michiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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椿姫(1937年製作の映画)

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『椿姫』と言えばヴェルディのオペラのイメージなので、なんとなく映画で観るのを億劫に思っていましたが、こんな美しい映画だったとは!すっかり『椿姫』の世界に連れて行かれました。
勘違いからの運命的な出会い
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生活の設計(1933年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1人の女性を愛してしまった男2人、2人の男性を愛してしまった女の話。
ルビッチ作品の笑いはうまくハマれない時がある。
せっかく楽しいコメディーなのに、「この女、ビッチじゃん?」と思ってしまったが最後、
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華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ひっどい話だな!
何回観ても、どのバージョンを観ても、後味悪すぎだ。真実が真実にならないまま好き勝手生き続けるブキャナン夫婦にはもう…
あんな人たちが何事もなかったかのように幸せに生きられるって理不尽
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ジャズ・シンガー(1927年製作の映画)

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セリフがある最初の長編映画としての歴史的価値があるというだけでなく、最後までジェイキーの決断を見届けたくなる目が離せない作品でした。
(でも、こんなこと言ったら元も子もないけれど、ものすごーく悩んだ割
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無法の王者ジェシイ・ジェイムス(1957年製作の映画)

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ジェシーのお母さんや奥さんの回想で話が進んでいると思いきや、回想中にさらにジェシーが回想したりと、時系列が複雑でぼやっとしているとついていけなくなるタイプの作りでした。
『地獄への道』のリメイク作品と
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

とても評価の高い作品ですが、何やら「悲しい話」と聞いていたのでなかなか手が伸びなかったのです。
でも、いざ観てみると問題はそんなところではなかった。ストーリーは自分でも虚しくなるほど何が良いのかさっぱ
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

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『恐怖の岬』では逆恨みされる弁護士一家がかわいそうで仕方がなかったのだけれど、今回の弁護士ときたら、恨まれる確固たる理由があるじゃないか!家庭でも問題ありだし、狙われる隙がありすぎて、あまり気持ちが入>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初の方はしばらく、変なやつ観ちゃったかも…という気持ちだった。堕落した小汚いヒゲのおっさんが次々出てきて、この絵面で2時間耐えられるのかと…。
中盤から視覚的にはまぁ慣れて、はちゃめちゃな結婚式から
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

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笑えるかと言われればビミョーではありますが、普通におもしろかった。次から次へと、切れ目なく可笑しさを仕掛けています。
字幕はかなり少なく、それでも分かりやすいのはストーリーの明快さと、しっかり表現を含
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

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本当に恐ろしい高層ビル火災の話です。

キャストを見てのとおり、超超豪華な顔ぶれですが、残念ながらそこを楽しむ余裕はない。ジョン・ウィリアムズの音楽もオープニング以外全然耳に入ってこない。とにかく火事
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失はれた地平線(1937年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『ベルファスト』でおばあちゃんが若い頃に観たと言っていた映画。紛争下のベルファストで「シャングリラにはここからは行けない」と哀しそうに孫に語るシーンが心に残っています。確かに、辛い境遇にあるほど、シャ>>続きを読む

ワーズ&ミュージック(1948年製作の映画)

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ショーがたっぷりで楽しいはずなのに…例え演技であっても、うつ状態の人を見るのはきつい。
正直、まだミッキー・ルーニーの魅力がイマイチ分かっていないのですが、ハイテンションの後にどん底に落ちた表情をする
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ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

同じジェシー・ジェームズの話でも『地獄への道』とはだいぶ空気が違う。義賊的なところを強調して描いたタイロン・パワーのも見応えがあったけれど、精神が追い込まれていくジェシー・ジェームズも良かった。ブラピ>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

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『俺たちに明日はない』と『気狂いピエロ』は、私の中で「ラストがショッキング過ぎてそれ以外はさっぱり覚えていない作品」として記憶されている。
久しぶりに観ましたが…分かっていてもあの終わりは衝撃的。一瞬
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

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結構な衝撃作でした。

うまく言い表せないけれど、つまらない話の読み聞かせを聞いているような、話は気になるけれど入り込めない。ずっとバリーさんの悲喜交々を見ているのに、なぜかストーリーの世界がずっと遠
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

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リメイク作品とオリジナル作品を両方観て、どっちも好き!と思えるのは私には珍しい。先に観たのを気に入っている時ほど、後に観た作品にがっかりすることもあるけれど、これはどっちも良かった。
ルビッチ監督のオ
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ウィンチェスター銃'73(1950年製作の映画)

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主役はジェームズ・スチュアートというより、ウィンチェスター銃かのように感じました。銃が持ち主であるべき人物を探し求めているような。
途中、呆気ない譲渡もあったけれど、銃が渡る先々でいろんなことが起こる
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ベルファスト(2021年製作の映画)

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これは本当に映画館で観たかったのに、繁忙期の上映で結局行くことができなかった。やはり残念だった…。

イギリスあたりでついこの前まで宗教紛争があったなんて思いもしなかったから、高校で北アイルランド問題
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許されざる者(1992年製作の映画)

