Nyayoiさんの映画レビュー・感想・評価

Nyayoi

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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.3

これは素敵ーー!!

恋愛映画的な雰囲気を予想していたが、ちょっと違う。
ストーリーはありがちな結果かもしれないが、ここまで惹きつけられるのは、18年の年月に仕事と人生と2人の流れがピッタリはまって届
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破戒(2022年製作の映画)

3.8

島崎藤村作品。昔読んだかも・・覚えていなかった。

穢多を隠して怯えて暮らす丑松。
能力があっても認められない社会。
差別というものは昔からあり、今も対象を変えて続いている。

戦っている人がいる
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

才能あるのに思いつきで投げ出して次へ、というふうに見えてならなかった。迷うのはわかるけど、人生はもう少し大事に考えた方が良いのではないか。好きなことをできた環境、自分が納得しているのならもちろん良いの>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.8

バス・ドゥヴォス監督の作品。『Here』に続いて鑑賞。こちらの方が先らしい。Hereも良かったがこちらの方が雰囲気は好きだ。

ある移民の女性が終電を乗り過ごし、夜のブリュッセルを歩き続け、人(や犬)
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.9

極限状態の火星でのサバイバル。
マット・デイモンが希望を捨てず、状況を客観的に把握し次に何をするべきか考えて一つずつ進めていく姿が感動的。悲壮感がなくコミカルにさえ描かれている。

科学の力は偉大、で
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瞼の転校生(2023年製作の映画)

4.0

なかなかの感動作だった。
大衆演劇の裏側、舞台が素晴らしかった。

旅回りの大衆演劇一座に所属する中学生の裕貴、1か月毎に転校する生活。初めてできた友達との関係が温かい。
中学生としての淡々とした裕貴
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.7

なんとも言えないあと味。自業自得と言われてしまえばそれまでだが・・。
わからないはずがないものね。バレなかったのが奇跡だ。

息子の帰りを楽しみにするビニールハウスに暮らす女性。
妻の認知症、夫は盲目
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

美しい映像とスペインの独裁政権下の時代。
養蜂のシーン、自然いっぱいの景色、絵画のような部屋。
スペイン国民がフランコ派と反対派で分断されているように、全てが内戦の国民の心情に繋がっているようだ。
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.2

大量のゴリラと猿たちは相変わらず圧巻。
世界は変わっても軍国主義者と研究者の対立がある。猿と人間も征服欲は同じだ。

人間が支配するのが当然と思っている世界への警鐘。
餓死より危険なこと「未知」。
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

ラストの衝撃で、数日レビューが書けなかった。

田舎の静かな町にグランピング施設をつくる。それは補助金目当ての計画で形を整えるだけで進めようとしている。現場の担当者も納得できていない。
形だけ進めよう
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世界は僕らに気づかない(2022年製作の映画)

3.8

フィリピン人の母、18歳の息子。父からは養育費が送られている。
母の突然の再婚。息子は実は同性愛者だ。

何があっても陽気で前向きな母、国に送金するために必死の母、本気なのはわかるけど周囲の空気もわか
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.7

韓国・中国のマフィア、ヤクザ、暴力シーンはこわいのだけど、暴力描写とコミカルなパートが絶妙なバランスだ。

なんと言ってもマ・ドンソクの肉体の迫力と安定感の強さ、余裕と優しさが素晴らしく観ていられる。
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.8

憧れの業界、新人女性のある1日の様子。
絶対数日だと思ったけど、1日なんだ。

仕事はできそうな女性。なんて激務と非条理な対応、こういう雰囲気が当たり前なのだろう。一流大学を出てて、これではやる気も無
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

ゴジラにモスラに、敵の怪獣。
コングとその仲間たちに敵ゴリラ。
先住民族の不思議な空間と人間社会に育った少女。

ちょっとごちゃごちゃ感が否めない。
戦いは大迫力で見せまくって、ストーリーはあってない
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人生タクシー(2015年製作の映画)

3.7

数々の賞を受賞しながらも、イランでは映画制作を禁じられた監督。
自身がタクシー運転手に扮し、テヘランの街に暮らす乗客達の人生を描き出すドキュメンタリー。

ドライバーから見た乗客という視点だけでも面白
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彼方に(2023年製作の映画)

3.7

突然襲った悲劇で大事な家族がいなくなってしまった。

原題は「The After」が響く。
あの出来事の後、その後も人生は続いているのだ。

タクシードライバーになって見える人々の人生。
当たり前と思
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.9

クルド系の音楽一家のもとに生まれたジワ。
しかし、イラン革命によるクルド人の弾圧が始まり、華やかなオーケストラで指揮、演奏する両親からの暗転。

"人生で最初の記憶は刑務所だった" という子供時代の映
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

とにかく鈴木亮平さんが完全に冴羽獠になっていた。
このキャラクターをそんなふうに演じるとは感動ものだ。

アクションが鋭いのでコミカルなところも息抜きになった。敵なしの男と三枚目の味との切り替えが絶妙
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

