などの無法地帯感、すぐ隣の家と嫌でも会話する距離感、それが所狭しと入り組むカオス感を感じられた。
ただそれが感じられるのは2時間のうち少
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.8

今まで見てなかったスターウォーズをちゃんと見始める。さすがに今見るとテンポがゆっくりな感じはあるが、キャラクター造形や対立構造がとても美しく、教科書とされている理由がわかる気がする。

バビロン(2021年製作の映画)

4.3

エロ・死・クスリ何でもアリな100年前のハリウッドを『ラ・ラ・ランド』『セッション』の監督がゴージャスに描いた一作

物語のカタルシスこそ弱いが、重厚なジャズ音楽によって、セッション、ラ・ラ・ランドに
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.7

繊細なSF×シュワちゃんアクション

原作は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のフィリップ・K・ディック。主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。真逆な特徴が交差した結果、カジュアルに楽しめるアク
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.4

王道と邪道をハイテンポに詰めたミステリー

何も考えずともミステリーのカタルシスを味わえ、さらに斜め上のカタルシスを感じられて面白かった。ネタバレ見ずに見た方が気軽に楽しめそう。そして見終わってから解
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.6

重厚な空気感の中で、野蛮に暴れる復讐劇。

・ヴァイキングの激しい血みどろの戦い
・重厚な空気のダークファンタジー
・王子から奴隷に転落して試みる復讐
そんな特徴を持つ作品。

GoTのように壮大さを
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JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)

3.5

もしも母をモデルにしたロボットが作られたら?という話。それぞれのキャラの行動動機がいまいちピンと来ず終始入り込めなかった。

未来の話を描く時に未来の価値観を描きながら現代の人でも共感できるキャラクタ
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.2

もしも、金持ちで独り身な大企業の社長が、貧乏だけど幸せな家庭を持つタイヤ売りになったら?というお話。

『素晴らしき哉、人生!』と似た設定だなと思いきや、そこから着想を得てるらしい。家族愛か金か、と分
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.3

全編FPS視点のサイボーグアクション映画。割とゲームをプレイする人間からするとこういうのはゲームだけで良いなあと思い、入り込めなかった。

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.8

いつか見たかったブルース・リー作品を初鑑賞。
・心技体
・Don't think. Feel!!!!
・少林寺アクション
・ヌンチャク

武器を使わなずに最強を目指すロマンで世界中の人々を熱狂させたの
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.7


「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督が「愛がなんだ」の岸井ゆきのを主演に迎え、耳が聞こえないボクサーの実話をもとに描いた人間ドラマ。

BGMを排除しセリフも極端に少なめで、鉛筆を走らせる音、ミット打
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.8


事故で不自由になった体を復活させる近未来技術。しかしそこには、予想外の技術が!?という近未来の物語。
近未来技術は、よくあるパターンとはズラして目新しさを感じる一方で、物事の展開自体はサイバーパンク
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.4


初代マトリックスは去年見ても新鮮で面白かったが、本作は期待値には届かず...。
世界設定やビジュアルの近未来感が楽しいはずのマトリックスだと思っていたが、それらの点で目新しいところは感じられず。

ブレードランナー(1982年製作の映画)

4.6

3回目くらいの鑑賞。やっぱり近未来世界のガジェットや設定がいつ見ても心躍る。

ミュート(2018年製作の映画)

3.6


サイバーパンク作品を掘っているので鑑賞。
個人的には期待に届かず。

近未来系の映画にはどうしても近未来的な演出や見た目を多く求めてしまう。初代ターミネーターや初代マトリックスでは後半にもどんどん新
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イノセンス(2004年製作の映画)

4.0


サイバーパンク作品を掘っている中で鑑賞。
名前は違えど攻殻機動隊の続編らしい。
・漢字の看板が特徴的な上海っぽい世界
・心動かすホログラム演出
・AR的な立体UI
・その他細かい演出
など、お話をお
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