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賞金を狙ってイキっていたのに、実は殺しをしたのが初めてだったキッドが撃った場面を思い返すところが一番心に残った。
「あいつ二度と息をしない。引き金を引いただけで。」
「殺しは非道な行為だ。人の過去や未
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素直に「良い映画を観たな。」と思った。心が満たされた感覚。あっという間の3時間だった。
なんとか、いつか一度映画館で観たい。

数々の西部劇で「襲撃してくるインディアン」が描かれるが、襲うのにはちゃん
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アザー・ピープルズ・マネー(1991年製作の映画)

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お金大好きな企業買収おじさんが、落ち目の大企業を乗っ取ろうとする話。
なんかもやもや〜な結末。
無理矢理な感じでラブストーリーが差し込まれているけど、あの女のポジションが最後の最後までよくわからんし。
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狂へる悪魔/狂える悪魔(1920年製作の映画)

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仰々しい邦題ですが、内容は『ジキルとハイド』で、ストーリーもその通りです。
相変わらず才能の使い方がぶっ飛んでいます。

何がすごいって、ジョン・バリモアの顔芸!
この方の表現力にはものすごい迫力があ
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

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ジェーンがベイビー・ジェーン時代の表情をするところが一番怖い。幼児になりきった表情。悪態をついたり罵ったりするベティ・デイヴィスの壮絶な演技は、なんとなくイメージした方向のとおりなのですが、その先にあ>>続きを読む

ダイヤルM(1998年製作の映画)

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ヒッチコックのリメイク。もはやダイヤルなんてない時代ですが。
事件の筋書きや犯人が分かる仕掛けはオリジナルを踏襲しながら、犯人の行動は大胆にアレンジされていて名作をうまくリメイクしたなーと思いました。
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アリス(1988年製作の映画)

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『不思議の国のアリス』の映画鑑賞7作目。
『アリス』のストーリーの枠の中でこんなにグロテスクな世界が作れるなんて…。何も知らずに不気味な世界を見てしまった。昨晩寝る前に観たら、寝入った直後この世界を眺
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

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もう観ないだろうと思っていたけど観てしまった。非行のレベルが違う。一方、派手なシーンに隠れて政府もなかなかのことをしている。
全体的にポップな色づかいで背景や衣装、小道具は目を惹くけれど、何せやってる
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ブロードウェイ・メロディー(1929年製作の映画)

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かなり歌下手だしダンスも学芸会レベルだし、ストーリーもありがち。はっきり言ってつまらない作品ではありましたが、はじめての全編トーキー、はじめてのミュージカル映画と思うと貴重な作品。ぐだぐだなレヴューシ>>続きを読む

忘れじの面影(1948年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジョーン・フォンテインは30歳とは思えない可憐さ。10代の少女時代から違和感なくて驚きでした。実年齢はルイ・ジュールダンの方が若いのにそんな感じもなく、感心しました。
ダメな男ステファンはもちろん、一
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ブラス!(1996年製作の映画)

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子どもの頃観たのとは全然違う印象。音楽のおかげで希望が滲むものの、描くテーマは結構重い。
最後の指揮者のスピーチが全てな気がした。

炭坑もたくさんドラマがある。未だに世界では重要なエネルギー資源では
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男の世界(1934年製作の映画)

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変なタイトルだなーと思ったけど、幼馴染がギャング対検事の間柄になる男の友情を描いた熱い話で、まあ納得。原題もよくわかりません。

検事は親友の犯罪にどう対応するのが正しかったのか考えても答えが出ない。
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ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

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ノルマンディーにあるパン屋のおじさんの隣にイギリス人夫婦が引っ越してきた。チャールズとジェマ。つまりシャルルとエマ。ファミリーネームはなんと「ボヴァリー」。で、若い頃から『ボヴァリー夫人』にハマってい>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

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暑いですね。こちらはニュースになるところに比べるとマシですが、体がきついです。皆様ご自愛くださいませ。
この原題にある”dog day”はこんな盛夏のことを言うらしい。知らなかった。邦題の狼はよく分か
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インセプション(2010年製作の映画)

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10年ぶり3回目の再挑戦。クリアになった部分もあれば、やはりハテナなところもあり、ある意味何回でも楽しめる。分かりそうで分からないところと、ちゃんと感情移入もできるすっきりしたラインが絶妙に絡んで、も>>続きを読む

熱砂の秘密(1943年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

砂漠を彷徨ったイギリス軍の男がやっと行き着いたホテルにはドイツ軍がいて、咄嗟に前日死んだホテルの給仕になりすますという話。
敵軍と話すとその給仕は実はドイツ軍スパイだったということがわかり、図らずも二
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

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タイトルからしてなんとなく不吉な感じはありましたがストーリーよりも演出が心を不安定にする。難しいことは分からないけれど、様々な表現で怖い不安な世界を作り上げていて、ドイツ表現主義の時代ってとても文化的>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

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タイムライン的には『大統領の陰謀』の前に当たる話で、原題”The Post”はワシントンポストを指している。
知ってしまった最高機密文書の内容を報道するか否かの話で、政府vsマスコミの攻防に緊張感が走
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