こなつさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

こなつ

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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

明けましておめでとうございます🎍
本年もどうぞ宜しくお願いします。

新年早々地震があって驚きました。
皆さんのところは大丈夫でしたか?
東京も揺れたらしいのですが、私、お屠蘇を飲みすぎちゃって、、フ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

今年最後の劇場鑑賞。評判通りの素晴らしい作品だった。

一人の中年男性の毎日のルーティンを追っただけなのに、ずっと惹き込まれていた。平山(役所広司)の仕事はトイレ清掃員。彼が何故この仕事をしているのか
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.8

これは劇場での鑑賞を逃した作品。タイトルからクリスマス向きかとわざわざクリスマスに配信で鑑賞したのだか、胸が張り裂けそうになってレビューがなかなか書けなかった。

「キャロル・オブ・ザ・ベル」は、ウク
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

4.0

何とも心温まる物語だった。ジャン・レノ演じる気難しいが、ワイルドで温かなポール爺さんが素敵過ぎる。プロヴァンスの美しい風景が心を癒してくれるヒューマンドラマ。

パリに住むアドリアン、レア、テオの3兄
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

「ゴジラ」シリーズ37作目。「シン・ゴジラ」から7年振りの本作は、「永遠の0」「ALWAYS 三丁目の夕日」を手掛けた山崎貴監督による作品。

「シン・ゴジラ」からもう7年も経つのかと懐かしい気持ち。
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

第76回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した作品。「青いパパイヤの香り」「ノルウェイの森」などの名匠トラン・アン・ユニ監督が、美食家と料理人の愛と人生を描いている。元パートナーで2人の間には女の子>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.8

市子が生まれながらに持った闇の大きさは計り知れない。

3年もの間一緒に住んでいて、そろそろ結婚しようかとプロポーズをした翌日、市子(杉咲花)が突然姿を消す。市子の恋人長谷川義則(若葉竜也)は、市子を
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

新作「枯れ葉」を引っ提げて5年振りのスクリーン復活を成し遂げ、私達を感動させてくれているアキ・カウリスマキ監督の初期の作品。「労働者三部作」の1作目。「枯れ葉」は、この「労働者三部作」の4作目に位置づ>>続きを読む

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.8

異民族が多く暮らすロンドンらしい結婚事情。レビューの評価は様々だがなかなか面白かった。ローマ映画祭で最優秀コメディ賞を受賞。11月16日にオープンしたkino cinema新宿で初鑑賞したくて選んだ作>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.0

ジャケ写とダブリンという街に惹かれ、前から気になっていた作品。ジョン・カーニーの音楽映画3部作の1作目だったと今回初めて知った。「はじまりのうた」も「シング・ストリート 未来へのうた」も、劇場で鑑賞し>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督が引退宣言したにも関わらす、5年ぶりにメガフォンを取った作品。2023年第76回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。初日から満席に近い状態で、年齢層も高く、映画ファン>>続きを読む

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.8

予告編だけで泣きそうだったのに、「泣けなかった」というレビューもあって、ちょっとファンタジー要素強いのかなと思っていたのだが、期待通りしっかり泣けた作品。

2018年のTBSドラマ「中学聖日記」でデ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

これはやはり配信などではなく、劇場鑑賞案件だと思って、珍しく乗り気だった主人を誘って鑑賞。わが夫は、歴史物と戦争物にしか興味を示さない。IMAXで鑑賞。

アメリカ合衆国とイギリスの合作。天才的な軍事
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白いブランケット(2022年製作の映画)

4.0

Filmarksのレビューで知って鑑賞。決して明るい作品ではないが、最近観たショートストーリーの中では群を抜いて印象深いものとなった。

フィンランドの映画は、何となく心地良い気持ちにさせてくれるもの
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もうひとりの息子(2012年製作の映画)

4.0

2012年製作されたフランス映画。18歳の息子が病院のミスで取り違えられていた事を知った2つの家族の物語。「そして父になる」と同じ題材を扱った作品だが、今となってみれば本当に貴重な映像だと感じた。>>続きを読む

マグノリアの花たち/スティール・マグノリア(1989年製作の映画)

3.8

アメリカ南部ルイジアナ州の小さな町に住む6人の女性たちの心の交流と友情を描いた群像劇。

まだ無名だったジュリア・ロバーツの出世作と言われている。彼女はこの作品の翌年「プリティ・ウーマン」で一躍名が知
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

3.8

スウェーデンの新鋭でジョージアにルーツを持つレヴァン・アキン監督の作品。
ジョージアの映画「花咲くころ」を鑑賞して、作中で少女エカが踊ったジョージアの民族舞踊があまりにも美しく、その踊りについてもっと
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花咲くころ(2013年製作の映画)

3.8

2013年第14回東京フィルメックス最優秀作品賞に輝いたジョージアの映画。

黒海とカスピ海に挟まれた小さな国、ジョージア。ロシア語のグルジアと呼ばれていたこの国名が英語のジョージアに変更されたのが2
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.8

