『ジャンルを越境する豪腕うなる展開に評価は難しく、しかし狙いすましたラストに心砕かれる力作』
なんとも評価が難しい一作だった。
観ているなかで何度も、うーん…となった。
が、決して本作は駄作などでは>>続きを読む
『トレイラー公開時の「面白そう!」という期待を遥かに超える、自由意志と人間讃歌エンタメの傑作ムービー』
ノリにノッている今のライアン・レイノルズに死角なし。
ゲーム内のモブキャラが意志を持つ、そんな>>続きを読む
『愛と死が炸裂し笑いと涙がこみ上げる!ジェームズ・ガンが成し遂げた最高のエンターテイメント作品の誕生』
見事!133分、全編にわたって映画への、映画としてのエンターテイメントで満ちている映画をジェー>>続きを読む
『映画を救うシリーズの9作目は、嬉しくも寂しい"変化後"の一作』
映画館に人が多い。すっかり見なくなっていた客層も。
動画配信の隆盛とコロナによる劇場の苦境。
そんな事態であっても映画館に老いも若き>>続きを読む
『愛するものまで分かち合える日々。最高品質の脚本と最高純度の恋の行方』
当代随一の脚本家、坂元裕二がど直球に描く恋愛映画【花束みたいな恋をした】。
当然のように坂元裕二の大ファンであるため、フラット>>続きを読む
『めいっぱい楽しんでいい、これは私たちの人生なのだから』
青春とは、気付いたときに終わっているもの。
はじまりは、終わりのはじまり。
誰が言ったか、人生のかけがえない時間はあっという間に過ぎていくも>>続きを読む
『彼女は飛ぶ、"かぞく"のために、何度でも』
公開がどれだけ延期しただろうか。
新たなフェーズを告げるMCUの順序は変わりドラマシリーズが先行、すでに全貌が明らかになって賛否両論、興奮と辟易が渦巻く>>続きを読む
『この世界の天と底、縦だけで全てを描くアイデア勝ちのスリラー映画』
一つの建物のなかに世界を落とし込む。映画でも小説でも使い古されたアイデア。
既視感のある世界、既視感のあるドラマが続くのは確か、だ>>続きを読む
『抜群の手腕が冴え渡り、隠し味を超えちゃった猛毒にヤられるトキシック・ムービー』
このテーマを料理する最適解を観たと思う。
それ以前に、性とリベンジものをテーマにしっかりと扱える監督がどれだけいるの>>続きを読む
『小さな夢が僕(ら)を動かす。叶えるのは誰か、でも何処か、でもなく僕(ら)』
映画館で観たい映画がある。
映画館だからこそ見れる夢があるから。
いつの日か、きっと多くの人が映画館で、映画に夢を見た>>続きを読む
『最後まで観たとき明らかになる監督の企みが心に木霊し続ける』
観始めたらどんな印象を抱いても最後まで観てほしい作品である。
そこに映画としての監督の意図があるからこそ、できれば通しで見終えてほしい。>>続きを読む
『ディアオ・イーナンが誘う極上のアジアン・ノワール・ワールド』
本作のために観たディアオ・イーナン初監督作【薄氷の殺人】(14)。
その素晴らしいファム・ファタール・ノワールにぶっ飛ばされてから、間>>続きを読む
『映画としては未完だけどそんなドラマが彼らを魅力的にする、ジョナ・ヒルのマジック』
いい映画を観た、というよりも。
いいドラマを堪能した、という感覚。
ジョナ・ヒルの初監督作品は、彼のジュブナイル的>>続きを読む
『もう終わりにしよう…自己への深淵な問答から生まれた第一級ヒューマンミステリー』
人の意識とは、極上のミステリーだ。
その思考には人によって千差万別、タネが植えられている。
生まれた場所
通った学校>>続きを読む
『地獄は此処にある…暴・凶・奇が入り交じる救いについての物語』
とても面白いのは間違いないが、日本人には理解が及ばないところも多いかもしれない。
トム・ホランド × セバスチャン・スタン
ビル・スカ>>続きを読む
『洗練を求められたドランの回帰、そして最もまっすぐな青春と恋のドラマ』
『若き天才』と海外だけでなく国内でも人気を博したグザヴィエ・ドランも、30代。
映画作家としてはもちろん若いが、充分に大人だ。>>続きを読む
『痺れる演出に何度もヤラれ、まさしく正当なファム・ファタールにとどめを刺される傑作ノワール』
【鵞鳥湖の夜】を劇場へ観に行く前に、ディアオ・イーナン監督の前作(監督デビュー作)を鑑賞。
ベルリン国際>>続きを読む
『黄昏の時代に映画を救うミッションに挑んだ、ノーラン初のスパイムービー』
