こーべいさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

こーべい

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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.7

当時社会問題になりつつあった家庭内暴力、特に「神奈川金属バット両親殺害事件」をモチーフに、表面的には立派な家族に見えるが実態はバラバラになってしまっている核家族の姿を捉えている。

が、私はそんなこと
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.3

「テレビなんて潰れちまえ」→「いやいや中の人も色々苦労してるんだ」→「やっぱりテレビなんていかがわしい」という心情の変化が起きれば監督の思うツボなんだと思う。自分はまさにこのパターンだった。疑いなくド>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

去年からとても楽しみにしていた映画。
第二次世界大戦中のドイツを舞台にした映画で、少年がヒトラーに憧れると言う設定は手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を想起させる。

ナチスドイツを一方的に悪として描くこと
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でーれーガールズ(2015年製作の映画)

4.2

女子友情映画の隠れ傑作。
『SUNNY』の日本版はこっちのほうがふさわしいと思う。
Filmarksの邦画って3.3〜3.6くらいの所に名作が隠れてるから発掘が難しい。
岡山のお嬢様高校が舞台。岡山弁
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.8

のんびりした映画をみたい気分でそれっぽいのを観てみた。
前情報がほとんどなかったけど、はじまってすぐどっかで見た風景だと思ったら京成立石が舞台の映画だった。
つい最近たまたま友人と京成立石を飲み歩いた
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

観る価値のある素晴らしい映画。
スラムの子供が貧しい環境で大人に押し潰されそうになりながら生きていく…お涙頂戴のちょっと苦手な感じの映画かな〜と思ってて、実際そうなのだけどこれにはやられた。全然押し付
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.7

嵐の夜に事故などの不運で偶然同じモーテルに居合わせることになった11人の男女。
部屋の番号順に次々に惨殺される。

犯人探しをしながら観ているのだが、ラストに大きなどんでん返しがある。

ネタバレを知
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

圧巻だった。
久しぶりにしびれるような映画だった。
今の日本の現状においても、国際情勢においてもテーマがタイムリーすぎる。
これだけこの映画が話題になるのは、やはり時代の空気にぴったり合致したからだか
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.1

2008年に起きたムンバイ同時多発テロにおけるホテル爆破に基づいており、人質立てこもりの時に、ホテルの従業員が勇気をもって宿泊客を守ったという話。

イスラム過激派がホテル内で次々に銃殺していく様子が
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アス(2019年製作の映画)

3.9

『ゲットアウト』にどはまりしたので今年一番楽しみにしていたジョーダンピールの最新作!

ブラックユーモアの裏に色んな意味が隠されているよ、がおもしろかった『ゲットアウト』に対して、先に難しいテーマがあ
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.7

最初は、天才だけどコミュニケーション苦手な人が困難乗り越える、これは実話に基づいてます、的な映画だとしか思ってなかった。

そういう映画だと思わず見てたので途中でびっくりした。
前半と後半でまるで違う
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.4

最近話題になっていた『ワンスアポンアタイムインハリウッド』で隣に住んでいたロマンポランスキー監督の代表作のひとつ。

ホラー映画の代表作でもある。

なんせ1960年代の映画なので現代の物差しでは測り
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.0

エドワード・ヤンの映画にはずれなし。
ストーリーは正直退屈なのだけど、国や時代の社会背景の中で、人々がどんな振る舞い方や考えをしているかよくわかる。
そして抜群の絵作りはこの映画でも生き生きとしてる。
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.6

さんたいよんえっくすじゅうがつ、と読むとは知らず変な読み方で誰かにしゃべっていた気がする。
さんひくよんかけるじゅうがつ、とか言っていたと思う。。恥ずかしいです。

予告編が最高の出来栄え。かっこいい
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.0

あらかじめ予定された終わり(死)に向けて突き進む刹那的な美しさ。

北野武映画の中でも特に芸術性に重きが置かれた映画だと思う。
キタノブルーも『あの夏、一番静かな海』に次いで多い印象。

監督が描いた
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

4.0

これは本当に悪夢だ。。こんな夢みてしまったら悲惨だ。。
殺人鬼フレディー・クルーガーというキャラクターは有名なので、『チャイルド・プレイ』のチャッキー的に怖くてもどこかチャーミングな要素があるのかと思
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.8

1980年代ホラー映画の代名詞。同時に観た『エルム街の悪夢』もそうだけど、アメリカのホラーって凶悪犯罪者が何かのきっかけで人形に憑依したり、復讐してきたり、加害者のほうが恐怖の対象になっているのが興味>>続きを読む

呪怨(2002年製作の映画)

3.0

いい歳なのですが、今さら自分で気づいたのが案外「怖いもの」に興味があるということ。
なので最近ホラー映画の代表作を順番に鑑賞しています。


『リング』『着信アリ』等と並んで2000年代の和製ホラーを
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.5