面白かったー!
潜水艦映画のはずだけど、陸でのシールドの活躍も目が離せず、両方を楽しめた。

ジェラルド・バトラー、カッコいい!ハラハラしながらの判断力は緊張感が途切れない。ロシアの艦長もさすがの男、
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.8

不思議な世界の映画を見てしまった。
タイムループして恋人を殺した相手に復讐の殺人を繰り返す岩森、殺される溝口も記憶が残っている。起こることがわかっていると行動を変えるのだが逃げられない。

途中、ホラ
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.8

内戦の終わらないシリア。撮影し配信を続けるワアドと夫のハムザ。
シリア、アレッポでの内戦時のある家族のドキュメンタリーだ。

夫は仲間たちと廃墟の中に病院をつくり活動を続ける。
多くの人が血まみれの床
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.0

一見偏屈な盲目の元軍人フランクを演じたアルパチーノ。
途中は無茶苦茶な話ぶりだったけど、女性の前でのスマートな態度といざという場面でのかっこよさ。
音と匂いから何もかもわかってしまうような演技が光りす
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水平線(2023年製作の映画)

3.8

震災で妻を失った井口真吾(ピエール瀧)は福島の港町で娘の奈生(栗林藍希)と二人暮らし。妻・母の遺体が見つからないまま、それぞれの思いをかかえている。

散骨を依頼にきた訳ありそうな若い男。実は殺人犯で
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

なんとなく惹かれて観に行ったのだけど、当たりの感動作だった!

鶴瓶の再婚相手が中条あやみ20歳、娘江口のりこの義理母とはなんとも大胆な設定だが、江口さんの迫力に圧倒されて全てOKな感じがした。
父の
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.9

1950年代の作品、こんなに面白いものがあったのかと恥ずかしながら初めて知った。。

中米のベネズエラ。マリオたち4人の荒くれ者は、500km先の油田火災現場に大量のニトログリセリンを運ぶ仕事を請け負
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Here(2023年製作の映画)

3.8

ベルギーを舞台に不思議な流れを感じる。
移民が多く住む多言語都市であるブリュッセル、移民労働者の日常から苔の研究者と繋がっていく流れが心地よい。

単調な日々にも自然の豊かさや生命力を感じ取れる。
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.5

タイトルは壮大なストーリーを想像したが、全然違う。


借金の罪で投獄され服役中のラヒム。休暇中に彼の婚約者が偶然にも17枚の金貨を拾う。一度は換金して借金を返そうとしたが、落とし主を探して返すことが
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ロッタちゃんと赤いじてんしゃ(1992年製作の映画)

3.7

国民的童話作家の物語をこんな素敵な女の子が演じているのが微笑ましい。みんなに愛されて周囲に悪い人がいない世界。

水辺で遊んでいてお兄ちゃんが水に落ちて危うくお父さんが助けたのを面白がったり、バムセが
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.0

気になったので、公開していたちょっと遠方の映画館にて鑑賞。
いやー面白かったです!

富豪の娘である妻にリゾートの島に連れられていった売れない作家のジェームズ。出会った夫婦に誘われて禁じられているリゾ
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.2

ゆったりとした雰囲気はそれなりに良いのですが・・。

元カノからの手紙を一緒に読んでいて?途中からは隠し持っていた??
弥生がいろいろ考えて失踪。
春ちゃんは父親から離れられずに藤代と別れてしまったけ
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OSLO / オスロ(2021年製作の映画)

3.7

1992年12月、ノルウェー首都オスロにて敵対するイスラエルとパレスチナにアプローチして対話の場を設けるという極秘の計画。

極秘の計画に関わったのはノルウエーの外交官モナ・ユールと、社会学者テリエ・
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今求められるミニマリズム(2021年製作の映画)

3.3

なるべくモノを捨てようと思っているけど、まだまだだなあと思っている。

思い出に浸るためにモノは必要ない。
家にあるものの8割〜9割はいらない物。
モノを手放して誰かの役に立つ。

欲しいものがなんで
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

口のきけない女性と半魚人との恋愛。
不思議な世界が自然に馴染んでくる。
米ソ冷戦下の時代、両者の思惑も絡んで、2人の関係を盛り上げる。

イライザ役のサリー・ホーキンスの演技が素晴らしい。
イライザが
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

ロンドンのタワーマンションに⼀⼈暮らす脚本家アダム。偶然同じマンションの謎めいた住⼈、ハリーに出会い、ゲイの2人は関係を深める。

そして、アダムがある日訪れた家に、12 歳の時に交通事故で亡くなった
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コットンテール(2022年製作の映画)

4.1

感動作を観たー!

認知症を患っていた妻・明子が辛い闘病生活の末に亡くなった。
伝えられた明子の遺書には明子が子供の頃に訪れたイギリスのウィンダミア湖に、自分の遺灰をまいてほしいという最後の願いが記さ
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真珠のボタン(2015年製作の映画)

3.6

チリの海底で発見されたボタン。
祖国と自由を奪われた原住民の歴史が刻まれていた。

真珠のボタンと引き換えにイギリスに連れて行かれたインディオは国に戻ってももう昔の自分には戻れなかった。持ち込まれた衣
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