トンデモSFカルトボーイミーツガール、超次元イングリッシュニューシネマ。食人エイリアン達は人種の坩堝で内部対立が生まれやすいアメリカの混沌をメタファーにしているのかな、そう考えれば宇宙人たちのシュール>>続きを読む
ケイラがあまりに昔の自分の姿に重なって苦しい場面もあったけど、最後まで観た今はホッとしてる。当時の自分が観てもケイラの成長を信じられなかったと思うけれど、辛い日々を乗り越えてきた今の自分にとっては、改>>続きを読む
意識的であろうと無かろうと、誰かを差別し排斥する人間の愚かさがあまりにストレートに描かれていて凄まじい。極端な描写も多いが、少しでも多くの人に観てほしい作品だ。これほど明快なホロコースト映画を「胸糞映>>続きを読む
今観るしかないと思った∞
一見すると典型的なジュブナイル作品だが、ほぼ全編が1960〜80年代のSF・ホラー映画のオマージュの組み合わせで出来ていて驚く。現実と空想の強い結び付き、溢れんばかりの映画>>続きを読む
過去〜現在〜未来を行き来する「愛」の映像詩。アート系映画の多いA24作品でもかなり挑戦的な作品で、特集上映用に買い付けられたのも納得。
広く括れば黒人映画だが、家族・恋愛・継承といった普遍的な要素か>>続きを読む
A24×ショーン・ベイカー、元ポルノ男優のクズ男チン道中。「フロリダ・プロジェクト」よりは「タンジェリン」寄りだけど、前者の社会派性と後者のコメディ要素を上手く混ぜてシモに振り切った感じ、面白かった。>>続きを読む
スティーヴン・ユァン出演、舞台原作のヒューマンドラマで、脚本家本人が手掛けたA24映画。感謝祭を機に久々に集まった家族の不穏な風景を描く。
全体的に淡々とした展開で、時折上階からの騒音にハッとさせら>>続きを読む
これぞA24なゴシックドラマ映画。前作「スーヴェニア」ではティルダ・スウィントンと実娘を母娘役で起用したジョアンナ・ホッグ監督、今作ではなんと母娘二役ともティルダ・スウィントン。何事。
前作は映画監>>続きを読む
エミリー・ワトソン、ポール・メスカル出演のA24映画。とあるアイルランドの村に帰郷した青年がトラブルを起こす事で、村の問題が次々と明るみになる。
閉塞的で時代に取り残された男性主体の村の中で蔓延る法>>続きを読む
「アリータ」ヒューゴ役のキーアン・ジョンソンの長編映画初主演作品。北米配給A24、ようやく日本上陸👏 U-NEXTさんありがとう。
富裕層の観光客から金品を奪う青年たちの受難の一夏。アメリカの資本社>>続きを読む
MyFFF2024より、少年院で出会った青年二人の恋模様を描くベルギー映画。主演はオゾン版「苦い涙」でアミールを演じていたハリル・ベン・ガルビア、また出会えて嬉しい!
束縛された環境にマイノリティ>>続きを読む
切ない、けれどすごく愛おしい。過去も現在も未来も、全ては"縁"で繋がっている。静かなる「エブエブ」とも呼べる、今を生きる事を肯定してくれるような、珠玉の一本。
最高でしたありがとう。原作では玄柊の関係性に重きが置かれていた印象があったストーリーが、あくまで主人公は真冬である事を念頭に上手く構成しているのがとても良かった。アニメーションとして見ると、彼らの繊細>>続きを読む
謎の転落怪死事件。真相を追うに連れて顔を出す、不可解な人間感情と、不都合な真実。細部まで凝られた演出やカメラワークも相俟って、我々は心理劇という名の深みに堕とされていく。「真実はいつも一つ」という格言>>続きを読む
17世紀の朝鮮史に残された"謎"を大胆脚色で映像化した韓国産スリラードラマ。一介の盲人の鍼医がやがて宮廷の存亡を賭けた大きな渦に巻き込まれていく、先行き不明のストーリー展開に脱帽! 画面一杯に広がる王>>続きを読む
和製ゾンビフランチャイズの完結編(完結するとは言っていない)。シーズン4までリリースされているドラマの続編だが全く観てなくても大丈夫、高橋文哉演じる新キャラクターの視点で観れば誰でも楽しめる作り。TV>>続きを読む
コロナ禍の経済の混迷に光明を差し込んだ衝撃の実話が、豪華キャストで早くも映画化! 一人一人の力は小さくとも結集すれば強きに対抗できる事を行動で示してくれた、小口投資家たちの連帯に共鳴(少々極端だが…)>>続きを読む
ニコケイが突然不特定多数の人間の夢の中に現れる話。 A24×アリ・アスター×「シック・オブ・マイ・セルフ」監督! カオスな布陣で送られるトンデモ映画だが、そのネームバリューに恥じない強烈な作品。
