確かに地方の描き方がおかしい。農業や林業など、たぶん従事しているだろう仕事が全く見えず(蕎麦屋と便利屋だけ?)、生活の匂いがしない住民たち。日本のどこにでもある地方の様子とはちょっと違うような、うまく>>続きを読む
公開から20年、いま観ると隔世の感がある映画。オカマも今や死語?いや、隔世の感があるのか?オレが知らないだけで、まだまだ差別や偏見だらけなのかも知れない。
ストーリーはところどころ破綻しており不自然>>続きを読む
メイ・パン側から描かれたジョンの「失われた週末」期のドキュメンタリー。時間をかけてとても丁寧に描かれており、初めて聞く新発見もたくさんある、とても興味深い作品になっている。
ここでのオノ・ヨーコはジ>>続きを読む
相変わらずくだらな過ぎて良い。動物が逃げ出すシーンが素晴らしい。
くだらな過ぎて素晴らしい。嫌いじゃないジャンルの映画。後半の野球のシーンがダレるのがマイナスかな。
いやあいいですねー。内田吐夢は力がある監督だとつくづく思う。俳優陣も個性豊かな人達がずらりと揃う。特に太郎兵衛 役の三島雅夫と遊女 玉鶴 役の水谷八重子は特筆もの。また吉原の風俗などがよく分かってとて>>続きを読む
憲法記念日とこどもの日の間であるみどりの日に、反戦映画でもある『二十四の瞳』を鑑賞。高峰秀子が若い新米教師から初老まで演じる。見た目はもちろん、発声もそうとしか見えない。
今は木下恵介の評価はあまり>>続きを読む
既にテレビ版などで観ている事を差し引いても、橋本忍の脚本の凄さは流石としか言い様が無い。主役の田宮二郎のピカレスク感も素晴らしいが、脇を固める役者陣の凄い事。
田宮二郎と田村高廣が会話してると、そこに>>続きを読む
話の筋は通っているが、少し考えすぎなのは否めないと思うなぁ。気持ちは分かるが、わざわざ映画にする必要があったのか…。それでも橋本環奈の演技は拾い物。
いかにも山本周五郎らしい人情噺を軸に落語の長屋噺を取り込んだ筋。岸惠子が美しすぎて長屋の未亡人には最後まで見れなかったなぁ。
武士の世に置き換えて、この世の虚しさを問う内田吐夢の傑作。登場人物それぞれのキャラクター設定と描き方が分かりやすくて抜群に上手い。特に子どもを配置したのが極めて効果的である。子どもが棒切れを槍代わりに>>続きを読む
清順は死ぬまで清順だったんだと改めて思います。独特の美しい映像美は、海外でも今後もっと評価されていくだろう。
それにしても松田優作という役者をスクリーンんでもっともっと観たかったなあ。
橋本忍の脚本を得て、野村芳太郎の才能から一気に花開いた作品。(そして山田洋次も)今観てもサスペンスとして堂々と成立するのはさすがの構成力。主人公のプライベートな問題がサイドストーリーとして生きている。>>続きを読む
言ってみればぐずぐずの男女のメロドラマを2時間の立派なシャシンにしてしまう成瀬の力量に感服する。勿論メインキャスト二人の演技力によるところも少なくない。高峰秀子も、森雅之も、それぞれのキャリアを代表す>>続きを読む
成瀬は日本における家族の陋習のようなものを描きたかったのだろう。その対照的な存在として、根上淳と香川京子の兄妹が描かれている。
しかしそれにしても、小沢栄は若い頃からこんな役ばかりやってたんだなぁ。因>>続きを読む
あまりピンと来る作品では無かったが、震災の被害にあった人たちがこの作品を観て、少しでも救われる事を祈る。
ストーリーがどうのこうのなどではなく、文化遺産として保存しておくべき代物。ここに出ている人が、もう全てこの世には居ないのかと思うと頭がクラクラする。喜劇役者という人たちは、この国ではほぼ絶滅してしまっ>>続きを読む
もともとクリストファー・ノーランが苦手なのだが、さすがにこれは観たいと思い劇場へ。期待通りに深くて濃い、興奮の3時間だった。
しかし、相変わらず時制は行ったり来たり、登場人物についてあまり詳しく説明し>>続きを読む
もともとマンガの時点で音は想像でしかなかったが、アニメになり音が実際に付くと、それは想像以上の素晴らしい音楽になっていた。
これは全編に流れているトーンでもあるが、雪祈の事が切なすぎる。
比較的裕福な黒人階級のシニカルな台詞の応酬が楽しめる会話劇。そんな表現自体も決められたパブリックイメージに洗脳されている自分に気づく。
もはや黒人とかの括りは必要か?