世界でいま一番好きな監督、クリストファー・ノーランの最新作を観た。
「映画好きなクセして一番に出てくるのはノーラン?」>>続きを読む
『観る者まで全員のエモーションが爆発する、運命対峙の最終章』
もとのゲームもアプリも知らず、ただただアニメだけハマった身だとしても…
本作と、【Fate/stay night Heaven's Fe>>続きを読む
『要素は勢揃いだが結びつかず…本当に何度も5分だけ魅せるパワームービー』
8月14日に待望の配信開始となったNetflix映画【プロジェクト・パワー】。
ジェイミー・フォックスとジョセフ・ゴードン=>>続きを読む
『"たくさんの思い出"は嘘じゃないから"あなたを守る"。その想いは所在なき悪と共にある』
国内の映画祭で複数の受賞を果たした映画【カランコエの花】。
40分間という短いランニングタイムで、構成、映像>>続きを読む
『君はこの熱波に乗れるか?問われ心が燃えたなら激アツのハイテンションムービー』
劇場公開時から、「アツい!このアニメはアツいっ!」とレビューが噴出していた本作。
気づけば早くもアマゾンプライムビデオ>>続きを読む
『此処じゃない何処か、今じゃないいつか、自分じゃない誰か…を求める若き日々』
「魂が燻るような口づけ」
「繰り返される無常」
「自分を思い知るカラオケ」
「代えがたいふたりの時間」
「青い衝動の行く>>続きを読む
『あの時代の台湾が永久になる。狙いすましたラストシーンまで駆け抜ける青春の物語』
劇場でのマイベスト映画鑑賞体験のひとつ【クーリンチェ少年殺人事件】。
それを生み出したエドワード・ヤン監督が”クーリ>>続きを読む
『苦しみが覆う時代に存在した幻の楽園は希望か、影闇を露わにする光か』
定期的にやってくる台湾映画を沢山観たくなる期間。
レンタル店で一気に借りて観ているわけだが、名作というより比較的新しく気になって>>続きを読む
『人が心の奥から求める愛こそが、最大のミステリー』
原作が発売された当初、買って読もうかと思っていたピエール・ルメートルのミステリー小説が、見事な映像化を果たした。
ミステリーの醍醐味たる仕掛けと、>>続きを読む
『透明少女を撮らせたら世界一、台湾流の青春恋愛ムービー』
メインビジュアルからして良い。
大衆向けだけどチープすぎないトーンに心惹かれて気になっていた本作。
まさに、メインビジュアルの期待を裏切らな>>続きを読む
『死にながら生きて殺めて死んで、そして命を必死に抱えて生きてゆく』
キネマ旬報「ゼロ年代邦画ベスト」から選んで鑑賞した本作。
ポン・ジュノ監督のお気に入りとどこかで見たが、それも納得の見事なドラマに>>続きを読む
『騙し合いと罵倒が心地よく最後まで展開する、低予算の良作』
低予算で飽きさせない、気軽に観れるサスペンス。
邦画では何年かに一回はこのような作品が生まれて、よくチェックしてきたが、
本作もまた最後ま>>続きを読む
『純粋な少年たちが行き着いてしまう、一生忘れられない夏』
「大人気80's青春モノ」×「忘れられない夏物語」×「ホラー・スリラー要素」
もう鉄板と言える組み合わせだからこそ、世に同じような映画は溢れ>>続きを読む
『全編に極上のノスタルジア、でもこれを過去の亡霊にしたくはない』
実際に閉館する映画館を貸し切って撮られたという本作。
ツァイ・ミンリャン監督の作品を観るのはこれが初めてだが、なんとノスタルジックな>>続きを読む
『改めて観ても、エンタメ・ムービーとしての完成度は随一』
前回観たのはいつだっただろうか。
まだ学生時代だったが、大人になった今観ても面白さは色褪せない。
エドガー・ライト×サイモン・ペッグ
この>>続きを読む
『ん?想像した以上に地味…というのが狙いの犯罪実話』
「これは実話を基にした作品ではない」
「実話である」
冒頭から粋な演出と、フィクションにリアルを巧みに組み合わせて惹きつける。
問題を起こすこと>>続きを読む
『古典的なハウダニットを、華やかな二大女優が現代的ミステリーに昇華してくれる一作』
絶妙なテンポ、二転三転する真相、ミステリーとコンゲームの共存。
そして、タイプの異なる美人女優2人。
原作(活字)>>続きを読む
『いつまで保つかも分からない、そんな人生にこそ劇がある』
なんともみっともなくて、ゾクゾクする。
でも情けなさやみっともなさは、それでも悪ではない。
劇作家、小説家、音楽家。
なかでも、世に言われる>>続きを読む