ジェラルド・バトラー主演の航空パニックX脱出サバイバル的なアクション映画。
これだけテンポが速くて軽い感じだと、アクション映画に苦手意識がある私でも結構楽しめた。

友人とクリスマスのイルミネーション
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息子の部屋(2001年製作の映画)

3.8

40歳にして世界三大映画祭を制覇した監督ナンニ・モレッティの作品。2001年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。

凄いなぁと思うのは、この作品の脚本・監督・主演が全てナンニ・モレッティによるものだ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

久しぶりの鑑賞。いつ観ても温かい気持ちになる作品。全編フィンランドロケというのも素敵だ。

フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督の「過去のない男」その作品で主役を演じたマルック・ペルトラが、この「
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記憶の夜(2017年製作の映画)

3.8

「最後まで行く」の脚本を手掛けたチャン・ハンジュンの脚本・監督作品。2017年公開の韓国スリラー/ミステリー。「ミッドナイトランナー」のカン・ハヌルと「悪人伝」のキム・ムヨルがW主演。
8月に観ていた
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

レバノン生まれでカナダに移り住んだワシディ・ムアワッドによる戯曲の映画化。
監督は「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。2011年公開

「モロッコ、彼女たちの朝」(2019年)「青いカフタンの仕立て
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人生は、美しい(2022年製作の映画)

3.8

韓国のミュージカル作品は初めてだった。用事を済ませたあと時間が出来て、大好きなミニシアターで上映していたので思わず鑑賞。

あまりレビューの評価も良くないので、期待はしていなかったのだが、私は結構ハマ
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

朝井リョウの同名ベストセラー小説の映画化。発売されるや否やその内容が波紋を呼んでいた。とてもデリケートな問題だが、多様性を尊重するという現代の社会の流れに一石を投じた作品だと強く感じた。

構成が非常
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ監督の「浮き雲」「過去のない男」に続く【敗者三部作】の最終章。

一気に三部を鑑賞して、三部の中でこの主人公が一番悲惨で救いようがないように見えた。そんな主人公にもアキ・カウリスマキ
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督の「敗者三部作」。「浮き雲」に続いて「過去のない男」を鑑賞。

怪我で記憶を失った男が見知らぬ町で新しい生き方を見つけていく物語。

ヘルシンキのある駅に降り立
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

現代アメリカを代表する作家ポール・オースターの短編小説「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」を基に「女が眠る時」の香港出身ウェイン・ワン監督が映画化。

以前雑誌で読んで気になっていた作品。たった
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

フランソア・オゾン監督の最新作。ユーモアに溢れたクライムミステリー。

1930年代のパリの街並み、あの時代のファッション、クラッシックな小道具、だけどちっとも古臭い感じのしない楽しい作品だった。
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.2

各国の映画祭を席巻した話題のドキュメンタリー。上映館が少ない中で何とか観たいと思っていた。ジャーナリズムの原点を見つめるという意味でも素晴らしい作品だった。

インド北部のウッタル・プラデーシュ州。女
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

フィンランドを代表するアキ・カウリスマキ監督の作品を初めて鑑賞。皆さんのレビューで気になっていたが、今まで鑑賞する機会がなかった。

何から鑑賞しようかと悩んだが、「敗者三部作」というカテゴリーの第1
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ケス(1969年製作の映画)

4.0

1969年のイギリス映画。ケン・ローチ監督の初期の作品。私が観た初めてのケン・ローチ作品だったが、かなり前に観ていてまだケン・ローチ監督の素晴らしさを知らなかった時だったので、あまり印象に残っていない>>続きを読む

ヴァーサス/ケン・ローチ映画と人生(2016年製作の映画)

4.2

イギリス映画史上、最も左翼的な映画監督と言われている社会派の名手ケン・ローチ監督の映画人生を追ったドキュメンタリー作品(2016年公開)

労働者階級や移民、貧困に焦点を当て、社会の底辺に生きる人々の
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

「この出会い、一億ボルト」このキャッチフレーズにポスターの二人。バリバリの恋愛物語だと思っていた。
石井裕也さんのオリジナル脚本は、自分の夢や家族の愛についてリアルに鋭く語っている。幼い時母親を亡くし
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

アメリカの先住民オセージ族の居住地で実際に起きた連続殺人事件を題材にした巨匠マーティン・スコセッシ監督作品。

1920年代アメリカのオクラホマ州。石油の発掘によって莫大な富を手に入れたオセージ族の財
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

黒川博行の小説を原田眞人監督が待望の映画化。予測不能のクライムサスペンスという予告編と安藤サクラ主演に惹かれて鑑賞。

ネリ(安藤サクラ)とジョー(山田涼介)は、血の繋がっていない姉と弟。子供の頃、ネ
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