久々に良い邦画を観た。学生時代に日本画専攻だった男は ある日友達に法廷画家の仕事を紹介される…。家に帰ると奥さんと2人暮らし。誰だって落ち込むんだよ。あたかも落ち込む事が“弱い事”かのように “負け>>続きを読む
ゼニゲバリリーと気狂いピエールが輝く映画。様々な罪で捕まり死刑になろうとする男(ピエール瀧)は、記者(山田孝之)にこれまでの罪には全て黒幕がいることを告発する…。残酷な描写多め。何を伝えたいのかはイマ>>続きを読む
ボクシングで出会った男2人はプロボクサーとして自らの“宿命”との試合に着実に近付いていく…。100発近くノーガードで入れられてて止めないレフェリー クレイジーだなとは思ったが、ボクシングの精神性が好き>>続きを読む
少年院から出てきた男(菅田将暉)と 吃音症をもつ男(ヤンイクチュン)は、ボクシングを切っ掛けに出会う…。ボクシング映画と一括りには出来ず 人間の根底に沈む精神性を描く。“過去や血”といった変えようのな>>続きを読む
パチンコ屋勤務40代恋愛経験無しの童貞が主人公。きっと岩男役はスティーヴン・セガールが演るんだと思っていたが安田顕だった。男は意を決してフィリピンに嫁を“選び”に行く…。全てが必死。生きる事に妥協して>>続きを読む
売れない劇作家が主人公。関西から夢をもって上京してきたが…。器の小さい男の話。ヒロイン役のワザとらしい演技が良い。いつ壊れるのだろうというような明るさ。才能の無い者が依存する夢という名の麻薬。女々しく>>続きを読む
発達障害的な傾向のある男が主人公。脳性麻痺の女がヒロイン。車の事故で人の命を奪ってしまい 服役していた男。出所後 献花を持って被害者宅へ行くが…。最強の恋愛映画。これぞ映画というような詩的な表現。善に>>続きを読む
映画の音声解説をする女が主人公。盲目の人々がいかに より“そのまま”の状態の映画を観られるかに苦闘するが…。最初の稚拙で表面的な言葉の表現から 徐々に抽象化され またそれが形になっていく流れがとても気>>続きを読む
「死の三部作」の一つ。遺体清掃会社で働く男が主人公。男は女と共に暮らす。2人は臓器マニア。遺体清掃の隙を見ては臓器を盗み家の瓶に詰め込む。ある日、白骨屍体の処理を任された男はそのまま屍体を持って帰る…>>続きを読む
「死の三部作」とやらの一つ。月曜から日曜まで曜日ごとの自殺者に焦点を当てて1週間を描く。死が軸で生が輪。死に取り憑かれた監督。深い思想・哲学,エロスは皆無で、それでいて凄く嫌なグロシーンが度々あるので>>続きを読む
ハーモニーコリン監督は『ガンモ』しか観たことなかったが それを優に超える面白さ。マイケルジャクソンになり切る男と マリリンモンローになり切る女の恋物語。全くの虚無だった『ガンモ』に比べて 今作は信仰要>>続きを読む
現代美術館の学芸員の男が主人公。マスコミから取材されるほど才能ある有名人。そんな男の日々の不条理を不気味に画く。猿人のシーン大好き。あれこそ現代美術の役割。良い意味で想像してた物語とだいぶ違った。事件>>続きを読む
超傑作。序盤はベタ青春にニヤニヤ。イケてないボーイとパツ金ガールの恋という男子鉄板のシチュエが…。観てて一瞬大槻ケンヂの小説『グミチョコ…』を想起したが 展開が違った。めちゃくちゃカッコいいクライマッ>>続きを読む
ゴッサムは平和になり世間から隠れるように消えた“悪役” バットマンが、ゴッサムの危機に再決起する…。売れる映画のエッセンスてんこ盛り。普段ヒューマンドラマばかり観てる私は破茶滅茶すぎる内容に何度か絶望>>続きを読む
ボンボンの息子ブルースが自身の恐怖と向き合いバットマンになり ゴッサムの悪との戦いを始める…。罪人を処刑することを拒んで大量殺人を犯すところなど 至る所で全力の「どないやねん」が出てしまったが面白かっ>>続きを読む
試行錯誤するバットマンにすごく人間味があり英雄モノとは思えない物語。それは今でこそ主流だが当時は衝撃的だったのではないだろうか。悪が存在するからバットマンは存在する。英雄も悪役も結局は孤独。ショッカー>>続きを読む
歌舞伎町での様々な人々の一日をラブホテルを中心の舞台として画く…。廣木隆一は日本でR指定が付かない映画はもう撮らなくていいと思う。一見シリアスな内容にカントリーチックなBGMがまさに歌舞伎町。手放しの>>続きを読む
素晴らしい。特殊なテーマなどではなく 真正面から苦悩を画く。いくら周りが大丈夫と言っても 自分が大丈夫ではないのだ。女性の身体の曲線を見る度にその想いは強くなる。しかしララは根性あるね。強いよほんと。>>続きを読む
