SORさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.9

ほとんど女たちの話し合いだけで進んでいくため、絵面はとても静かで地味。
しかし飽きるどころか引き込まれていくものだから驚く。
そしてどんな昔の話かと思っていたら2010年が舞台だなんて。
とてつもなく
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.2

なんだこれは!!
映画館で観なきゃいけなかったやつ!!😭
洗練された超シンプルな演出と音楽だけをただたっぷりと浴びることのできる最高の映像体験。
裸足×グレースーツの単純そうで複雑な隊列。
配信でこれ
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.0

スコッチのデミタスっていかにも禁酒法時代っぽい言い回し。
全然ごまかせてない低クオリティな女装が面白すぎる😂

それにしてもマリリンの圧倒的な美しさに惚れ惚れ。
船のキスシーンは色気が溢れすぎてドキッ
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そばかす(2022年製作の映画)

-

これは私の物語。点数はつけられない。
主人公と性格はもちろん違うし、私の場合圧をかけてくる家族も押し付けがましい持論を説いてくる友人も居ない。
しかし、恋愛感情と性的欲求を持たない人間を取り巻く環境も
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.9

ホラーは敬遠しがちな自分にも、面白いと評判のこちらなら楽しめるかもと思い鑑賞!
めちゃくちゃ面白かった!

ただのタイムリープものというには足りず、コメディ要素もサスペンス要素もありつつ1人の女性の成
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(1963年製作の映画)

3.7

大量の鳥による襲撃の連続で恐怖感を煽るパニックムービー。

冒頭から鳥に関連する不穏な空気感に包まれつつ次第にエスカレートしていく様子が恐ろしい。
音楽が一切なく、リアルな鳥たちの声と逃げ惑う人々の悲
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ようやく観ました…
あらすじも何も見ず、あらゆるメディアでのネタバレを回避し続けた結果最大限に楽しむことができたと思う!
恐怖を煽る音響に不安になりつつも最後にはとても心が温まる素敵な作品。

寝てい
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

原作未読。知人に勧められ、事前知識ほぼなしで鑑賞。

まず純粋に話が面白くて引き込まれたし、アクションが本格的で見応えあり。
北海道の過酷なロケが映像にリアリティを持たせていた。役者さん方は本当にすご
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

アップでテンポよく切り替わる画面の撮り方めっちゃ好き!
スマートだし洒落てる。
あとやはりドライブのシーンは格別ですね!

作品の雰囲気はジム・ジャームッシュの『The Dead Don't Die』
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.7

エピローグ的位置付けであり完結編の本作。
善人でありたかったラウだが、絡みつく過去に苛まれどんどん壊れていくさまが苦しかった。
警察学校の同級生のくだりはカッコいいし胸が熱くなる。

細かい背景が補完
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

凡人にない斬新で奇天烈な発想に惹かれて、また、『女王陛下のお気に入り』の雰囲気が好みだったということもあり鑑賞。
冒頭から続く不協和音もモノクロの使い方も実に不気味な世界観を出している。
思えば『聖な
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ダイナー(1982年製作の映画)

3.4

80年代のファッションとダイナーのネオンが良い世界観を出してる!
何より使われる音楽が良い。
キャストがめちゃ豪華だし若かりしミッキー・ロークがイケてるなぁ。
青年たちが仲間内で集まって繰り広げる会話
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カクテル(1988年製作の映画)

3.5

トム・クルーズの若さ際立つキャラクターがカッコ良すぎるのと、色気出まくり。
カクテルを作るパフォーマンスはいつまでも見ていられるし、お酒が飲みたくなる🍸
ストーリーは正直突拍子もなかったり感心するよう
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.6

私の大好きな『雨に唄えば』のスタンリー・ドーネンの作品。

まずオープニングが可愛くて好き。
オードリーの顔の一体どこがfanny faceなんでしょうか。綺麗すぎる。
ストーリーに特別感銘を受けるも
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

3.0

デヴィッド・リンチ監督のショートフィルム。
監督本人がサルのジャックを尋問し、答えるという滑稽なやりとりが繰り広げられる。
会話の内容も鶏だのメンドリだのクスッとしてしまうような。
リンチと知らずに観
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ANIMA(2019年製作の映画)

3.8

鮮やかな真夜中、みたいな映像だった。
トムヨークの気怠い音楽が見事にマッチする素敵な作品。
長めのMVをみたようなかんじだが、いつまでも観ていられる新しさがあった。
内容はよくわからないけどあまり考え
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彼方に(2023年製作の映画)

3.7

本日もショートフィルムを。
短い中に詰まる何気ない日々と愛、悲しみ。
そして1秒先に何が起こるかわからない人生の儚さがたまらなく現実的な作品。
彼はこれからどんなふうに生きていくのだろう。

インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.9

エピソード0。
ヤンとラウだけでなく、マフィアのいざこざや警察内部のあれこれも並行して進むので見応えがあって面白かった。
若い彼らはあまりにも過酷な経験をもち、どこまでも血の匂いが付きまとうような。
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

最強のふたり
まさに補完し合うふたり。
理屈ではなく、この人とこの人でないといけない!と思わせるものがある関係性って、実際ある。

マスク(1994年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃくだらなくて気軽に観れる楽しいコメディ。
想像の何倍も雑な演出がジワジワきた笑
友達を家に呼んで適当に流しながらお酒飲むのがちょうどいいかな

ともあれ若い頃のキャメロン・ディアスがめっち
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

誰よりもお互いを知っていて
誰よりも愛しているからこそ大嫌いでもあって
それでもやっぱりずっと愛し合っている。
ソウルメイトとはうまく言ったものだなぁ。

育ちも性格も対照的な安生と七月が過ごした月日
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白鳥(2023年製作の映画)

3.6

ロアルド・ダール原作の小説から4作(『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』『ねずみ捕りの男』『白鳥』『毒』)、ウェス・アンダーソンが映像化したうちのひとつ。

非常にわかりやすいが、なかなかに無慈悲
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

どこにもない唯一無二の物語。
一切の既視感もない面白い設定と徹底的に作り込まれた世界観、そしてあまりに豪華な演者と素晴らしい音楽。
素晴らしかったです👏

いろんな言語が混ざった世界観は斬新だったし、
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

4.0

映画館でアンナ・カリーナが流した涙が美しすぎる。
モノクロでサイレントだからこそより一層引き込まれた素敵なシーン。
カフェで2人の人間が話すような構図でも、映し方がいちいちお洒落で様になる。
個人的に
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(2023年製作の映画)

3.5

2024年最初のショートフィルムはこちら。
ロアルド・ダール原作の小説から4作(『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』『ねずみ捕りの男』『白鳥』『毒』)、ウェス・アンダーソンが映像化したうちのひとつ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

女王陛下アンをめぐり2人の女たちが蹴落とし合う超泥沼展開。
心身ともに病弱で不安定な女王の精神的な支柱は幼馴染のサラ。
最初こそおとなしく見えたが、野望を叶えるため手段を選ばないアビゲイル。
2人とも
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.8

ジャームッシュに吸血鬼を描かせたらこうなる。
とっても美しくて儚げでモダンな吸血鬼たちが他にない独自性を生み出していた。
そしてティルダ・スウィントンがどう観ても美しすぎる。

ジャームッシュらしい気
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.3

どのシーンを切り取ってもゴダール全開。
私はゴダールの作品を観る時、ストーリーや細かい設定を考えるのをやめるようにしてからとても楽になったし本作も例外ではない。
監督としては不服かもしれないけれどスト
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.3

名作中の名作!
目が離せない攻防とドラマに、
誰がどんな立場でどう進んでいくんだろうと手に汗握って鑑賞。
最初から最後まで少しの油断もできない見応えたっぷりなストーリーだった。
そしてトニー・レオンの
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楽園の瑕 終極版(2008年製作の映画)

3.5

事前の知識ゼロの自分にとって、一度観ただけではストーリーの全容を掴むことは難しかった。
しかしウォン・カーウァイ監督の手にかかるとこうもノスタルジックな砂漠になるのかと感心した。
砂の一粒一粒がいい味
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.1

デヴィッド・リンチ監督を世に知らしめた本作。
観るまではホラー的な位置付けと認識していたけれども、実際は全然ちがった。
やるせなさと悔しさがほとんどだったが、温かさも確かに見出すことができた。
非常に
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

全体的に静かで淡々としており、すべて主人公視点で進む。
また会話も少なく、主人公のモノローグがメイン。
派手なアクションも少なく、全体的な暗い雰囲気と淡々とした調子がなんとなくだが『タクシードライバー
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.8

終始異世界感に溢れたいわゆるダークファンタジーのような作品だった。
そして初っ端から案外ちゃんとグロめで、天使と悪魔のイメージをまさにフィギュア化したような印象。
宗教も大いにからみそうな題材のようだ
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バビロン(2021年製作の映画)

3.8

終始はちゃめちゃでこれぞカオス。
3時間超えの尺は流石に長いけれど、主要人物たちそれぞれの盛衰ともがく様を丁寧に描いており見応えあり。
思っていたよりも中弛みすることなく最後まで楽しく観れた!

汚か
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃお気に入りの一本になりました。

ケビン・コスナーの出演作を初めて観たけれど、あまりにもカッコ良すぎたな。
ショーン・コネリーの正義感と人情に溢れた警官役も、アンディ・ガルシアのクールな銃
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

やっと観た。
こんなミュージカルもあって良い。

オープニングからもう勝ち確定だし、最後まで何度でも観たくなるような作品。
サントラ聴きたくなるな〜

古典的なミュージカル映画ばかり見ていた私にとって
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