けんいちさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

けんいち

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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

不死身の老兵とナチス戦車隊の死闘を描いた話。

低予算且つ最低限のシチュエーションでも、上手く作っている。

正直、前半は退屈だったが、後半は展開に意外性があって楽しめた。

全般的に思うことは、不死
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

4.5

中南米に古くから伝わる怪談「ラ・ヨローナ」を題材にしたホラー映画。

見終わった後、冷静に振り返ってみると、殆ど女の幽霊がひたすら人を追いかけ回しているだけなのだけど、不思議と飽きずに見られた。

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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.5

続編は、チームを結成し、復讐を企てる敵と戦う。

3人の場所が入れ替わるアイデアはイマイチ。

悪役に魅力を感じず。

謎のTDL風パレード(笑)に、あからさまなポリコレ。

熱量の高いアクションとV
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

5.0

過去の記憶を失った女性ヒーロー、キャプテン・マーベルの戦いを描く。

『アベンジャーズ』のオリジンとも言える話。

ストーリー展開と共に敵味方が入れ替わる展開が面白く、人間としての過去を思い出すことで
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火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

4.0

「火の鳥 望郷編」のアニメ映画化。

大方の感想は“上っ面だけを描いている”や“時代遅れなアニメに感じる”というものになりそうだが、私は何故か深遠な世界観に魅せられた。

多くを語らず何かを匂わせて終
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

映画プロデューサー殺人事件の“犯人の座”をめぐって3人の女たちが繰り広げる騒動。

無罪の主張をする前半と、有罪の主張をする後半。

狂言に次ぐ狂言で作られた話を、コメディタッチの演出と軽やかな音楽が
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インファナル・アフェア 4K(2002年製作の映画)

5.0

マフィアに潜入した警察と、警察に潜入したマフィアの話。

20年ぶりの劇場鑑賞。

有りそうで無かったシンプルな設定が、終始緊張感を齎す。

今観るとかなりアナログな内容で野暮ったく感じる部分もあるが
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

5.0

家族を殺された少女と隣室に住む殺し屋の話。

フレンチテイストのハリウッド映画。

正義と悪、大人と子供の関係性が、通常と逆に描かれている点がユニーク。

特に、親子でもなく恋人とも違う、不思議な2人
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

戦後の日本にゴジラが出現。
いや、朝ドラにゴジラが登場と言うべきか。

緊張感の無い冗長な戦争映画に、申し訳程度に出てくるゴジラが不憫でならない。

伊福部昭氏のテーマ曲が最大の見所になってしまってい
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ドミノ(2023年製作の映画)

4.0

行方不明になった娘を探す刑事の話。

出だしは良かったが、『スターウォーズ』『インセプション』『マトリックス』『ドッグヴィル』などの元ネタ感が見えてからはイマイチ。

種明かしの下りは結構面白かったの
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

5.0

とあるニアミスによって岐路に立たされた暗殺者の話。

サスペンスタッチの人間考察。

時にミスを犯し、時に相手を許す。

そんな完璧ではない人間を、予測する余地すら与えない軽快なテンポと、鮮やかなヒッ
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.5

自動車事故で命を落とした新婚カップルの話。

死者の話を呑気に明るく描いているのは、まさに時代の成せる業。

当時のVFXの手作り感が、ハロウィンの仮装のように見える可笑しさ。

面白いかどうかはとも
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

5.0

ネルソン・マンデラ大統領と同国代表ラグビーチームの白人キャプテンがワールドカップ制覇へ向け奮闘する話。

変えるべきは国歌でもユニフォームでもなく、人の心である、と。

鬱展開の多いイーストウッド作品
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

5.0

英国王リチャード3世の遺骨発見に貢献した主婦の話。

歴史ミステリーであると共に、自身と国王を重ねた自分探しの物語になっている点がユニーク。

ユーモアに溢れた軽やかな展開とは裏腹に、“同じ運命を辿る
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.0

魔法の国オズに迷い込んだ少女の冒険をミュージカル仕立てで描いたファンタジー。

イマジネーションの力作。

“Nobody's Perfect.”なメッセージを、『青い鳥』にのせて。

オズのデザイン
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

4.0

11人の犯罪プロ集団による史上最大の現金強奪計画の行方を描く。

人気絶頂のスター達の共演に、ラスベガスの地下金庫にある現金を狙うというシンプルなストーリー。

テンポの良い展開と粋なセリフ、そして程
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

4.5

超常現象研究家夫妻の家に運び込まれた呪いの人形が巻き起こす恐怖を描く。

夫妻の話ではなく、娘が恐怖体験を通して秘めたる力に目覚めていく展開がユニーク。

悪魔の見せ方にもバリエーションがあり、意外な
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死霊館(2013年製作の映画)