公開時からフォローしている人たちが軒並み高評価だったけど映画館に行けなかった映画。
無人島で一人残された主人公が死体を発見。死体かと思ったら突然の放屁。次第にオナラを連発しはじめその勢いでジェットスキ
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.1

歴史スペクタクルの名作。未鑑賞だったがようやく観ることができた。
このあたりがラッセル・クロウの全盛期と言ってもよいのかな?とにかく役柄だけではなく、全身から出る勢いが凄まじい。
スピーディで飽きさせ
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

2.8

テリー・ギリアムの映画はどうも苦手だ。。
『未来世紀ブラジル』も途中で断念してしまったけど、この映画も「早く終わらないかな〜」という気分で観ていた。
間のとり方がどうも自分のテンポに合わない。あとSF
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スモーク(1995年製作の映画)

3.4

ニューヨークの街角にある煙草屋の親父とそこの集まる人たちの人生の交差点。
誰かと出会うことで人生は大きく変わるんだということを考える。

学校や職場とか、街でたまたま話すことになったような人ですら、何
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

あー映画を観たーー!という気分になれる。ちょっと長いけど。
別に楽しい話ではないのに多幸感に包まれた。

1969年のハリウッドを舞台に、ブラピとディカプリオの2大スターの演技を堪能できる。(二人とも
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東京干潟(2019年製作の映画)

4.3

ドキュメンタリー映画。
多摩川河口(羽田空港のふもと)でテント暮らしをしながら、干潟のしじみを採取して生計をたてる85歳男性を追う。(太い腕っぷしが凄い!)

猫が可哀想で、、と朴訥としたイントネーシ
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天気の子(2019年製作の映画)

3.6

『君の名は』のほうが50倍良かったと思う。

いつも話題になる新海誠のリアルな街の作り込み、今回は更に拍車がかかっていた。
歌舞伎町、代々木、田端、池袋、その他山手線を中心に東京全域。はっきり言ってや
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俺はまだ本気出してないだけ(2013年製作の映画)

3.6

青野春秋の作品は、ノーマルじゃない状況を、わかった上で淡々と描くのが特徴だと思うが、どこか文学の薫りが漂う。

下衆で一見何も考えていない風の主人公。見ている側は彼を「バカなやつだ」と観察しているつも
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.2

完璧な完成度で終わった3の続編ということで、余計なもの作りやがって的な意見も散見されていた4。
物語の「その先」といった気持ちで鑑賞してみた。

物語的に美しいラストの先には現実的な世界が待っている、
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.8

『ナニワトモアレ』『なにわ友あれ』に続く南勝久原作の人気アニメ『ファブル』。原作の大ファンです。
期待度は高かったが映画としては原作のおもしろさを超えられなかったと思う。

南勝久氏の漫画のおもしろさ
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.8

ギャンブル依存防止啓発映画。私はギャンブルと無縁の人生なので、彼が何故そこまで中毒的にのめり込んでしまうのか共感が及ばなかった。社会の底辺に這いつくばる人間のドロ沼劇のつもりで観ていたが、余りにも大金>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

3.6

大学生のモラトリアム。
のんびりしていてダサいけど、何をやっても憎めない横道世之介。

「こんなヤツいたなぁ」とは思わなかった。
「こんなヤツがいたらいいのになぁ」を描いているんだと思う。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

確かに美麗な映像ではあるが、どうもそっち在りきで映画本来のおもしろさのようなものは物足りない気がした。
エモーショナルにしようとする意図がちょっと見え隠れしすぎていたと思う。

後半に畳み掛けるラース
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.0

クレイマー、クレイマーというタイトルは同じ名字の人同士の裁判、つまり離婚裁判のことを指す意味らしい。
離婚と親権争いの映画。

男性の家事子育て、働く女性、パタセラなど、昨今日本でもよく話題になるテー
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

怪獣シーンは最高にかっこ良いのだけど、ドラマ部分が退屈すぎて眠気に襲われる。
この手の映画にとってつけたようなストーリー付けようとするの、やめて欲しい。

やばい容姿の怪獣が出てきて、逃げ惑って、激
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.2

あれも嘘、これも嘘、そうなるんだろうな〜と思いつつ見事に騙されるのが面白かった。香港を舞台にした信用詐欺師(コンフィデンスマン)の騙し合いの大娯楽。スタッフロールの後にも少しあるので退席しないように。>>続きを読む

スケート・キッチン(2018年製作の映画)

4.0

ニューヨークの街角の風を感じる映画。
18歳のスケボー大好き少女達の日常を描く。

スケボーの軽快な動き、かっこいいBGM。ただノリが良いだけでなく、メロウな音楽もあり、どこか切ない。
彼女達の生活の
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

4.2

ノルマンディー上陸作戦でフランスに降下したアメリカ兵がたどり着いた村。そこではナチスが人体を使った怪しげな研究をしていた。。

JJエイブラムスだけどB級カルト感が半端ない。
しかしB級映画としては最
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