蛙さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ある男(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

上質な邦画を観た幸福感でした!

まず、俳優陣がとにかく素晴らしかったです。窪田正孝さん、安藤サクラさん、セリフではなく、表情と全身の演技で、心の機微まで表現していて、まさに圧巻でした。妻夫木さん、柄
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.0

サッカーで日本がコスタリカに敗れて、少し重い映画が観たくなってTSUTAYAさんでレンタル。かなりシリアスな話だけど、マッツ・ミケルセンの魅力もあり最後まで集中して観る事ができました。深い余韻と、自分>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.5

ジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーの大人の色気と哀愁、ハシャギっぷり、美しいビーチリゾートを楽しむ映画。

難しいメタファーも、社会問題への切り込みも何も無い!
たまには良いですね。ぷはーっと温
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

新海誠監督3年ぶりの最新作。

『君の名は』『天気の子』と天災をテーマに作品を作り続けている新海監督。今作では、強い覚悟を持って震災がより直接的に描かれていました。

東日本大震災の時に、私は大きく揺
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

「不在」をテーマの一つとして真正面から取り組み、登場人物と演じる俳優、そして観客も、ティ・チャラ国王/チャドウィック・ボーズマンさんへの哀悼で物語の中と現実とがシームレスに繋がっていく様な体験でした。>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.5

コミック映画で史上初アカデミー作品賞にノミネート、美術賞他3部門獲得など歴史的な快挙を成し遂げた「ブラック・パンサー」初鑑賞。素晴らしい作品でした!

MCU印のアクションは、もはや言わずもがな。映像
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

頼りなくて、若くて、未熟で、キュートなトム・ホランドのスパイダーマン。シリーズを通して彼が(きっと)立派なヒーローになる物語。勝利、友情、努力で育ってきた身からするとこの時点でもう100点❗️

更に
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.5

水爆を愛していない方のドクター・ストレンジ。
MCUはフェイズ3に入った辺りから一気にバリエーション豊かになってきたけど、そのレンジを広げている代表の1人ドクター。魔法を使う時の映像が、まあ面白い!こ
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.0

初鑑賞。最高!!

辛い物語ではあるのだけど、それ以上にアクションがホントに素晴らしい!
ワンダ、ビジョン、アントマンそしてスパイダーマンの加入によって、実は今まで殆どすごい力で殴るだけだったアベンジ
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アントマン(2015年製作の映画)

3.5

MCUマイペース鑑賞中。鑑賞はもう少し先に進んだのだけどレビューは更にマイペース。

閑話休題作品とあなどるなかれ、だいぶ面白い!この後意外と登場多いし。
それでも箸休め的に捉えてしまうのは、やっぱり
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恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

3.5

自分の事を描かれているみたいだ。

自己肯定感が低くて、強さに憧れて、褒められたら舞い上がって、裏切られたら呪い返す😱

マスキュリニティの価値観が映画の中に出てくるのはハリウッドだとかなり良くあるけ
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.2

これは辛かった😭

自分の立ち居振る舞いを思い返さない訳にはいかない。人のフリ見て我がフリ直そう。

全て恋愛がこうなるとは思わないし、2人の始まりにそもそも危険な匂いがするのも分かるのだけど、完璧な
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.8

子供と少女/少年の間、短くて長い思春期の始まりを閉じ込めた様な映画でした。

性やアイデンティティに揺らぐ不安定さを「演じている」はずなのだけど、あざとさや脚色を全く感じず、まるでドキュメンタリーを観
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

繊細で美しい映画でした。

監督の前作「コロンバス」では主役だった美しい背景は、美しさを保ちつつも今作はあくまで背景へ。代わりにストーリーとより洗練された演出が強く前に出てきました。

近未来、又は遠
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コロンバス(2017年製作の映画)

4.0

背景、画作りがとにかく綺麗で、モダン建築で有名なインディアナ州コロンバスで撮影された今作は、エクステリアは勿論、インテリアやファッションの配色にもこだわっていて、まさに眼福でした😌動く写真集のようです>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

1.0

映画館で鑑賞。
絶賛の嵐が吹き荒れるのも納得の、今まで見た事もないようなアクションの連続、序盤の主人公2人それぞれの登場と出会うシーンでこれは凄まじいと確信させられました。そのクオリティのアクションが
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.7

男子は(女子も)グイッと気合いを入れて観たい映画でした。ラストは色々意見が分かれそうだけど、アレのお陰でぐっと爽やかな鑑賞感になっていましたね。個人的には大好きです♪

自分はどこに近いのかなと考えて
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.3

人生毎日ハレの日ばかりではないし、少なくとも自分は単調な生活を送っているのだけど、そんな日々を肯定してくれるような素敵な映画でした。

アイス/グリーンランドの美しい景色。インディー/オルタナロックの
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.7

面白い!
少しごちゃごちゃしてたけど、やっぱりアベンジャーズは面白いよな。次も楽しみ。

ワイルド わたしの中の獣(2016年製作の映画)

3.7

社会性をテーマに、これ以上なくユニークなプロットで作られた作品でした。

前半は社会性の嫌さをジットリと見せられました。特に上司(社長?)役の、ゲルオク・フリードリヒさんは、自分の弱さを他人にハラスメ
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.0

SFのパズルがはまっていく快感がすさまじいです!