4.5

古い一軒家に越してきた家族が奇妙な現象に見舞われる話。

シリーズ他作品同様、徐々に悪魔が忍び寄ってくる演出が秀逸。

心霊学者の夫妻が登場するタイミングも、“アナベル”の絡め方も絶妙。

何よりスト
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

宇宙空間に投げ出されてしまった宇宙飛行士たちの話。

“自力で地球に帰還する”という単純明快な展開を、超絶リアル且つスリリングに描く。

今回の鑑賞で、“スターチャイルド”へのオマージュに気付く。
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」の再映画化。

バズ・ラーマン特有の原色ギラギラな映像美で楽しませてくれる一方、肝心の心情表現は台詞(モノローグ)で済ませてしまうため、物語に入り込めず
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

3.5

北マケドニアに暮らす自然養蜂家の女性を追ったドキュメンタリー。

仕事にご近所付き合い、母の介護など、所変わっても悩みは変わらず。

全てを失っても“新天地”を求めて歩み出す女性の逞しさを、羨ましくも
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.5

第2次世界大戦下のモロッコを舞台に描かれるラブロマンス。

学生時代から何度もDVDで見ているが、正直一度も面白いと思ったことがない。

ただ、スクリーンで観たのは今日が初めてで、“名画を観ている感”
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.0

客が全て動物である“百貨店”で働く、新人コンシェルジュの話。

作画や雰囲気は私好み。

ただ、小さいエピソードを積み重ねただけのストーリーは、TVアニメの総集編を見せられているようで心に響かず。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

東京を舞台にトイレ清掃員の男が送る日々を描く。

何でもない日常の繰り返しの中に、幸せを見出す。
多くは語らずとも、互いを思い遣る。

日本人以上に日本人を理解していそうな外国人監督の視点や演出を通し
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

石油発掘により莫大な富を得た先住民と、それに目をつけた白人達の話。

途中同じような展開・演出が続き、やや間延びしている印象を受けた(対して、締めには工夫があって目を見張った)ものの、206分間飽きず
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

4.5

人形をめぐって次々と不可解な出来事に苛まれる夫妻の話。

アナログな恐怖演出が多数を占めるが、コレが結構面白い。

結局のところ、テンポと見せ方の問題なのかな、と。

「こんなおどろおどろしい人形を、
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

5.0

続編は、フランスで起こった神父殺人事件を追う。

前作のキーパーソン2人が再会するタイミングが絶妙。

恐怖演出、中でも本を使ったソレが心理的且つビジュアル的にも秀逸。

途中から『インディ・ジョーン
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

5.0

シリーズ第3弾は、イタリアの犯罪組織との戦い。

特筆すべきは、自らの行いに自問自答する主人公を見せる点や、悪役を含め登場人物が皆会話を通して意思疎通を図っている点。

まさに“暗躍”という表現に相応
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.5

続編は、殺害された親友の復讐。

前作との間に色々あったであろうことが示唆される導入が秀逸。

隣人や顧客とのエピソードを通じ主人公の人間性を、アクションで類稀なる能力を表現しているのも良い。

主人
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.5

ホームセンターで働く元CIAエージェントの話。

『老人と海』についての持論を披露したり、DIYの知識と技術で敵を圧倒したりというインテリ設定は、デンゼル・ワシントンにピッタリ。

全編に渡り、印象に
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

4.0

敏腕エージェントがチームを組み、兵器を追跡・回収する任務を遂行。

ユーモアに溢れた『ミッション・インポッシブル 』という趣。

ガイ・リッチーらしさは殆どなく、目新しさもない。

それでも、話のテ
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

4.5

実在の人形、アナベル誕生の秘密。

不慮の事故に端を発する不幸の連鎖。

悪魔が徐々にその姿を現し、忍び寄ってくる演出、
中でもサイレントの使い方が秀逸。

悪魔に取り憑かれたことで、少女の身体障害が
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アアルト(2020年製作の映画)

4.0

世界的建築家・デザイナーのアルバ・アアルトのドキュメンタリー。

淡々とした進行も、男女2名のナレーション、荘厳な音楽による演出で、飽きることはなく。

デザインした建築物が、どれも有名且つ現存してい
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

4.5

「死霊館」シリーズの始まりを描く物語。

衝撃的な掴みに始まり、事件の究明にあたる人物の登場、修道院の歴史、悪魔との対峙と、核心への向かい方が丁寧で好印象。

演出も心理的な恐怖からビジュアルに訴える
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

歌うことでしか“声”を出せない路上ミュージシャンの話。

『リトル・ヴォイス』な内容を『Love Letter』的手法で。

透明感のある撮影や独特な編集スタイルで魅了する点は、岩井俊二監督健在。
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.0

悪友4人組が一獲千金を狙って巻き起こす騒動。

公開当時以来の鑑賞。

『スナッチ』の原型とも言える作品で、登場人物が多過ぎてイマイチ捌けていない印象。

それでも、ショックを受けた心情を残像で表現し
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