地底獣国さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.3

主演のカティオウティネンは撮影時27、8ぐらいのはずだがイリスの設定何歳なんやろか?

彼女が無敵の人になるのが急すぎる感じがして怖いが、本人の中でどのくらい圧が溜まっていたのか知る由もないもんな。
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神探大戦(2022年製作の映画)

4.0

どんだけ巻き添えで犠牲者出すんよっていう殺伐かつやり過ぎなストーリーと、凡そそれに似つかわしくないラウ・チンワンのコントノリ多重人格演技&指鉄砲を観せられてこっちの情緒が変になって来る…




だが
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.4

お前はスティーブン・ユアンか⁉︎などという冗談はさておき。

彼女が詰んでいくきっかけとなる事故が起きるまでは面白かった(というと語弊があるが)し、その後の展開もかなり無理筋ではあった(「えらく世間狭
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狂った一頁(1926年製作の映画)

3.0

なるほどわからん。

どこまでが現実でどこから幻か、境界は曖昧ながら全体的にはおおよその察しはつくがしかし。

その現実と現実の間のつながりがどうなってるのか、理解が追いつかない。そもそもがサイレント
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ナショナル・シアター・ライブ「ライフ・オブ・パイ」(2023年製作の映画)

3.9

ミスターオカモトは何度か“truth”という単語を口にするのだが、実のところ彼の仕事上本当に大事なのは“fact”の方なんである。

最後に彼が報告書にあのような記載をしたのは、自分はパイに「聞いた者
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猫とピットブル/キットブル(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

あの動物虐待男がなんらかの報いを受ける場面も欲しかった

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.8

中国系アメリカ人の抱えるもの(ルーツとなる国の習慣、家族の問題、アメリカ人としての生き方)を描いている、ある程度以上の予算規模の映画というのは「クレイジー・リッチ」以降次々出てきたという印象。本作はカ>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.5

主人公の境遇どんどんヤバい方に転がっていくのに全然悲壮感漂ってこないのがイイ。

フェードアウトするタイミングを始め、独特の編集リズムもなんかクセになる。

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.7

岡田将生が「コイツ本当に心が無いんじゃね?」と思わせる素晴らしさ。サイコパスで自信過剰、それ故か詰めが甘々でだんだん追い込まれる感じ最高❤️

対する朝陽役の羽村仁成も「サイコパスはサイコパスを知る」
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オービタル・クリスマス 聖夜を祝う全ての人に(2021年製作の映画)

3.1

堺三保氏が映画撮ってたというのを、長編製作のために資金を募ってるという記事を読んで初めて知った次第。

他の職員がクリスマス休暇を取り、1人宇宙ステーションV3で留守番をしているアリ。彼が密航者の少女
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Whiplash(原題)(2013年製作の映画)

3.2

デイミアン・チャゼルが自身の手による脚本を長編映画化すべく、資金調達のために撮った短編。彼の目論見が見事当たったのは皆さんご存知の通り。

長編版と異なり青みを帯びた色調の画面で、ニーマン役の人もマイ
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

3.3

「良い締め方が思い付かなくて七転八倒した挙句クスリをキメて無理矢理書き上げた」んじゃないかと邪推するぐらい後半話が斜めにスライドしていって相当変な事になる。

実際のところは知らんけどそんなヤケクソみ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.6

注意⚠️今回のレビューはいつも以上に個人の好みと偏見で書いてるんで、本作のことが大好きな方やシャラメファンの方はこの先読み進むと気分を害される恐れがあるので、引き返すなら今のうちに。



話運びのリ
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無防備都市(1945年製作の映画)

3.3

とりあえず神を頼ってはいかんというのは分かった。

終盤、子供たちが口笛吹くところが強烈な印象。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.7

凶暴な純愛2020年代バージョン

悪い人達のキャラ付けがステレオタイプ過ぎる癖は相変わらずやけど、お伽話として観る分には全然OK。そんな極端な設定の物語に血を通わせたケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.2

うーむ、酷評される程悪いとは思わんがしかし…

2時間以内に収めるためかキャラクターの背景はほぼ全部説明セリフで済ますという手抜‥もとい節約をしてる割には中盤ゆったりめのテンポだし、そんなに長いこと盗
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.5

他人の失敗についてめっちゃ嬉しそうに話すという、普通「なんやこいつ」ってムカつく場面のはずなのに妙に可愛気があってほっこりしてしまうホドロフスキーマジック。

AmazonかAppleかネトフリか、ど
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.1

むかーし(中3の頃)観た時は普通に「おぉ凄え」てな具合に楽しんでいたんだけどなぁ。

ドゥニ版partⅠの公開時に見返して「えぇ?こんな心の声で全部説明しとったんか」とか「ダイジェスト感半端ねえな!」
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ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃(1969年製作の映画)