どうやって考えるのだろう、どうやって検証するのだろう。エンドロールで劇中のタイムラインらしいテーブルがチラリと見えるのですが、そうですよね、これくら
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.7

「四畳半神話大系」のキャラクターで、「サマータイムマシーンブルース」の話を原作に、サイエンスサルがアニメ映像化。これはもう、どの方面のファンにも嬉しい企画だよな。
僕は、四畳半神話大系/サイエンスサル
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.0

MCU一気に追いつくのが勿体なくて、少しずつ味わい中。ドラマもアクションも、ずっしりとした密度の娯楽大作でした。

元々アベンジャーズの中でシリアスを1人強く背負っていたキャプテン。その中でも特にシリ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

原作が元々好きで、楽しみと不安半々で鑑賞。感想は、見事な映像化でした。

永野さんの少し優しいシイノ、凄みが少し増した奈緒さんのマリコ。原作に忠実だけど少しだけ優しく脚色された話になっていました。後半
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メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー/ケヴィン・オークイン:美の哲学(2017年製作の映画)

3.7

チネマットオンライン試写会にて鑑賞。
見応えがあり、普段触れない分野の話で、刺激の多いドキュメンタリー映画でした。

80-90年代、数々の有名女優、モデル、ミュージシャンから愛されメイクアップアーテ
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バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.2

前半は一つの事件を繰り返し、何人かの視点で多面的に見せて段々と真相に迫っていくクライムサスペンス。繰り返すたびに、新しい情報が明らかになりそれまでの謎を回収していき、緊張感を持続しドキドキ出来る。
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

1.5

ファンの方が多い作品なので言いづらくありますが、個人的にハマりませんでした。

画面に映り込む不自然なカットの数々。伏線というより、後で何か説明があるだろうと予想していると予想通りの説明展開がやってく
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.0

ポコポコ人が死んでいくけどなかなかのゴア描写。けどコメディ。スプラッタコメディ🥸なんかバカバカしくて笑っていいのか、不謹慎なのかよく分からなくなってきます(笑)
最後も爽やかなのか、やれやれなのか😅

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.3

岡田准一さん主演、潜入捜査の和製ノワール映画。岡田さん演じる主人公兼高が闇落ちした元警官、元殺し屋というのが特徴で、潜入捜査官だが暴力を振るう事に一切躊躇がない。彼のアクションシーンはあたかもヒーロー>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

3.0

コロンバイン銃乱射事件を元にした衝撃的な作品。極限まで作り手の主観を除いた演出で、ドキュメンタリーより更にフラットな視点で描かれる。
時系列を行ったり来たりしながら事件の一点に向けて多面的に人々を描く
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

最高だ!!

ミュージカルは希望や夢を形にした物だと思う。観ている間ずっと、夢の中にいるようだった。

ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールの「ララランド」コンビによる音楽の素晴らしさ。ヒュー・ジャ
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.5

シーハルクの予習で鑑賞。流石のMCU、アクションへ映画として観て損なんて無縁ですね。
1stアベンジャーズより後に観たら、びっくりしました。いつマークラファロ出てくるのかなと。色々あるのですね。

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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

目の前にある小さな喜び、人生を左右する様な大きな過ちや悲しみ、引きずったり、積み重ねたり。

本当に人生を豊かにするのは何なのか?大きな悲しみに出会った時に何ができるのか?そんな事を考えさせられる映画
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.8

午前10時の映画祭で鑑賞。
人種差別をテーマにした映画を観るとき少し居心地が悪くなる時がある。それを観て感動したり、いい映画だったと、言っているとエンタメとして消費しているだけで、差別と構造的に変わら
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インセプション(2010年製作の映画)

4.5

ものすごく面白い!!
非常に複雑で凝った設定だけれど、考えなくていい所は何が起きているかすぐ分かる。考えさせたい所はじっくりとサスペンスとして考えさせられる。ストレスフリーて考える事で能動的に映画に参
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.7

合衆国南部は差別的な考えが未だに残っているので、アジア人の自分はできれば行きたくない。2022年の今、遠い国に住んでいてもそう思う。1960年代にアフリカンアメリカンがミシシッピ州へ行くのはどんな思い>>続きを読む