喧嘩の美点は仲直りができることさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

喧嘩の美点は仲直りができること

喧嘩の美点は仲直りができること

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荒馬と女(1961年製作の映画)

4.0

序盤はコミカルなタッチでしたが虚無的な雰囲気を所々に感じました。ヒロインの「死に向かって生きている」という台詞はとても良かったです。
時代に取り残されてゆく人間の悲しみがテーマの一つとなっています。男
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KITE LIBERATOR(2008年製作の映画)

2.5

『A KITE』の続編ですがほとんど別物だと思います。
前作の近未来的な景観は今作では現実的な街並みとなっています。
ストーリーは〝過剰な骨密度を持つ化け物退治〟というものです。前作と比べて突飛な設定
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.0

舞台と裏側を描くというメタ的な構造になっているのが特徴的です。
キャラが表裏のニ重になっており、役の意図・真意を観客と同じように考えているのが面白かったです。「この役を演じている役者はこの時どんな気持
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.0

難しかったです。コミカルな調子で独特な演出が多い映画でした。
整合性の取れてないように観えるシーン(強盗時の銀行内の客等)が多々あります。強引な解釈になりますが心情の現れと客体の事象をキュビズム的に同
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処刑遊戯(1979年製作の映画)

3.0

前2作から打って変わり終始シリアスなムードでした。コミカルさはありません。
冒頭の「松 田 優 作」のクレジットが印象深かったです。
全編ハードボイルドな雰囲気で、鳴海の口上が渋くてかっこよかっ
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殺人遊戯(1978年製作の映画)

3.0

前作と変わらず、おどけた姿とクールな殺し屋としての姿のギャップがかっこいいです。
アクションシーンが泥臭く、敵のやられっぷりも昭和感満載で良かったです。鳴海のやられるシーンも多く、傷つきながらも戦う姿
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最も危険な遊戯(1978年製作の映画)

3.0

先日観賞した『蘇える金狼』とは違い飄々とした役柄の松田優作が観れました。
普段の情けない感じと殺し屋としてのハードボイルドのギャップが見どころです。
鳴海の履いているウエスタンブーツがかっこいいです。
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

寄り集まった他人同士が繋がっていく様が面白いです。
緩やかな関係性の共同体が描かれており、観ていてどこか落ち着いた気分になる映画でした。ある種の無関心さを含んだ関わり合いは心地よいと思いました。
田端
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

4.0

誰がスパイなのか。展開を予想させないストーリーで面白いです。
アクションも多く、韓国映画らしいハイレベルな戦闘シーンがかっこいいです。
『お嬢さん』のような微かな違和感を覚える日本語が良かったです。「
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正欲(2023年製作の映画)

2.0

〝普通さ〟からこぼれながらも擬態しながら生きる、少数派意識を持つ人たちのお話。
常識の決める枠組みの狭さが表現されていました。表面上を取り繕いながらも抱く、希死念慮や漠然とした嫌悪が描かれます。こうし
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

4.0

松田優作がとにかくかっこいい。一匹狼な姿勢が魅力的です。
アクションシーンが面白く、危機をかいくぐる朝倉の強さと大胆不敵な狡猾さがとても痛快です。敵との対話もハードボイルド全開でかっこいいです。
松田
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.0

かわいいけど切なくなりました。
人物の服装や街角、インテリアに至るまでおしゃれです。全編がフレンチなかわいさに満ちています。ラストの真っ白のガソリンスタンドは冬化粧と悲哀な音楽も相まって幻想的でさえあ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

日常的な会話が『コーヒーとタバコ』と共に描かれます。
何気なさの中に人物の悲喜こもごもが垣間見えて面白いです。
特に「いとこ同士」で描かれる、妬み嫉みの見え隠れする様子が良かったです。
愚かしさの中に
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A KITE~INTERNATIONALバージョン~(2000年製作の映画)

4.0

ボーイ・ミーツ・ガールにときめきつつも二転三転するシナリオにドキドキしました。
砂羽と音不利のファーストコンタクトの手を引く場面にとてもキュンキュンし、コンビニでのシーンにもキュンキュンしました。
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コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)

5.0

神の視点的に都市部を映すことで現代の生活、ひいては文明を捉え直そうとしているように感じました。このことから醒めた目で現代を捉えており、価値基準の是非を求められてるようにも思えます。
観ているうちに、自
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ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.5

めっちゃグロいです。血がいっぱい。
手作り感のある感じがとても良いです。
フックが皮膚に食込む描写がとても痛々しくて良かったです。
ラストの八つ裂きのシーンはもはや観ていて気持ちいいくらいでした。
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

意外とコミカルなとこもありつつも、全体的に淡々とした映画でした。
英雄譚としてのナポレオンではなく、ナポレオンという一人の人間を描いたお話だと思いました。
情けないと思える場面が多く、人間臭さが感じら
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キャリー(1976年製作の映画)

3.0

キャリーが終始かわいいです。
物語はシンプルな復讐譚ですが、彼女の暴れっぷりが面白いです。
復讐者となった彼女の雰囲気は迫力があり、特に眼力がすごいです。
後半の悲劇がありありと予感でき、とてもドキド
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東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

3.5

四谷稲荷へ参拝したので観賞しました。
あまり怖いとは感じませんでしたが面白かったです。
お岩さんのおどろおどろしい見た目に反して、耽美的な色っぽさのようなものを感じました。また彼女の怨嗟の表現はかっこ
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(2023年製作の映画)

4.0

面白かったです。
人がたくさん死ぬ映画です。
一般的な史劇と違い、監督の歴史に対する自己解釈が多分に含まれています。
そのため違和感を覚える方もいるかもしれませんが、そのことにより新鮮味があり、史実を
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