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詩的で私的、文字通りの郷愁ムービー。観ている間は何が何やらだが、故郷を捨てる事を決意した監督の亡命宣言と見れば、各シーンの意味合いが少しずつ見えてくる。共産国家を捨てる事が如何に大きな決断なのか、日本>>続きを読む
1977年、同性愛が禁止されたソ連領エストニアで恋に落ちた二人の軍人。彼らの美しくも切ない運命に心打たれる。
実話を元にしたこの残酷なロマンスが、昨年のエストニアでの同性婚法案可決にも影響を与えた事に>>続きを読む
内気で物静かな少女が遠戚夫婦の家で過ごす一夏の軌跡。めちゃくちゃ良かった。
人間誰しも、とりわけ子供にとっては、少しの環境の変化に慣れたり新しい他者との関係性を構築する事は大変ではあるけれど、心に大>>続きを読む
冬の寄宿学校、手厳しい評価で生徒に好かれない教師と、家庭の問題で学校に取り残された生徒。年齢も違えば価値観も異なる凸凹な二人が、お互いの持つ孤独感や共通項を見出し、徐々に心を通じ合わせていく……という>>続きを読む
原作未読。青年漫画×明治末期×冒険活劇という最高のジャンル劇を濃厚なアクションシーンが彩る快作! アイヌ古来の狩猟や食生活を取り入れた娯楽大作もそう無いので新鮮。シリーズ映画の導入として観客の反応を伺>>続きを読む
近未来ディストピアSF。「銃夢」のような世界観設定だが、リアル志向かつカルト色の強い作風で、生態系破壊で奇妙な変異を遂げた植生や極端な階級構造の描写はなかなかエグい。
小規模作品かつ王道ストーリーで>>続きを読む
良くも悪くも"プレイバック"なシリーズ完結編。中盤まではドラマ版の焼き直しみたいで不安視していたが、最後まで観ると理生の不器用さと春彦の優男っぷりがより深く描かれていたな〜と胸が温かくなった。何だかん>>続きを読む
老齢の主人公と失踪した旧友。ミステリー調のプロットだが、過去と向き合いながら自身や親友との関係性を再発見するロードムービーでもある。現実と空想の境界に本質が浮かび上がる展開が見事。監督自身の半生や過>>続きを読む
ロシアによるウクライナ侵攻初期に激戦を極めたマリウポリの記録映像。今年の賞レースでも多数のノミネート・授賞を記録している本作ですが、日本では「実録 マリウポリの20日間」で昨年12月にNHKで放映され>>続きを読む
他作品と比較すると軽快でコメディ色も強く比較的前向きに見え、類似のテーマ性を一貫するカウリスマキ作品でも結構新鮮に感じた。メインの男性3人組のホモソーシャルな連帯に軸を置きつつ、いつもより感情表現を少>>続きを読む
最ッッ高………!
40年近い時を経て4Kで甦る伝説のライブ映像。IMAXの大画面&大音響で体感する極上のステージング、是非劇場で溺れて欲しい……!
空想と現実、過去と未来、生と死、そして静止画と映画。全てがボーダーレスな世界、夢遊感に浸る。
忘れられた老齢のアーティスト達が集結し、アメリカで成功を収めるまでの軌跡。メンバー個々のパートや半生が散逸的に語られるためか、感情移入できないままま映像が進んでいく。ライブ映像やキューバの日常風景は見>>続きを読む
ヴェンダースが山本耀司を追ったドキュメンタリー、面白かった。氏の生み出すファッションには、タイムレスとボーダレスが入り混じる時代性の見えない現代(当時)におけるアイデンティティの在り方を服飾を通じて追>>続きを読む
ヴェンダースの自由で芸術性に満ちた作風はドキュメンタリーでも活きているが、小津安二郎の関係者との対話や彼の撮った日本と1983年現在の日本の照応を通じて、存在しない「無」への渇望が露わになる。まさにヴ>>続きを読む
あまりに美しい。初期三部作のように即興性の強い尖った作風や社会性は半歩下がった分、起承転結のあるストーリーに印象的な演出が相まって途轍もない傑作に。固定カメラや長回しを駆使した美しいカットの数々は目を>>続きを読む
ヴェンダース監督が初のハリウッド進出作「ハメット」の制作過程でプロデューサーのF・コッポラとソリが合わず、一時的に制作が中断された経験を元にした作品とのこと。劇中でコッポラ(がモデルのプロデューサー)>>続きを読む
ロードムービー3部作とは打って変わってのサスペンス作品、テンポ感はありつつ決して展開を急がない所は監督の作風が出てる。単体としても面白いけど「太陽がいっぱい」の続々編と考えるとよりリプリーのキャラクタ>>続きを読む