母は刑務所。母の彼氏はヤクの売人。その彼氏と祖父と3人で住む15歳の少年が主人公。親友を大切に思い、母を大切に思う純粋な心は 社会の中で生きていく事の どうしようもない壁に打ち当たる…。どうにか上手く>>続きを読む
汽車の個室で髭剃る男。すると急にその汽車から飛び降り 走行中の単車を盗む。そのまま店へ行き保湿液をかっぱらい、汽車に戻り個室で乾燥した肌にジェルを塗る…。CM監督が主人公。金も名声もあり若い女が寄り付>>続きを読む
『自宅に篭り(ジタコモ)、意識が内向する人々に光を灯す映画を』という事で、世界一可愛い女優 C・ディアスがヒロインの今作。もっと王道なラブコメだと思ったら、“育ちの良いジョン・ウォーターズ”みたいで最>>続きを読む
これはイカつい笑。初めて観た。27歳にしてウォール街で重役を務める男。一流だが自尊心や理想が高く超完璧主義。その張り詰めた神経を彼は夜 発散する。人を殺すことで…。サイコパスすぎる笑。全裸にスニーカー>>続きを読む
前作に比べれば断然よい。不快とは単にグロテスクな描写や殺戮場面を指すのではなく 生命観が欠落した描写や場面を指して言うのである。(娯楽アクション映画に生命観なんて言葉を持ち込むのは興醒めかもしれぬが…>>続きを読む
アクションの技術 演出 最高。この監督はさぞかし映画が好きなのだろう。キューブリックやタランティーノや日本映画も…。こんなに評価されている上でディープな映画ファンをも虜にし得る材料が沢山。しかし、んー>>続きを読む
地上波で。映像すごく綺麗。単純明快なストーリーがとても見易くて良い。仕組みはワンパターンだが楽しめる。珊瑚より向こうに行ってはダメって言われ続けて育つのに、終始行こうとするモアナは奇才。何度も死んでる>>続きを読む
原作未見。帝一という青年は、“自分の國をつくる” という強い想いを持つ高校生。そんな帝一は「総理大臣になるならば、この高校の生徒会長になることが前提条件」とも言える名門、海帝高校に入学する…。キャラ濃>>続きを読む
自分の中で『蛇にピアス』以来の蜷川幸雄監督作。17歳の青年達の話。暴力で母と離婚した男が家にやってきて酒を飲み居座る。日に日に青年の殺意は強くなる…。蜷川監督作でずっと観たかったのだが、どうしても『青>>続きを読む
新任教師の話と虐待をしてしまう母親の話が並行する物語。教員志望者が減るわ笑。ただ 観てるとやはり苛々するのだ(これまた高良が上手い)。もっとこうしろよ とか、何だその対応は とか。俺だったら私だったら>>続きを読む
両親と娘 3人家族。夫婦は離婚の危機。娘には友達がいる。その友達は、自分のお父さんのことが好き…。この監督作の中でもトップクラスに面白い。この人の作品に漂う違和感は何だろうと思い 随分前にこの人の演劇>>続きを読む
原作の漫画は超傑作。その後『ドラマ24』とかのTVドラマで観て。やっと映画、今作『セトウツミ』を鑑賞。原作オモロいんやからオモロいやろ!となりがちだが、ほぼ会話劇だけの原作…会話劇のみの映画を成り立た>>続きを読む
この映画があのゴッサムのジョーカーだから人気なのか、物語自体が好評なのか…。複数名の方にお勧め頂き鑑賞。ドンピシャに時代とマッチしてて…そりゃ売れるわ。苛々はピークに達しつつある。常に何かがある時代は>>続きを読む
浮気者の旦那をもつ女(ジュリエッタ)の話。旦那の浮気がそうさせるのか 自身の小さな不安がそうさせるのか、女は幻覚を見る。夢か現か。フェリーニなりのホラーかなと。幻覚が詩的過ぎて色気むんむんだが。映画っ>>続きを読む
腕っ節の強いデタラメな白人男と、世界的な黒人ピアニストのお話。クラブのボーイの仕事を失った男は、ドライバーの仕事を紹介され面接に行くが…。人種差別に品位で立ち向かったピアニストと、舐められた瞬間に殴っ>>続きを読む
転校してきた少年。そこはキリスト教系の小学校。祈りの力を知り、祈りの無力を知る少年…。苦しみが、あたかも消えるかのような。苦しみの存在を否定するかのような祈り。その祈りが いざ苦しみに直面した時、神を>>続きを読む
ホームワーク(宿題)を軸に回るドキュメンタリーって…面白さを予感させるものが何一つないじゃない。と、思いつつも監督が好きなので鑑賞。さすがの一言。超絶面白かった。“宿題” について子供達一人一人にイン>>続きを読む
生きることにとことん誠実で素直な谷川俊太郎という存在と、時々この世に存在していたことを疑いそうになる程 あやふやな “意味ありげ”な寺山修司という存在の 往復ビデオ書簡集。これから先の日本で こんなに>>続きを読む