白人、黒人、黄色人種?みんな人>>続きを読む
好きな俳優であるケイト・ブランシェットが指揮者役!これは観たいと思った。しかしながらゴールデングローブは獲ったのに、オスカーの主演女優賞はミシェル・ヨーにかっさわれたのか…。
冒頭からイライラ続きの主>>続きを読む
ロックンロールのオリジネイター、リトル・リチャードの一代記。
映画の内容は、ロックは黒人が創って白人が掠めとったもの。リトル・リチャードも受け取るべきものは何も受け取ってないという点がかなり強調され>>続きを読む
ジョンのニューヨーク時代のドキュメンタリー映画というだけで、結末が分かってるだけに最初から辛い思いで見始めた。
同様のドキュメンタリーに「PEACE BED アメリカvsジョン・レノン」という映画も>>続きを読む
ユージン・スミスの「MINAMATA」の以前の経歴を全く知らなかったので、とても興味深かった。
ジャズがまだストリートミュージックだった頃の生々しいエピソードがたくさん詰め込まれており、セッション音源>>続きを読む
伝説の女性監督アニエス・ヴァルダの才気溢れる作品。診断結果が出るまでの2時間、パリの街を彷徨うというシチュエーションの勝利。そして物語りと同時にパリのルポルタージュにもなっているというアイデアも素晴ら>>続きを読む
いつものカウリスマキが帰ってきた!ノスタルジックでとぼけてて、棒読みの台詞に笑わない人たち。理不尽に職を失う労働者たちの孤独と懸命に生きる姿。どんなに絶望的な状況でも、愛さえあれば上を向く。ハッピーエ>>続きを読む
ニュース報道ではここまで深く事情が伝わって来なかったのだが、いつも通りアメリカ政府批判に徹するオリバー・ストーン監督の側から炙り出される真実に愕然とする。(だいぶ脚色してるんだろうけど、事実はどうなの>>続きを読む
31年振りの邂逅。記憶を巡るドラマ。そして映画愛。2時間50分間、堪能させてもらいました。アナとの再会もうれしかった。
「内戦の痛み」を決して直接的ではなく、間接的に淡々と描いているところが逆にじわじわと来る作品である。
予算の関係で第二部にあたる南部編は作られなかったそうだが、これはこれで成立しているエンディングだと>>続きを読む
あー何度観てもいい映画だなぁ。一生見続けると思いますが、これは最早ファンタジーとか、寓話とか言われるジャンルなんでしょうね。「絵画」のような作品。
しかもこの映画が作られたのは、まだフランコ政権下だっ>>続きを読む
黒澤作品で最もエンタテインメント性が高い作品。何度観てもよく出来た脚本。入江たか子と小林桂樹のキャラクター設定が秀逸。でも「灯台もと暗し」って、日本初の灯台が出来たのは明治以降なのでは?
ジャン=ジャック・ベネックスのデビュー作であるこの映画が公開された時はかなり斬新だった。ある意味、80年代の日本の映像作品に一番影響を与えた映画かも知れない。「ディーバ」風な作品はありとあらゆるとこに>>続きを読む
かなり良い画質で、かなり良い音で、でもじっと座って観るような映画では無いんだけどね。
改めて見るとトーキング・ヘッズはキーボード主体のバンドだなぁと思った。敢えて他のアーティストに例えるとするとクラ>>続きを読む