2.7

モンスターヴァース新作の公開も近づいてきた事だしと、BLACK HOLEの「ゴジラvsコング」回を聴きかえしていて高橋ヨシキ氏のミニラモノマネがここで初披露されたことを思い出し、そういえば本作をちゃん>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.8

政情不安と経済危機を背景とした不満の高まり、煽動者によって引き起こされる暴動、治安部隊による鎮圧、その流れに翻弄される主人公と、題材自体はそう珍しくはない、が。

タル・ベーラ初体験なんでこれが彼のデ
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

「そんな無駄に複雑な計画、成功する方が奇跡的やろ」というツッコミのいい適応症例だとか、ペアで行動してるのに後方警戒を怠り過ぎてるとか、VFXは手を抜いてもいい(とは言わんが優先順位低い)部分と力入れて>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.7

初見時には相当刺さった作品。だが「悪い子バビー」を観た後だとどうしても中盤以降のひたすら優しい世界に物足りなさを覚えてしまう。

まあこれは視る時のコンディションにも関係してるだろうし、本作のような世
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HERO(2002年製作の映画)

3.4

時間間違えてフライング投稿

ドラマパートについては張芸謀の鈍重な演出がどうも肌に合わんのだけど、アクションのケレン味は好き。

あとドニー師父とジェット・リーの対決シーン、短いながら他の役者とはレベ
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.3

アリ・アスターがAmerican Film Institute Conservatory在学中に撮った短編

少年が部屋で自慰に耽っているところに父親が入ってきて気まずい空気に‥とここまではよくある
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カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

3.4

中盤まで緩急の「緩」が占めるウエイトが大き過ぎて些か退屈だとか、バセットハウンドや赤ん坊に特殊メイク施すのはちょっとなぁとか思うところはある。

とはいえ列車がロックダウンされてからは緊張感も高まり、
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2024/3/2追記:他の方のレビュー見た結果ちょっと気が変わったのでポイントup

「舐めてた通訳が殺人マシン」な前半部分は大変面白いし、帰国後のジョンの病みっぷりも良かったが…

いや勿論、ガイ・
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.4

お話自体はオリジナルよりかはちゃんと構成されているがどうも勿体ぶりすぎ。ストーリーが勿体ぶってる150分越えの映画と、殺しの演出が勿体ぶってる100分足らずの映画、どっちがええかと問われれば自分は後者>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

3.5

「溜め」に命をかける男、ダリオ・アルジェント

ゴブリンの不吉な音楽が鳴り始めてから引っ張って引っ張って引っ張って〜こっちが痺れを切らす直前ぐらいに襲撃が始まる!っていうこの匠の技よ(個人の感想。「い
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怒りの日(1943年製作の映画)

3.5

ギャスパー・ノエが「ルクス・エテルナ」の中で引用していた作品✝️仐

教会については言うに及ばず、権威を笠に我が身可愛さからの行動を隠して行くアプサロンも、愛情の名の下に息子アプサロンと孫マッティンを
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WILL(2024年製作の映画)

3.6

雑感レビューの回

-MOROHAのライブシーン(と曲)、監督としては必要だと思ってるから何度も挟んできたんだろうけど自分にはノイズだった。それと彼らの曲が東出氏の心情を代弁するような演出、ドキュメン
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.6

シリーズを重ねるごとに叔父貴のスーパーソルジャー化が進行し、それに伴い間を持たせるのが更に難しくなってる問題。

そのためか今回敵側の事情が若干込み入っており、観ながら人物関係の把握に頭を回転させる必
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フランケンフッカー(1990年製作の映画)

3.1

いやあ〜よくこんなヒドい話思い付くなぁ(褒め言葉)。

自分には「哀れなるものたち」との共通項は「女性を『所有物』のように扱う男どもがしっぺ返しを食らう」ぐらいしか見出せなかったな。あ、エリザベス役の
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

観る前はノれるかどうかをおそれていたけど全然大丈夫で、愉快な?悪夢世界を存分に堪能させてもらった。

実家に帰り着くまでのスクリューボールトラジディ(若しくはパッションプレイ)には距離を置いた視点で「
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リベリオン(2002年製作の映画)

3.4

オーウェルとかブラッドベリのパチモンみたいなディストピア社会の描写はともかく、ガン=カタという偉大な発明をした作品だという事は後世に語り継がれるべき。

開巻時には全くの無表情だったのが徐々に感情の表
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.0

「新感染」でゾンビ(っぽい人たち)の大群相手に徒手空拳であそこまでやりあったドンソク叔父貴が武器持ったらそら鬼に金棒やろ。

前にも書いたけど、ラスボスと対決するまでどう間を保たせるか、溜めを作るかと
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