「三体」作者の短編小説が原作&今月続編が劇場公開という事で鑑賞。
話は「妖星ゴラス」から「アルマゲドン」、「2001年宇宙の旅」まで、往年のSF映画の諸要素をヒューマンドラマ込みで闇鍋化したような荒>>続きを読む
未見だったので鑑賞、SFといえばコレ!みたいな映画だ。UFOの造形やセットの凝り具合は流石のスピルバーグ作品だけど、陰謀論や相対性理論がエッセンスになっているストーリーも面白い。スリラー色を掻き立てる>>続きを読む
1962年の邦画の特撮レベル、最早恐怖を感じるレベルで凄い。当然ミニチュア感はあるが、それを最大限活かしてちゃんと終末世界を再現できてる。何より88分でこの内容描き切るの強過ぎる。核の恐怖と世界融和へ>>続きを読む
アメリカの貧困なシングルマザーの妊娠期間を描くドラマ映画。監督が元五輪選手という異色経歴で、先日のBAFTAでは本作で新人賞を受賞している、A24の隠れ注目作。
詩的でアーティスティックな16mmの>>続きを読む
大谷翔平、何が凄いのかもよく知らなかったので、観て良かった。何から何までカッコ良すぎるけど、フィーリングに任せて決断している部分もあったりするのは面白かった。やたら達筆なのもズルいわ、世界一目指して頑>>続きを読む
クライム映画からディズニー映画まで作品幅の広さを見せてきたガイリチ監督、今度は戦争映画と更なる広がりを見せてきた。支柱は社会派だが、従来のアクションやサスペンスといったジャンル性も強く、これぞ"映画">>続きを読む
マシュー・ヴォーン作品の発想力とセンスは最早引くレベルで凄い、観ててずっと楽しくて忙しい。既視感のある演出は狙ってやってると思うし賛否分かれるのは確かだが、ストーリー構造とメタ演出が好き過ぎて何も言え>>続きを読む
いつの間に出てたんだ……!笑
どのスターウォーズ作品の中でも「ローグ・ワン」要素が一番欠けてるの、やりたい放題すぎてめちゃくちゃおもろい。
巨匠ヴェンダースによる、5時間弱に渡る至高の終末ロードムービー。大陸や国を跨いだハリウッド超大作並のロケ地数、あまりの壮大さと美麗さに感涙する。このランタイムで全く飽きさせない、刹那的でありながら穏や>>続きを読む
「父親たちの星条旗」では「写真」を媒介に米視点で描いた硫黄島の戦いの"記憶"を、こちらではタイトル通り「手紙」を媒介に日本視点で描く。
これほど現実路線の戦争映画も無いだろうと言うほど容赦無いジャン>>続きを読む
悲惨な戦場の様相を写し続けるセット作「硫黄島からの手紙」とはまた違って、アメリカ的な英雄の意義を問うヒューマンドラマ的な要素が強く、何ともイーストウッドらしい作品。日本側の視点を少しでも忍ばせて欲しか>>続きを読む
西南戦争を日本VS欧米の争いに誇張したような突飛な話でビックリした。アメリカ人目線の大和魂、妄想を垂れるのはご自由に…という感じだが、これが日本人全般の精神みたいに見える描かれ方がちょっとな。その割に>>続きを読む
最高すぎる……! 前情報ゼロで観て欲しい最高の黒人映画であり、最高のコメディドラマ。
いわゆる"社会問題"の標的にされがちな有色人種やマイノリティの人々の多くがステレオタイプに扱われる事に飽々してい>>続きを読む
小島監督のドキュメンタリー。なんかもうすごすぎる。Xのポストを眺めているだけでも、とにかくどうやって時間を捻出しているのか謎で仕方がなかったが、本作を観てますます分からなくなった。尊敬の念が絶えないし>>続きを読む
SSUへの期待値通りのポップコーンムービーだった。
マーベルスタジオが似たようなストーリーやクオリティで作るならディズニープラス配信に回すレベル(もしくはそれ以下)の作品をソニーがマーベルブランドを>>続きを読む
「幸福なまま逝かせてほしい」と、複合疾患を抱えながら最期は安楽死を選んだゴダールの遺作。新しい戦前の風が吹き荒ぶ不穏な現代世界への諦観、その中で老いた身上で物作りを続ける体力と意欲の欠如が感じ取れ、何>>続きを読む
抑圧された女性たちの刹那的な解放の旅路、素晴らしすぎる。ロードムービーだけど娯楽性に溢れているのがリドリー・スコットらしい。ブラピかっこよ。
戦時下のアウシュヴィッツ収容所、施設と塀を隔てた地に邸宅を構える所長一家とその周囲から観た戦争とホロコーストを描く衝撃作。2023年のA24最推し映画にして、今年のオスカー作品賞候補にも残る1本。前評>>続きを読む
初見時は荒唐無稽で哲学的な怪奇映像だったが、改めて小説版を読んでこんなトンデモSFだったっけ??と驚き再見したら、ほぼそのままの話だった。
説明端折りまくってとりあえず映像で見せる事に注力した結果の>>続きを読む
現実から見離され虚飾を纏った青年が、愛する"犬"たちと共に不条理な世界に抗っていく……。「ジョン・ウィック」のソフィアに「ジョーカー」成分を塗したような、ベッソン色全開の壮絶ノワール!ケイレブ・ランド>>続きを読む
ホロコーストを生還した非ユダヤ系ポーランド人女性を巡る三角関係の顛末。話としては綺麗だが如何せん冗長、2時間尺ならもっと良かった。前半のグダついたメロドラマは拷問かと思ったが、ソフィーが過去を語り始め>>続きを読む
「リトルバスターズ!」スピンオフゲームの映像化。15年近く前に発売された原作は、比較的メジャーなギャルゲーの中でもロリゲーと言えばこれ!と言う程に界隈での知名度と人気を誇っていた作品。クラファンで劇場>>続きを読む
話は王道な純愛BLだが、沖縄を舞台にしたアニメーション映像が驚くほどに美しい……。鮮やかな色彩やシンメトリー構図がとても印象的、1時間尺だからこそワンカット毎に奮えるリソース量が多かったんだろうな。女>>続きを読む
実話を元にしたミステリーかと思いきや、あくまでそれを翻案にしたフィクション。娘の冤罪を信じる父親が真実を探す旅を通じて親子関係の愛と信頼を自問する……といった内容。軸が浮ついた感覚があり中盤何を見せら>>続きを読む
原爆の父、R・オッペンハイマー博士のギュギュッとダイジェスト。イギリスの小さい製作会社が独自に製作・配給しているらしく、作品としてはTV番組の特集レベル(もしくはそれ以下)。
氏の生涯とキャリア、核>>続きを読む
アインシュタインがWWII前後でどう戦争に向き合って来たかを、本人の証言を元にした再現ドラマと実際の映像を組み合わせて描いたNetflixドキュメンタリー。タイトルは少し違和感があるが、公開時期やテー>>続きを読む
今年のオスカー候補「落下の解剖学」(英題:Anatomy of a Fall)の元ネタ映画"Anatomy of a Murder"。複数男女な絡む恋愛ないしは性的関係に起因する殺人事件の謎を紐解いて>>続きを読む
純愛かギャグに寄った大衆BLのメディア化が増える中では珍しい「これぞBL!」なガッツリエロ有BLアニメ。オフビートかつジットリと二人の恋模様を物語っていく構成が実に映画的で、大変観心地が良い。
シリ>>続きを読む
めちゃくちゃ面白かった押井インセプションだが、この話をよく「うる星やつら」でやったな……。終始不穏で居心地の悪い空間を作り出す美しいカットの数々に感動。これが1984年の作品なのが一番怖い。
本屋大賞受賞作の映画化。劇小説的な説明描写や心の声は廃し、役者の演技や構図・音響など、映画ならではの表現に徹した作劇が見事。原作同様に気になる描写は多々あるが、孤独なクジラたちが互いに共鳴し合ってゆく>>続きを読む
ストーリーこそスピルバーグ版とほぼ同じだが、ミュージカル映画として抑圧される女性達の想いが歌に乗ることで、シスターフッド映画としてはより強力に。暴力描写も緩和されて観やすくなっているし、この物語を21>>続きを読む
ポップな憑依ロボットが大暴れするスプラッターホラーかと思いきや「IT」みたいなトラウマ克服劇だった。それが面白いならまだしも、正直この映画じゃなくていいだろって内容。製作上色々揉めた結果こうなってしま>>続きを読む
「落下の解剖学」の着想元の1つにもなった殺害事件の顛末を、加害疑惑を掛けられた女性を中心に振り返るドキュメンタリー映画。
事件の当事者から当時の捜査官やマスコミなど、多角的な証言から事件の流れを追っ>>続きを読む
「ベビわる」監督による村ホラー(?)映画。ジャンル映画の枠をブチ壊す急転直下の作劇は流石。あえて学生映画のノリを残している感じがちょっとムズ痒いので「ベビわる」くらいの規模感は欲しいが、かといってこの>>続きを読む
終戦後も投降出来ず、約30年間フィリピンの島に取り残された小野田寛郎氏の伝記映画。戦争映画であり、比類なきアート映画もある。監督は「落下の解剖学」で妻と共にアカデミー賞脚本賞にノミネート中のアルチュー>>続きを読む
「縞模様のパジャマの少年」と真逆のアプローチで描かれる、子供視点のホロコースト映画。同作の劇中プロパガンダ映画で収容所が娯楽施設のように描写されているのが印象的だったが、本作の表題はまさしくそれ。戦争>>続きを読む